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猫に転生しても私は多趣味!  作者: 亜土しゅうや
闘王闘技編
179/302

第171話 キジコvsケイ①

 「会場の皆様お待たせ致しました!ただいまより闘王闘技2段戦を開幕致します!」


 司会の男が拡声術式を使い、

 観客はいつも通り頑丈な喉で歓声を上げる。


 いや、観客が前と同じって訳ではないだろうけど町の賑わいは全然衰えていなかったし、多分頑丈だわ。


 まぁそんな事、今気にする事でもない。

 今集中するべき事...それは。


 「いよいよっすね、キジちゃん!」

 「ああ、ようやくケイと闘える!」


 ケイとの闘いだ。


 私達は観客の波に飲まれないよう朝早めに闘技会場に入り込み、待合室で適当に時間潰していた。実に退屈だったがようやく開幕時間となった。


 2段戦第一回戦、キジコvsケイ。

 ケイの潜在能力のヤバさはよく知ってる、この大会の例に漏れずちゃんと化け物だ。


 「最後に確認するっす、体はどこも悪くないっすか?」

 「大丈夫、元気です!」

 「私も元気!よし!」


 健康観察終了。


 「全力で頑張るぞ!」

 「全開で頑張るっす!」


 さぁ、第一回戦、開始だ!


ーーーーーーーーーー


 「闘王闘技2段戦、第一回戦!最初に入場しますのは、金眼之四王リーダーにして神獣候補、キジコ様だ!!」


 ちぇ、3段戦と違って一緒には入場出来ないのね。

 

 「ご主人様ー!!」

 「師匠ー!!」

 『主人あるじー!!』

 「「『頑張れー!!!』」」


 ああ、家族の声援が耳にも心にも響く...!

 っていけない、脱力し過ぎるところだった。


 「続きまして入場しますのは、あの最強武闘伝説一族イーク・ストルヤーナの8代目、ケイ選手だ!!」


 ケイはニヒッと笑いながら私の所へ来る。


 「すごい歓声っすね。」

 「また耳が痺れそうだ。」


 私とケイはハイタッチ、位置に着く。


 「ファーストアタックは...。」

 「初撃は...。」

 「それでは第一回戦....開始です!!!」


 「「もらったああーーーっ!!!」」


 強烈なパンチがぶつかる。

 観覧席のバリアが衝撃でガッタガタ揺れる。


 「...今のは...!」

 「無しだ!!」

 「妖炎壁!!」

 「!!」


 自身の周りに妖炎を発生させケイから距離を取る。


 「ペネトレーザ!」

 

 そこから10本のレーザーを発射。

 ケイはかすりもなく全て避ける。


 「瞬速撃!!」

 「うお!?」


 いつ身に付けたのか、ケイは瞬速撃で一気に私の前に来て...


 「...瞬速撃!!」

 

 脚で懐へのパンチは防いだ。


 「チッ、ファーストアタック取られた!!」

 「私がリードっす!!」

 「追い越してやる、レーダー機能全開!」

 「な...早速使うっすか!?」


 ケイは私に猛スピードで攻撃。

 私は至近距離ながらも全て避ける。

 

 「間合いは見切らせないっす!」

 「うお!?」

 

 回避に集中した瞬間を狙い攻撃方法を変更、死角に回り込み蹴りをお見舞いして来た。


 「そりゃぁ...ってあら?」


 だがそこにいる私は私じゃない。


 「幻影だ。瞬速五連撃!!」

 「ぐあっ!?」


 ふふん、統合スキル[化猫]の[幻影回避]。

 緊急回避用だ!!


 「もう一発...

 「三日月蹴り!!」

 「どぅ..!?」


 追撃は叶わず回し蹴りをもろ食らった。


 「今のは効いたっすよ、オラァッ!!」

 「うぐ...そりゃどうも!!」


 迫るケイに私は逃げず立ち向かう。

 

 「始まった直後でこの迫力...。」

 「いけいけーご主人様ー!」

 

 「魔砲撃マジックブラスト!」

 「打ち砕くっす!!」

 「ふ、残念!」

 「!?、キジちゃんの姿が...。」

 「隠密、加えて魔砲弾マジックキャノン!!」

 「!?」


 私の魔砲弾がケイに直撃、爆発が起きる。

 

 「...土埃だらけ、ひどいっすよキジちゃん!」

 「へっ、そっちこそ回し蹴り痛かったぞ!」

 「ふふん!」


 さっきの三日月蹴りとやらが上手く言ったようで嬉しさいっぱいのドヤ顔ケイ。

 

 「...ちなみに体、そろそろほぐれた?」

 「もちろんっす!キジちゃんは?」

 「私は...いっちに...あ、大丈夫だな。」

 「ならもうお互い調子入れていくっすよ!」

 「今更足つったとかは無しだよ!」


 さぁ、準備運動は終わりだ!(やってみたかった)

司会「あ...あれで準備運動って...怖...。」

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