表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫に転生しても私は多趣味!  作者: 亜土しゅうや
闘王闘技編
221/302

第211話 表彰

訂正 番外編数話で闘王闘技編終了ではなく、

   番外編数話と本編数話で終了でした。ごめんなさいorz

 聞こえる歓声、

 廊下で横に並ぶ二人、


 「さて...ニコ。」

 「ああ。」

 「燈朧ひおぼろ。」

 「無双むそう。」


 霊獣キジコと神獣ニコ。


 「じゃ、行こうかキジk...、」

 「いやお前の表彰式だから私は[まだ]出ないぞ。」

 「しゅん...。」


 こんにちはキジコです。

 今日はようやくの闘王闘技の優勝者ニコの表彰式です。

 え?私は何をしているかって?

 それは後で...。


 さて、私は桃花様が使ってた技の真似でもしましょうか...。会場に来た時点でなるべくバレないようゆーーっくり全開したレーダーを広げて...。


 [補助スキル:空間視聴覚ルームウォッチ(1)を習得。]

 [認識、把握した空間にのみ発動可能。]

 [空間内をどの角度からも観る、聴く事が出来ます。]

 [また、他の知覚系スキルの併用で精度が上がります。]

 

 この世界のテレビこと映像結晶の比じゃねぇぜ、

 では早速...空間視聴覚ルームウォッチ


 ...おおお!

 私が見える、成功だ。ってか幽体離脱みたい。

 えーと動かせ...る!リアルビューモード!!

 確かこっちに...自販機。

 そしてこっちにはルザーナ!

 ...ルザーナ、あんたコーヒーブラックなの!?


 さてさてニコは...いたいた。

 相変わらず綺麗な髪だなぁ...、


 「ん!ニコ・フラッシュ!!!」

 「ぇや゛あ ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」

 「え!?キジコ!?!?」


 急いで念話するニコ。


 「(ちょっと今の何!?)」

 「目があああああ.....あ、新しい視覚スキル試してたら...ガクッ、」ブツッ

 「(キジコーーーーッ!?)」



ーーーーーーーーーー


 ニコの表彰式が始まった。

 ニコは廊下で待機しており外からの歓声が扉越しでも大きく聞こえる。ニコは緊張...していない、堂々とした佇まいだ。


 「ではニコ様。」

 「...ああ。」


 扉は開かれた。

 空間視聴覚無しでもすごい歓声がはっきり聞こえる。


 ニコは表彰台に向かって歩く。

 その姿を改めて観るととても立派だ、初めて会った頃と比べても全然違う。まぁそれでもわがままな一面というか、昨日のような性格が内にあるのもまたギャップで可愛い。

 ...苦労をするのは主に私だがね。今やニコの鬱憤捌け口先とも言えるくらい信頼されてますからねぇ。


 ...っと私も向かうか。


 「ではニコ様、これより称号[闘王]の授与を行います。」

 「はい。」


 [闘王]

 闘王闘技で優勝した者に精霊王から授与される称号である。この称号が意味するのは強者と栄光。

 隠しスキル[栄光威圧]

 ・この威圧にあてられた者はその輝かしき威圧の前には無力である。ただし威圧なので威圧耐性があると軽減、防がれる。


 『ではニコ様、授与を始めます。...数多の猛者を打ち破り勝利を掴みし強者に栄光を!』


 ニコの体が光り、称号が刻まれた。

 栄光ある称号をニコは得た。


 「...ニコ・ランド・ウルフェン。闘王の称号を得た事をここに宣言します!」


 ニコは称号を得た。

 私に勝った大きな証。


 『さて...本来はここで終わりなのですが。』

 「?」

 『もう一つ授与したいのがあるのですよ!』

 「もう一つ...?」


 精霊女王ガイストは扉の方へ振り向く。


 『それではニコ様、貴方様に霊獣の加護を!』

 「!!」


 その言葉に皆が驚く。

 同時に扉が開き私がついに登場ォ!!


 「キジコ!?」

 「私からのプレゼントだ。」


 私はニコのおでこに人差し指を当て、私の加護を付与だ〜と頭の中で念じる。いやだってこれ初めてだもん、ルザーナどうやって付与したんだろ...あーもう面倒だ。勢いでいいや、とりあえず漫画台詞チックに...。


 「我...霊獣キジコの名に於いて、神獣ニコに我が加護を授ける!」


 [神獣ニコに超越の加護を付与。]


 ...そういや、今思い出せば私がヴァルケオの加護を受け取った時は尻尾の色がちょっと変化した。でもそれ以降受け取った加護にはなんの変化も無い...。

 

 「...ありがとう、キジコ。」

 「ニヒッ!」


 それから大会閉会後....闘技場前広場。


 「あのーガイスト様。」

 『あら何かしら?』

 「加護って受け取ると身体に変化起きるんですよね?」

 『ええ、でもは格下相手にかつ1つ目の時のみのレア現象よ。』

 「え...じゃあ、鑑定は使えますか?ニコに授与した加護について...。」

 『わかったわ、鑑定!』


 個体名:ニコ・ランド・ウルフェン

 種族名:アドバンス・プラチナム・フェンリル


  称号:神獣 導く者 こだわり 闘王


 種族スキル:超嗅覚 周囲感知


 個体スキル:無双之神獣


    加護:超越の加護


 [超越の加護]

 ・スキル上限数+10


 『わーお...こりゃすごい。』

 「どう?」

 『スキル、思考伝達。』

 「ふむふむ...むぅ!?」


 はぁ!?スキル上限+10!?

 何このチート効果!?

 

 『見たところ加護の方にはバッドステータスの影響は無いみたいねぇ。』

 「なぬぅ!?」


 おいそれずりーぞ!!

 むきぃー!!


 「どうしたのキジコ?」

 『思考伝達♡』

 「....何これ!?ってか私[超嗅覚]覚えてたの!?」

 「あ、そっち気になります?」

 「私てっきりそういうの持ってないかと...。」

 「...あ。そういえばニコがパースに来てすぐの時鑑定で載ってたような...。」

 「それ早くいえよジンーーー!?」

 「あー...鑑定魔法苦手だから滅多に使わないんだよな。いやすっかり忘れてた!」

 「もーーーッ!!!!」


 さっきの凛とした姿が嘘みたいに無い。


 結局立派になっても私とニコが絡むといつもわちゃわちゃする。でも、人間そうである方が人生楽しいに決まってる...私はそう思うよ。

 次回が闘王闘技編最終話です、ようやくキジコのアレが...?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