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猫に転生しても私は多趣味!  作者: 亜土しゅうや
帝国道中編
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第24話 モブ敵と美味しいご飯

・今更ですが雉野は弟と妹いた事書き忘れてましたorz。


・ミーシャはキジコ達が起きて泣いてた時に慌てて予約人数増えた事を店に言ってました。



 「アダダダダダダダダダダやめてやめごめんなざいごめ!!」

 「ふぬぬぬぬぬぬぬ!!!」」


 キジコです。


 現在目の前で腕ひしぎ十字固めくらうウェイター、

 目の前で腕ひしぎ十字固め繰り出すケイがいます。


 「いいぞねーちゃんやっちまえ!!」

 「やれやれー!!」


 なぜこの状況になったかと言うと少し前


ーーーーーーーーーー


 「結構大きい店じゃん。」


 私達がやって来たのは宿から近い食事所、いわゆるレストラン..というより大きめのファミレス!

 いやぁ、まさかこっちの世界にもこういうのあったなんて...!

 店の外見や内装までは流石にちょっと違うけど醸し出す雰囲気が同じだ!


 ちなみに私猫だが入店大丈夫なんだそうだ。

 流石異世界。


 「この店は帝国内でも有名だ。」

 「予約入れてたんだっけ?ちょっと前に起きた私とスーロッタの分って頼んだの?」

 「はい、キジコ様達が起きた時に頼んでおきました!」


 なんていい子!


 そんなわけで店内に入るキジコ御一行。


 カランカラン...

 ドアの開閉ベル付きとは細かい。


 「いらっしゃいませ!」

 おお!?金髪の髪のエルフの店員..!


 「あ、先程ご予約していただいた...!」

 「はい、予約していた....


 おお、店内に入れば色んな客がテーブル席やらカウンター席で食事をしている!

 スンスン...おお、肉やらパンやらいい匂い..!

 懐かしいなぁ、前世でも家族と行ったな。


 (「ピザもーらい!」)

 (「ああ!タケルめ、やられた....。」)

 (「おねーちゃん、私のパン一個あげる!」)

 (「ナナぢゃああ〜ん...!」)


 弟や妹ともよく近所の店に行ったよなぁ。


 (「カプレーゼ分けてあげます先輩!(`・ω・´)」

 

 日菜ちゃんとも行った記憶も思い出して来た。

 やべ、ちょっと泣けてきた。


 「こちらへどうぞ〜!」

 

 私が案内されたのは窓側のテーブル席。

 人数常、ゼオとスーロッタはカウンター席を選んだ。


 「...久しぶりに来たな..。」wkwk

 「スー感情漏れてるぞ、ヒヒッ!」


 「確か、予めメニューも予約していたんだろ?」

 「はい、楽しみにしておいてくださいね〜?」

 「はいっす!」ワクワク尻尾ブンブン

 「子どもかっ。」


 犬みたいだなケイ。


 「...あ、そういや私人間の体とは仕組み違うから食えない物とか大丈夫かな?」

 「ご安心っす、キジちゃんの種族アサシン・ターロン・キャットは他の近縁種と違って野菜や果物なども食べる雑食寄りっす。」

 「そうなのか?でもひはふぁすすほいほ(牙は鋭いぞ)。」

 「細かく切って食べる事繰り返し精密技術を伸ばしていくのがその種族なんす。」

 

 あー、そう言う種族か。

 この体でもある程度器用な事できるのもそういう種族だからかな。


 

 すると店員、というかウェイターとかそのあたりの人が...いやもうウェイターでいいか。

 ウェイターが、

 「お客様、そちらの方のお料理はすでに細かく切って食べやすくしております。ですのでどうぞごゆっくりください。」

 「おお、ありがとうございます。」


 なんと気がきくお店!

 楽しみだなぁ。


       「ククク...。」

 (ぬ?殺気...?)

 「ケイどうしたの?」

 「あーいや、なんでもないっす。」


 それからすぐ..


 「お待たせしました、こちらご予約いただきました、

 [ステーキハンバーグ、ライの実ソース]

  のお客様が3名様、付け合わせにパン、


 [3種の木の実入り、具沢山サンドイッチ]

  のお客様が2名様、


 [ビューティフィッシュの炙りとサンの実ソース和えサラダ]

 のお客様1名。


 ドリンクは皆様ロンゴのジュース


 以上でよろしかったでしょうか?」


 「はい、大丈夫です。」


 おおお!ファミレスメニューらしさありながら異世界ながらのこの料理の雰囲気..!


 私のこのビューティナントカ..

 めっちゃ美味いやつやって...!

 見た感じ鮭とかの仲間かな...淡いオレンジピンクの身が輝いてる..!


