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猫に転生しても私は多趣味!  作者: 亜土しゅうや
帝国道中編
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第25話 敵が現れた!



 「そろそろ準備できたかー?」

 「できてるよー!」

 

 キジコです。

 

 私とスーロッタが起き、無事が確認できたのでようやく出発する私達。

 

 今いる町は中立領域の町ヴィール。

 本来であれば3泊4日の1泊目の所だったけど邪精霊の襲撃で色々あって現在に至る。


 「なぁミーシャ、天候予測ヴェザープリディクトはどうなってる?」

 「ずっと晴れよ。でも途中深い森に入るからお日様見れるの案外短いかも。」

 「ドゥークの森か...。」

 「ドゥーク?」


 レギス以外で初めて聞く森の名前だな..。


 「..ここからしばらく進むとある大きな森で、ここを通れば次の町へ大幅短縮ができるのですが...。」

 「?..何か問題あるのか?」

 「さっきミーシャが言った通り、差し込む日が少なくて暗いんだ。あそこの木々はアヴィードって種類で、自分を成長させるためにとにかく枝葉を広げて日光をより多く取ろうとするんだ。」

 「それに加えて木々の距離が近い場所では大きく成長した木が弱い気を侵食してまでいるほど。」

 「ヒェ...。」


 そんな怖い所行くの!?

 

 「一応魔物は出るから気をつけないとな。」


 まぁ出ますよねー。

 こりゃ改めて険しい道になりそうだ..。

 

 「ヴル!」

 「?どうしたルザーナ。」


 ルザーナは後を向いている。


 「皆さん、皆さーん!」

 「あれは...。」


 走ってきたのは警備兵だった。

 慌てているようすだが..?

 

 「よかった、間に合った!」

 「どうしたのですか?」

 「先程反神獣派の者が言っていたのですが...、仲間が何人かこの先いるようで、またあなた方を狙ってくると思われます。道中どうかお気をつけてください。」

 「...そうか、ありがとうございます。」

 「こりゃ一筋縄で行けなさそうっすね。」


 かなり私を執拗に狙うんだな...。

 どうして奴らはそこまで私を狙うのか..。

 けどなんとなくわかってきたことがある。


 ・反神獣派の黒幕は帝王ではない

 →直接会いたい奴をこんな所で毒殺するはずがない。ただし約束を守る奴であれば。


 ・反神獣派は何かしら情報網を持っている。

 →私の位置を特定できる誰かがいる。


 という感じである。

 どこからくるかわからない以上気をつけよう。

 まさかRPGの歩いてたらモブ敵ABCが現れたー!...なんてことはないだろう。流石にそこまで無謀ばかな事はしないはず。


 「それじゃ行きますか。」

 「おう!」


 そうして私達は次の町に向かうため森へ行くのだった。



 

 〜道中〜


 町から出てしばらく経った頃...


 「ねぇミーシャさん。森までどれくらいかかるの?」

 「この丘をこえると見えますよ。」

 「ヴル!」

 「わぁ!?ちょ、ルザーナ!」


 ルザーナが私を急に乗せ丘の上まで猛ダッシュする。

 

 「待って待ってルザーナさん!?待って!」


 必死こいて走る5人組。

 楽しちゃったすまんぬ。

 だが、丘の上に到達してみればその先に見えたのは...。


 広大な範囲に広がる森。

 主に開けた土地が全然見えないのが先程言われた暗さを物語っている。

 もはやそこは木々でできた洞窟と言ってもいいだろう。


 「すごい....こんな森があるなんて...。」

 「はぁ、はぁ、あそこが...ドゥークの森..です。」

 

 あ、お疲れ様。


 「はぁ...森の先の、平野の向こうに...遠いが町が..見えるだろう。」

 「あれが次の町、ドゥーカルンっす。本来は森を避けて遠回りで行くのが普通っすけどね。」

 「でもその場合倍時間掛っちまうんだよなぁ。おまけに近頃その道で土砂が発生して通行が難しいし。」

 「スタミナ化け物ゼオとケイめ...。」


 流石に少し休むか。これから危険な森に入るんだし。

 そうして丘の上で一休み...しようとした時だった。



 「....!気配!」

 「!」


 私のセンサーが何者かの気配を感知する。

 ...てかレーダーなしでも感じ取れた。成長したのか?


 「おい、金目のもんを置いていきやがれ。」

 「ゲヘ、言うこと聞けば生かしておいてやるよ!」


 突然現れた剣を持った男達、皆んな戦闘体制に入る。

 変なヒゲ親父2人出てきたが..もしやこれ

 「盗賊か!」

 「...生憎言うこと聞く義理はないな。」

 

 こんな時に出てくるとは..。

 するとまた、


 「おい、何をしている野蛮な者達よ。」

 「!?」


 なんだ!?今度は白いローブをきた人がまた2人来たぞ。

 もしや救世主的な....

 「聖戦を邪魔してもらうのは困る。我らの反神獣の精鋭、その魔物を殺す者だ!」


 的な、じゃない敵だああーーーー!!



[盗賊A、Bと反神獣派戦闘員A、Bが現れた!]



 盗賊Aの攻撃!

 「うるせぇ!テメェからぶっ殺してやる!」

 戦闘員Bの結界!

 「汚い刃で触れるな!」

 そのまま火炎球ファイアボール!!

 「ぐわあああ!?」

 盗賊Aに43ダメージ!(57/100)


 「あ、兄貴ぃ!畜生テメェ!」

 盗賊Bの攻撃!

 しかし避けられた!

 戦闘員Aの攻撃!

 「邪魔をするならこうだ。ハードスラッシュ!」

 盗賊Bに50ダメージ!(50/100)


 「ぎゃあ!?」

 「聖戦を邪魔した罰だ、食らうが...



 「うるせぇ魔砲弾マジックキャノン!!」

 キジコの一撃!

 「ぐわああああああ!?」

 クリティカルヒット!


 盗賊Aは倒れた!

 盗賊Bは倒れた!

 戦闘員Aは倒れた!

 戦闘員Bは倒れた!

 

 キジコ達は勝利した!


 相手が何か落としたぞ?

 錆びたナイフをゲットした!

 捨てますか?(YES/NO)

        ↑


 58シルバー手に入れた!(この世界の通貨)



 ...結局RPGなモブいるんかい。


ーーーーーーーーーー


 (ふーむ...やっぱり魔力量が増大してるね。この強さ、すでにここらの魔物の魔力を凌駕している。


 君は見ていて面白い。


 以前発動した力は使いすぎると理性もぶっ飛ぶし反動も大きくなる。

 なのに君と一緒に動くと理性が吹っ飛ぶ気がしないんだ。

 

 むしろ楽しく感じる。


 いつか本気で手合わせ願いたい。


 限界の限界まで、私は見てみたい、戦いたい。


 でも今本気出せば潰しちゃう。


 だから...強くなるっす、キジちゃん。


 あれからどこまで成長したか見せてもらうっすよ。)


ーーーーーーーーーー


 「ついた..ここが!」


 目の前には少し明るいが夜のような暗さが広がる森がある。


 「ついに突入ね、ドゥークの森。」

 「気を引き締めるっすよ!」


 ついに挑むはドゥークの森。

 目指すはドゥーカルン。

 よっしゃー!頑張るぞー!

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