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猫に転生しても私は多趣味!  作者: 亜土しゅうや
帝国道中編
18/302

第17話 合流

念話の秘密は近いうちに出ます。



 「ヴルルルーー!!」==(`・ω・´)

 「おおぉ!?」Σ(゜ω゜)

 「ヒャアーー!?」((((;゜Д゜)))))))


 キジコです。

 

 現在勇者とサラマンダーの背に乗って疾走中。

 2.5mくらいの体長もあって私達2人乗せても余裕と言わんばかりに走る。

 てかこの子力持ち!!


 私達の仲間になったのがそんなに嬉しかったのか。

 さすが異世界生物まもの、余裕で時速60kmくらい出して走ってる、すっげぇ!!

 そして前世だったら一般道路の法定速度ギリギリだから怖え!


 私達はもっと時間かかるであろう道などをあっさり走破。


 しばらくすると...

 

ーーーーーーーーーー


 フィエド平野:帝国方面


 「なぁ、総隊長から連絡来たか?」

 「ああ、そろそろ着くみたいだが...早くないか?」

 「え、もう着くの!?そりゃ早いって。」


 彼らは帝国軍第2隊と第3隊の隊長。

 開けた土地で大型キャンプを設置している帝国軍、本来ならレギスの森に侵攻していたが...


 「総隊長、何してたんだろうな。」

 「さあ?いや、確か...昔あの領域の守護獣に王国の勇者とお世話になってたらしい。その時の仲として何かしていたのかも。」

 「なるほど、知ってるヤツが死ぬのは嫌だもんな。」

 「まぁ戦力的に死ぬのは俺らだがな。」

 「(´・ω・)...。」

 

 すると第2隊長の通信念話に


 「お、着信?総隊長からだ。どうしましたー?」

 「そろそろそちらへ辿りつくおおぁああああ!」


  ブツッ



 「「...?」」




 「....ぁぁあああああああああ!!」


 「へ?」



 ......ドドドドドドドドッ!!!


 平野の向こうから猛ダッシュで何かが近づいてきている。

 ...何かが叫びながら。


 「あの魔物は、ライト・キッカー・サラマンダーか!?」

 「でも誰か乗ってるみたいだぞ。」


 「どいてどいてどいてどいてくださああああい!!」

 「ひゃああああああ!!」

 「ヴルルルーー♪」


 すごい速度で叫び声と共にサラマンダーはダッシュでこちr.....

 って、


 「おわああああ!?」

 「わーー!?サラマンダー、ブレーキブレーキ!!止まってええええ!!!」

 「あああああああ!!」


 涙目の総隊長が猫連れてサラマンダー乗って突っ込んできた!?


 「ヴル!」


 サラマンダーは減速してからストップした。

 ...十分私が吹っ飛ぶ勢い残して。


 「キジコ様!!」

 

 ヴェアートがジャンプ!私をキャッチ!華麗に着地!


 「...フゥ。」

 「そ...総隊長、よくぞご無事...で?」

 「....ああ、そちらもご苦労だった。」


 

 (...総隊長、恥ずかしくて顔赤いのバレバレです!)

 (サラマンダー苦手なら無理しなくてもいいですぞ!)

 (あ、まだちょっと涙目だ!可愛い!!)

 (表では姉御肌ぶってるけど裏ではオロオロしてたりするのもみんな知ってるぜ!)

 (総隊長!可愛いです!!)


 ヴェアートは周りの兵が妙な目で見てきたので、


 「....バカ。」

 と少し頬を膨らませた。

 

 (((((((((グハァッ!)))))))))


 

 帝国軍は平和です。


ーーーーーーーーーー

 

 

 ....ぜぇ、ぜぇ、やっと着いた。


 サラマンダーがやったら上機嫌に速度飛ばすから途中ヴェアさんが涙目なってた。

 ちなみにサラマンダーは木陰で休み始めた。


 「....バカ。」


 (((((((((グハァッ!)))))))))



 お、なんだ?

 どこかで萌え死ぬ者達の心の声が聞こえたような...聞こえなかったような...?


 「キジコ様、彼らが今回帝国軍の出撃部隊の全員です。」

 「おお、やっぱりすごい規模の人数いるね。」

 

 色んな兵とジジイと似た鎧の奴らがいた。隊長クラスかな。


 「皆、この方が神獣の資格を持つ魔物です。」

 「キジコです。一応魔物です。」

 「おお!?やはり名前があったか!?」

 「喋った!」

 「可愛い!!」

 「猫だ!!」


 あれ、予想より飛んでくる声が違った。もっとザワザワだの敵対するような声とか来ると思っちゃった。


 「帝王様の命により、この方を帝国、帝王様の元へ無事案内しなければなりません。そのためにこの部隊の中で案内のための特別部隊を決めようと思う。」

 

 特別部隊、戦争止めるとはいえ戦力的に何人来れるかわからない。


 「では隊員を決め...ん?ちょっとすまない。」


 ん?念話?


