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猫に転生しても私は多趣味!  作者: 亜土しゅうや
闘王闘技編
171/302

第163話 ニコvsクロマ①

戦闘がほとんどです。

 「先手は貰います!!」

 

 落雷がニコを襲う、

 

 「効か...ない!!」


 かき消されるクロマの魔法。


 闘王闘技3段の第4回戦、ニコvsクロマ。

 お互いの共通点は爆発的な火力と力。

 ニコの潜在パワーと才能、統合スキル[ニコ]による圧倒的な戦闘力。

 クロマの底知れぬ才能と魔力、数多の雷魔法と空間魔法による凄まじき力。


 「落雷応用魔法、範囲雷撃エリアサンダー!!」

 「ッ!!」


 少し時間があるだけで地面は削れ、

 

 「ニコ・グランドインパクト!!」

 「っと、危ない...!」


 地は揺れ、

 空気を揺るがす。


 「ニコ・大斬撃!!!」

 「魔力防壁バリア...うぐっ!?」

 「...!バリアの割には随分硬いね、何か強化魔法使ってるね。」

 「あったり前です、ただでさえ化け物パワーの貴方になんの対策無しで突っ込むなんて降伏宣言も同然です!!」


 あらゆる物を圧倒的なパワーでねじ伏せようと言わんばかりの剛、 圧倒的な力を前に怯まず、あらゆる形で立ち向かい道を切り開く柔。


 「お返しです、大落雷フォールサンダー!!」

 「うわっと!?、今のは危ない!」

 「チッ、サンダースピア!」

 「ふふっ、このくらいなら弾き返せる!」


 ニコは雷の槍をただ大剣の一振りで全て防いだ。

 

 「ニコ...ブラスト!!」

 「早...ぐぁっ!?」

 「どうだい、私だって飛び道具使えるくらい知ってるでしょ?」

 

 そこからさらに一撃、クロマはバリアで防ぐも耐えきれずダメージを負った。


 「超強いのは知ってます。ですがサンダースピアを簡単に弾かれたのは驚きなのですが?」

 「ふふん、伊達に鍛えてないからね!私だってこの大会を優勝したいんだ!!」


 ただ違う事を言うならば、ニコはクロマよりも強い、この事実だけはこの場に於いて確実なのである。

 でも...クロマが大人しく負けるはずがない。

 なんなら勝つつもりで全力で挑むだろう。

 なにせ、実力差はあっても勝てない訳ではないから。


 クロマは感情的にはならず、冷静を保つ。

 チャンスを見逃さないために。

 

 「では来て下さい、全身全霊でニコちゃんを...貴方を相手します。」

 「そう来なくちゃ!!!」


 ニコは強く踏み込みクロマに高速接近、横薙ぎの構えをする。クロマはそれに気づき魔力を集める。


 「おらあ!!」

 「...!せいっ!!」

 「避けたか...ならもう一発!!


 ニコは一回転し、さらに横に薙ぐ。


 「っ!!」

 「!、また避けた...いや。クロマ、私の時間の流れを遅くしているね?」

 「バレた!」


 ニコの蹴りを避け距離を取る。


 「ほんの少し時間の流れを遅くさせて隙を付けるか試したのですが...これは難しそうです。」

 「安い手で負ける気は無いからね!」

 「ならこれはどうでしょう!」

 「!!」


 ニコの周囲に雷の球が発生する。

 一つ一つがバチバチと音を立てている。


 「これは..!」

 「誘導雷撃プログラムサンダー。」

 

 クロマが雷魔法攻撃を雷の球に向かって撃つと、雷エネルギーが他の球に向かって移動し威力を高めてゆく。


 「早く破壊を...!」

 「遅い、一発貰います!!」

 「ぐああっ!!」


 クロマの攻撃がようやくニコに直撃。

 クロマは手をグッとする。


 「今のは痛いね、流石はクロマだ!」

 「人を褒めてる場合じゃないですよ!!」


 クロマは魔法陣を4つ展開、落雷が何度も放たれる。

 ニコは大剣を構え避ける。

 その動きは大剣の重さを感じない、とても軽やかなで素早い。その上的確に避けクロマにだんだん近づいてゆく。


 「...簡単過ぎる、私に対してこの技は弱い。だとすれば...なるほど、はあ!!」

 「かかった!!」


 クロマは自分の周囲の地面に電流を通し、

 踏み込んで痺れた隙に技を撃つつもりだった。しかしそんな考えも甘く、ニコは足元にバリアを発生させ上にジャンプ。

 

 「ニコ・フォールインパクト!!」

 「ギャアッ!!?」


 クロマはバリアで防ぐも吹っ飛びダメージを負ってしまった。


 「なんて勘の鋭さ...いや、獣人だからこそ何かに気づいたって所かしら?でも、この技は安くありませんよ!!」

 「!!」


 ニコの周囲の弾けた地面からバチバチと火花が散る。


 「放電!!」

 「うぐっ!?」


 地面に溜まらせていた雷魔力をクロマは一気に放電、地面から木でも生えたかのようになんと地面から雷が昇っていったのだ。


 「今のは...効いたよ!」

 「その割にはピンピンしてるじゃないですか。そんなに今の闘いが楽しいのですか?」

 「...クロマは楽しいと思ってるかい?」

 「私はまだですね、隠し玉だらけの状況ではまだなんともです。」

 「そうか、...私は楽しいと思ってるよ。」

 「?」

 「だって、クロマとは一度闘ってみたかったからさ。クロマが凄く強いのは知ってるけど、クロマ自身について知る機会があまり無かったからさ、私は今クロマと闘って君自身を知るのが凄く楽しみだからさ。もっとクロマとも、他の皆とももっともっと仲良くなりたいし色んな事をしたいんだ!」


 クロマはフゥと息を吐く。


 「まぁ貴方は色々忙しい時期もあって余り戯れ合う事が出来ませんでしたしね、であればさっさと続きを始めましょう。友達の基本は...同じ事をしてみたり、ですよ。」


 例えば...同じ舞台で闘ったり。

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