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猫に転生しても私は多趣味!  作者: 亜土しゅうや
闘王闘技編
219/302

番外編 友と再会

 闘王闘技決勝戦が終わって翌日のお話。

 桜華の館...


 「ケイィィーーーーーーーッッ!!!!」

 「ギャーーーーーーーーーッッ!!??」


 ケイに全力で抱きつきタックルをする女性。


 「なんで生きてる事黙ってたのよ馬鹿!!心配したのよ!!!」

 「待つっすアリア!!!これには色々事情が....。」

 

 桜華の館にとある4人がやってきた。

 名はゼオ、アリア、ミーシャ、スーロッタ。

 キジコが猫であった時代、共に旅をした仲間達だ。

 ロティアートの攻撃で死んだと思われていたケイは闘王闘技で生存している事を明かし、事が落ち着いた今朝彼らは彼女に会いにやってきたのだ。

 ちなみにスーロッタはケイが生きている事については結構早く気付いてた模様。


 「よっす久しぶり皆。んでアリア、ケイが苦しんでるから放しなって...もう。」

 「ぐず....キジコ様もご立派にぃ...。」

 「ミーシャ、レリィ。アリアひっぺがすの手伝って。」

 「はい!」

 『了解した。』



ーーーーー


 「アリア、落ち着いた?」

 「...うん。」

 「お久しぶりです、キジコ様。...本当に貴方は目を離している間にお強くなられますね。」

 「ゼオも久しぶり!」

 「お久しぶりです。

 「ルザーナさんは地竜に覚醒とは...中継を観ていた時は驚きましたよ。」(当時休日)


 ゼオとアリアと会うのは特に久しぶりだ。

 皆ある程度見ない間にすっかり成長したようだ。

 1年と数ヶ月ぶり、私達7人...いや、5人と1匹と1頭が揃った。...あの頃から本当に変わったな、皆。


 「よいしょっと。」

 「おお、猫の姿でも尻尾が二本あるっす。」

 「というか一回り大きくなったわね。」

 「私は...あの大人な見た目も好きだったわ。」

 「それはこっちだな。燈朧ひおぼろ。」


 フワッ...


 「どう、これが本来の今の姿なんだわ。」

 「ああ...キジコ様が大人に。」

 「悪いが魂は30代なんでね。こっちがしっくりくる。」


 言うてこの見た目も前世より整ってるし若々しい。

 ああ...美貌って罪ねっ。


 「...ご主人様。」

 「ん?」

 「ご主人様の前の人生での姿ってどんな感じだったのでしょうか?」


 ...そういや転生者である事は言ったがどんな人だったかは言ってない。


 「えーと...。」


 私は記憶を辿り妖変化。


 「...!綺麗。」

 「髪が黒い...。」


 1年と数ヶ月ぶりのOLの自分。

 長いまつ毛とショートボブのヘアスタイル。

 お気に入りのレッドフレームのメガネ付き。


 「どうかしら、これが私の前世の姿よ。」

 「なんかすごく...大人です。」

 「大人だよ、30代だよ。」

  

 鏡を見てみれば...前世の私も結構良い見た目だったんだな。

 定期的に運動してたし。(そして過労に繋がる)


 ガラッ

 「失礼しまs....へ?!」

 「あ、やべ。」ドロンッ

 「へ!?あ、キジコ様!?これは失礼しました!!」

 

 従業員に見られた!!

 おそらく...来るな。


 数分後ピンポンパンポーン...


 ドッダッダッダッダ...ガラッと走り引き戸開ける音。


 「話は聞いたわキジコちゃん!!!」

 「うわほんとに来たよ。」

 「と、桃花様!?」


 ゼオ達が頭を下げている...そういやこの人一応大国の主だったな。


 その手には大人用サイズの色んな服...ああ察したよこれ。


 「...着替えろってか。」

 「うん!!!」

 「...ことわr、

 「残夢・猫睨み♡」

 

 キジコは目の前が真っ暗になってしまった!▼


ーーーーーーーーーー


 「...はぁ。」


 見事に更衣室に攫われた。

 なんちゅー事しやがる...。


 「じゃじゃーん!わーお似合ってるわ!」

 「わー和服。」


 妖変化で前世姿。

 これじゃ京都の観光客じゃないか。

 八ツ橋は栗味が好き。


 「次は...こちら!」

 「陛下、お戯はよしてくださいませ。」


 メイド服だ、あっちで着こなしてる。

 紅茶淹れましょうか。


 「今度は...これ!」

 「イタズラはおやめください。」

 

 お姫様なドレス、似合わん。


 「じゃ、これ!!」

 

 女性用甲冑...意外と重い。


 「そしてこれ!」

 「また和服!?ってこれ男用じゃん...。」

 「キジコちゃんその姿イケてるからねぇ。」

 

 桃花様たのしそー(棒)


 「...そうだわ、キジコちゃん。」

 「はい?」

 「ごにょごにょ...。」



ーーーーーーーーーー


 「キジコ様大丈夫かな...。」

 「大丈夫っすよ。...多分。」

 

 

 ガラッ


 「あ、キジちゃんおかえ....り!?」


 そこにいたのは前世姿の大人魅力とこの世界での綺麗な獣人、それも霊獣形態の合わさったキジコ。


 「我ながら良い案だわ...!」

 「結局最初の和服着させられた...。」

 「き...キジちゃんがよりすっごい美人に...。」

 「キジコ様...随分綺麗になられましたね。」

 「恥ずいからやめて。」

 「レリィ...キジコ様が。」

 『...色々負けた!』

 「ご主人様...お美しいです...ぐすっ。」


 この後色々聞かれたキジコであった。

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