 「ヴェアート総隊長ですか?」

 「そうだ、ゲトーか?」

 「はい、今回神獣の資格を持つ魔物の案内に関しての話があります。」

 「話だと?」

 「実は....


 数分後


 「ゲトーから連絡があった。現在帝国内にてキジコ様を敵対する勢力がいる噂があるとのことで、下手な大人数で行けば返ってバレやすく危険を伴う可能性があるとの事だ。」

 

 兵達がザワつき始める。


 「帝国内に入ればゲトーの部隊が案内するという事になっている。だが敵対勢力が何もしてこない保証もない。」

 「では、どうすると?」

 「ああ、だから私はその旅に重要となる力を持った兵を5人決めようと思う。」

 「5人!?たったそれだけでいいのですか!?」

 「ああ、旅の旅費や食料なども考慮してだ。」

 

 そしてヴェアートは隊員を決める。


 「ゼオ、アリア、ミーシャ、ケイ、スーロッタ、前へ。」

 「ハッ!」


 5人の兵が私とヴェアさんの前に出てきた。


 「第1番隊のゼオと申します!」

 いかにもやる気ある若い青年が出てきた。

 武器は剣。いかにもストレートというか

 オーソドックスな見た目だ。

 ヴェアさんと一緒で目は黒白逆だった。


 「第4番隊、アリアです。」

 ショートボブヘアーの女性だ。

 武器は短めの剣を2本装備していた。

 これは強そう。


 「第2番隊、ミーシャ。よろしくお願いします。」

 驚いた、黒白逆の目を持った灰色の髪に..

 尖ったちょっと長い耳の女性、エルフか!?


 「エルフ!?」

 「あ、いえ、私はシャドーエルフという一族です。」

 「シャドー?ダークじゃなくて?」

 「はい、魔人族とダークエルフのハーフの事をそう呼ばれています。」

 「なるほど。」


 そういう種族もあるんだな。

 ちなみに彼女は魔法具と呼ばれる物で魔法を中心に扱うらしい。


 「第7番隊のケイっす!!よろしくっす!」

 エルフと来て今度は狐耳尻尾の生えたわんぱくな獣人女性。武器は短剣で私と同じく周囲感知が使えるらしい。

 

 「第5番隊、スーロッタ。よろしくです。」

 ちょっと落ち着いた雰囲気の長身男性が出てきた。武器は両手で扱う大きめの剣だ。


 「以上5名!この任務、命を賭けてでも遂行いたします!」

 

 うむ、くるしゅうない。

 じゃなくて、

 

 「こちらこそよろしくお願いします。」

 「ヴルル!」


 この子もう回復してる。走る生物ってすごいな。


 「ああ、こちらはサラマンダーの...あー、名前つけてなかった。」

 「そういえば...付けます?」

 「付けなきゃ固有名詞的に困るしあった方がいいじゃん。」


 ふーむ...何にするか。


 すると5人が

 「じゃあアオアオ!」

 「単純すぎるだろ、せめてダッシュちゃんって。」

 「ダメよ、ウーガオちゃんの方が。」

 「皆んなダメダメっすよ、赤ギョロちゃんっす!」

 「...ブルドラ。」


 キ「却下。」

 ヴェ「却下です。」

 2「嘘でしょ?」

 3「却下だな。」

 サラ「ヴォルルァア”ア“ッ(怒)!!」

 5人「ヒィ!!」


 「他だ他!!」

 

 ヴェ「なら..ティーアなんてどう?」

 2「俺は...ラオかな。」

 3「ウルブ!」

 サラ「ヴル!...ヴルル?」


 迷ってるな。まぁさっきの5人よりはマシだな。

 

 なら私は...ふむ、単純なのもアレだし...前世の知識を思い出せ...。

 ...そういや事故で死ぬ数日前スペイン観光用のパンフレットとかで色々単語知ったな。

 えーと「青」い鱗に..リンゴ..


 青...Azul..アズール


 リンゴ... Manzana...マンサーナ


 アナグラム変換、luzA…ルーザ、ルザ

 

 「ルザーナ」


 「ヴル!!」

 「お?嬉しそうじゃん!」

 「ちぇ、悔しいっす!」

 「一番いい反応、決まりですね。」


 「ヴルル♪!!」

 「え、ちょっ、」


 ルザーナは頭で器用に私を背中に乗せまた疾走し始めた。


 「キジコ様ぁ!?」

 「わああああああああぁぁぁぁ....!」


 こうしてルザーナという名前を得たサラマンダーは、一歩一歩幸せな気持ち込めて駆けてゆく。

ルザーナ「キュル!キュルル!ヴルルル!!」

 キジコ「上機嫌なのはわかった!!一回とまってええええ!」



ディメン「楽しそうでなにより。」

   冥「...可愛い。」

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