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猫に転生しても私は多趣味!  作者: 亜土しゅうや
闘王闘技編
192/302

第184話 超強化特訓開始

 マウリ

 [ 時刻の加護を得ました。 ]

 [効果:その時点での時刻がわかる。]


 テューニ

 [ 暗視界の加護を得ました。 ]

 [効果:夜間時での視界良好化。]


 エレムス

 [ 静寂の加護を得ました。 ]

 [効果:移動時や呼吸などの音が半減。]


 イグニール

 [ 業火の加護を得ました。 ]

 [効果:火属性魔法の威力が1.3倍。]


 椿姫つばき

 [ 壮健の加護を得ました。 ]

 [効果:悪効果の魔法や病気にかかりづらくなる。]


 「...ぐぬ、体になんか違和感ある。」

 「加護により急激な強化を図ったからな。」

 「普通は1人に1つの加護だからね、並大抵の者が複数の加護をまとえば加護の力同士がぶつかって慣れる前に逆に自滅する場合があるからね。」

 「昔ヴァルケオ達が3つの加護の内どれにすると聞いたのはそれか...。」


 現在11個の加護を持つ私。

 とりあえず今出来る事は多分完了した。

 後はこの体を慣らす事に時間をかけようと思う。

 そうして立ち上がったその時だった。


 「あの...ご主人様。」

 「?、どうしたルザーナ。」

 「...もしかしたら、なんですが。」

 「?」


 ルザーナは私に手を翳す。


 「...まさか!?」

 「んんっ....!!」


 [ 疾走の加護を得ました。 ]

 [効果:走行速度1.2倍、呼吸の安定化。]


 「ルザーナからの...加護だと!?」

 「!?」

 「もしかしたら...出来るのではと、思いまして...。」

 「あっはは、驚いたぜ!竜になったばかりの奴がもう加護を扱えるようになるなんてな!」

 「ルザーナ...貴方どこまで強くなってるんですか...!?まだ休眠状態のスアが見ていたら大声でビックリしていますよ。」


 なんとルザーナも加護を扱えるようになっていた。

 これで加護は合計12個になった。


 「むぅ...ルザーナ、ちょっと羨ましいですよ。」

 「ふふっ、ありがとうクロマ。」

 「褒めてません!ぐぬぅー!!」


ーーーーーーーーーー


 桜華の館、敷地内...修練場。


 「はあっ、せやっ!!」

 「どうした、動きに隙があるぞ!!」

 

 複数の加護を肉体に慣らすために、現在修練場を借りてヴァルケオと特訓中。

 最初はおもりとかつけて走ったり泳いだり的なのが来るかと思ったが時間が無い以上、重力魔法をかけられ直接戦って鍛えるという結論になった。


 「肉体理解持ってるのに、まだ慣れないっ!」

 「どうした、早く来い!!」

 「ええい!!」


 なんとしても明日までにこの体を強化する。

 ニコを助けるため、ギウスをぶっ倒すために。

 奴相手にまともに対抗出来るのは私だけ、主戦力となる以上極限までスパルタ特訓に耐え強くなるしかない。


 ギウス自体の強さは私よりずっと上、神獣であるギウスに今の私では絶対に勝てない。それに加え強化を終えても勝つ可能性は高くない。


 それでもやるしかないのだ。

 大切な友達を失いたくないから。

 誰かの希望となっているから。

 戦えるのは私しかいないから。


 「だりゃああっ!!」

 「っ、その調子だ!!」


 ヴァルケオはまだ手を抜いている。

 どひぇ、私も以前ヴァルケオと戦った頃よりも強くなったと思ってるけど、それでもまだ追いつきそうにないか...。ええい、そんな事気にしてたら面倒だ。今はただ、私自身を強くするのが優先だ。

 そのための特訓、頑張れ私!


 「妖炎玉!!」

 「ふんっ!!」

 「嘘だろ拳の衝撃だけで妖炎玉壊しやがった。」


ーーーーー


 昼も過ぎて、未だ殴り合ってるキジコとヴァルケオ。

 ...あ、昼食はちゃんと摂ってるよ。


 「キジコ、その動き方はもっと早くしろ!!あと20回!!!」

 「へい!!」


 エレムス教官のスパルタ指導も加わってさぁ大変。

 しかしさっきと比べれば体の違和感が減ってきているのは事実である。すげぇやチート戦力に鍛えてもらうって。


 「...そろそろか。」

 「?、どうしたの。」

 「先生の交代だ。」

 「へ?」

 「俺ばかりと鍛えても俺には無い戦い方を覚えられる訳がないだろ。」

 「確かに...。」

 「と言うわけで...次の先生は。」

 「マウリお姉ちゃんだy...、」 


 「私が行くよ。」


 「え?」

 「ちょっ、急にどうしたの桃花ちゃん!!」

 

 マウ姉が担当する予定だったらしいが予定変更。

 まさかの桃花様と相手する事になった。


 「桃花様...?」

 「私もね、キジコちゃんに任せるとはいえじっとしていられないの。マウリには悪いけど私が相手するわ。」

 「...いいわ。その代わり私の期待以上にキジコちゃんを強くさせてよね。」

 「わかったわ。さてキジコちゃん、私に貴方の力を見せてちょうだい!」


 私、死にませんように。

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