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猫に転生しても私は多趣味!  作者: 亜土しゅうや
闘王闘技編
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第177話 スアvsニコ①

 「君と闘うのも初めてだよ、スア。」

 『そうね、負けるつもりは無いの。』


 キジコとケイへの説教を終えて、2段第二回戦の準備をするニコとスア。目の周りが若干赤くなっており、これはかなり泣いてたなとスアは察した。


 場所はいつも通り闘技場へ向かう廊下。


 『そういえば主人あるじ達は?』

 「医務室から映像結晶モニターで観るってさ。流石に体の状態が酷いからね。」

 

 現在キジコは無茶をして死にかけた状態。

 一方ケイもその強さについて行った結果全身の負担凄まじく、キジコと仲良く入院中。

 その結果二人はニコにガミガミ叱られたのである。


 「もぅ、心配させないでほしいよ...。」

 『(完全に彼女か何かの雰囲気してるのこの人...。)』


 軽くほっぺ膨らましてるニコ。


 「...?どうしたのスア?」

 『へ?...なんでもないの。』

 「...?」


 余計な事考えてたのバレかけたスア。


 「...まだ時間があるからさ、一つ聞いてもいいかな。」

 『?、どうしたの。』

 「...スアってさ、確か植物とか土、水などの大地に関する精霊だったよね。」

 『そうですの。』

 「君がレリィと闘ってた時にちょっと思ったんだけど、もしかして詠唱というかスキルとかに関係なく植物の力操れるのじゃないか?」

 『!...半分当たりよ。ある程度であれば詠唱も無しに自由自在操れるの。仮にも精霊、それくらいは出来るの。』

 「やっぱりか、スキルの割には魔力消費が少ないのが何度かあったから、妙だと思ってた。」

 『なんて観察眼...あんたを魔力が枯渇する前に倒せるか怪しいの...。』

 

 でもスアがその技をこっそり使ったのはほんの少しだけ、レリィ相手じゃ節約状態で勝つのは無理だと判断したからだ。

 それを見逃していなかったニコにスアは心の中で震え上がったとさ。


 「さ、そろそろ始まりだ。闘技場に行こう。」

 『覚悟するの、私は弱くないから。』

 「そっちこそ、降参とかするんじゃないよ。」


ーーーーーーーーーー


 「お待たせ致しました皆様、闘王闘技2段、第二回戦!!最初に入場しますのは、金眼之四王が一人、大地の守護者スア!!!」


 入口から勢いよく飛んで空を舞うスア。

 

 『観ててね、主人あるじ。』

 「「頑張れー、スアー!!!」」


 思うがままに、優雅に舞う。


 「続きまして入場しますのは、神獣候補にしてパース獣人国の代表、ニコ様だー!!!」


 入口から歩き、闘技場の中央へ向かうニコ。

 笑顔を見せ、意気揚々としながら歩む。


 ニコが中央に行くとスアはニコの元へ飛んで行き、二人はハイタッチをした。


 「私は負けないよ。」

 『私が勝つの。』

 「それでは第二回戦...開始です!!!」


 その瞬間、ニコの手には真成無双剣トゥルーワンが握られていた。

 一方、スアには木の根がドーム状に囲っていた。


 「はああっ!!」


 ニコはドームを斬り裂く、

 だがそこにスアの姿はない。


 『後ろなの。』

 「知って...るぉ!?」


 ニコの足に小さく細い蔓が絡まっていた。


 「しまった!」

 『蔓撃ヴァインショット!!』


 蔓が弾丸のように真っ直ぐ伸び、ニコに攻撃をする。


 「その程度!」


 でも全く効いてない。

 スアは、そりゃそうか..という顔をする。


 「では...ニコ・ルームバースト!!」

 『なぬ!?』


 ニコは周囲に衝撃波を発生させ、飛んできたり絡まっていた蔓を全部吹き飛ばす。

 被弾する前にスアはすぐにニコから離れた。

 

 『いきなり危ない事してくるの。』

 「初撃のお返しだ、どんどん行くぞ!!」

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