 「おお!キジコ様のビューティフィッシュの

料理じゃんすげぇ!」

 「ビューティフィッシュは正式にはブライトサーモといい、生態としては川から海に出た幼体が成長し川に戻ってくるのですがこの個体はそれよりも長期間海で栄養を摂りさらに強さと旨味を蓄えた個体なんです。この店でも出回ってくるのもなかなか無いのです。」


 サーモ...この世界のサーモンね。

 だが絶対美味いやつ、

 

 でも飲食鑑定は忘れない。

 鑑定っと。


 鑑定完了....


 


   ジュースにシアン化合物を確認


     人為的な混入です。



 は?

 

 

 (スキル:周囲感知が任意で毒の探知も可能となりました。)


   解析...完了。


   さっきのウェイターからです。


 「....ちょっとそこ店員さん。」

 「...!な、なんでしょう。」

 「この料理美味しいの?」

 「そ、それはもちろん、早くお召し上がりに..!」

 「私、飲食鑑定と毒探知持ってるんだけど。」

 「な.....!?」


 ゼオ達が何かに気づく


 「あれ、なんだその服に着いた粉?」

 「あ、おいやめ..!」

 「...ゼオ、その粉は危険だ。猛毒の反応だとスキルにある。」

 「!?」


 他の店員やお客様がざわつき始める


 「...何者だお前?」

 「....はぁ、すぐにバレるとはクソが。いいよいいよ教えてやるよ、その前に...ふん。」


 窓や出入り口に謎の結界が貼られる。


 「バレちまったからにはここにいる全員皆殺しだ。俺は反神獣派のズーイって言ってな、お前を確実に殺すようボスに言われてるんだわ。」

 「反神獣派だと!?」

 「俺たちも巻き込むきか!?」

 「黙れ異教徒がぁ!!テメェらも仲間になるってんなら殺さねぇ。そこの魔物を殺せばいいだけだぜぇ?」

 「ふざけるな!」


 ズーイはナイフを取り出す。


 「俺は反神獣派組織の中でもかなり強いんだぜぇ..?ケへへ、覚悟しr

 ケ「そりゃあっす。」

  「ごふぁ!?」

 ス「ふん。」

  「ぶべ!?」

 ゼ「おりゃ。」

  「ぐほぁ!?」

 

 一瞬でボコボコにされるモブ戦闘員。


 「くらえっす。」

 「アダダダダダダダダダダやめてやめごめんなざいごめ!!」

 「ふぬぬぬぬぬぬぬ!!!」」


 腕ひしぎ十字固め食う反神獣派モブ戦闘員


 腕ひしぎ十字固め繰り出すケイ


 現在に至る。


ーーーーーーーーーー


 あっさり結界は解け拘束されるモブ戦闘員。

 そしてあっさり警備兵に連れて行かれた。


 他に仲間はいないようだし他の料理も毒の反応はなかった。

 店員が大変失礼しましたと店長が土下座していたが彼は悪くないので皆んなで宥めた。


 「さて、気を取り直して...。」

 

 いただきま〜す!


 パク....


 う....



 美味ぁぁーーーーーーーい!!!

 すごく、すごい美味い!

 魚のまろやかながらしっかりとした味がいっぱいに広がり口の中ですぐとろける...!

 軽く炙られた身が少し歯応えを持ちつつもトロっとしたこの舌触りと味わい...。

 噛むと溢れるサーモンの旨味がもうたまらない!

 さらにサンの実...オレンジのソースが甘酸っぱさとさっぱり感を出してまだまだ食べれる..!

 もうとにかく止まらない、美味しーーーー!


 「はは!キジちゃんすごくいい食べっぷりっす!」

 「..各地に店舗があるのが納得いくな。ビューティフィッシュもそうだがシェフの腕がいい。このサンドイッチ...本当に美味い..!

 3種の木の実の濃厚な旨味と肉と野菜、さっぱりとしたソースが香ばしいパンと共に食うこの幸福感...最高だ。」

 「おお!?スーが食レポモードに..!」

 「あぐ..うむ..がつがつ.美味い、美味い!!」

 「アリア..慌てて食べると詰まるわよ..でも美味しいわ。」

 「そうっすよ。アリア綺麗なんすから落ち着くっす。」

 「むぐ..ケイ、なんでアンタが一番上品に食べれているんだ...?」

 「とにかくハンバーグうめぇ!」


 それぞれが幸せを頬張り、その時間を深く噛みしめた。

 

 (2週間ぶりに起きていいもん食えたなスー君。)

 (..ゼオと同じ呼び方か..まぁこの料理もだが、悪くない。)

土曜は投稿お休みです。

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