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猫に転生しても私は多趣味!  作者: 亜土しゅうや
闘王闘技編
159/302

第153話 ルザーナvsケイ②

 私の2つのとっておき。

 一つは[リザード:レベル2]。


 このレベルというのは3段階ある、

 ・レベル1...体に鱗を纏う。

 ・レベル2...脚がサラマンダーの形となる。中間。

 ・レベル3...サラマンダー形態。

 

 このレベル2は半魔物と言える形態。

 なるべく小回りの効く人間態、

 力が大きい魔物態、

 この二つを上手く両立させた形態がこのリザード:レベル2。


 主に強化されるのは脚力と尻尾のパワー、そして体の強度。

 

 姿は人間態をベースに脚がサラマンダー、腕や胴体、顔の一部に青い鱗である。


 この力の習得は楽なものではなかった。

 状態を維持するのも大変で、ようやく維持が出来るようになれば今度は体の動かし方が難しい事。なにせ半分魔物なのだから人間態とは動かし方や立ち回りが異なる。その中でも脚の大きさ調節が意外に大変でした、オリジナルのままじゃ大きすぎて歩けません。なにせ人間態と魔物態の脚が混ざった形状、つま先立ちですよ。


 とまぁ色々苦労してたのですが、一時いっとき私の様子を見にきたエレムス様に色々指南してもらえたらちゃんと扱えるようになりました。


 なのでこの力は相手が本調子に入った辺りで使う予定でしたのでこれはまだいいのです。そう...これはまだ。


 もう一つのとっておきは...


 いえ、今は勝負に集中しましょう。

 もう一つの力は...私の命に関わるほどですから。


ーーーーーーーーーー


 「ルザーナが...なんかカッコよくなってる...!?」

 「見た事ないですよ、あれは一体...!?」

 『それよりもあのケイって娘の力はなんなの!?』

 「[闘牙]って言ってね、あれ使うとすっごい力が増すんだ...。」


 思い出すスーロッタ邪精霊事件...。

 あれ使うとケイ、語尾に[っす]がつかないんだよね...。


 「行きますよ、ケイさん!!」

 「来い。」

 「...瞬速撃ハイソニック、蒼炎脚!」

 「破岩脚っ。」


 私とケイさんのキックがぶつかる。

 すごい、この力を解放してもケイさん余裕を持っているようにも思える。まだまだ行きますよ!!


 (すごい力...脚力特化だけあって闘牙を使っていなかったらあのキックのダメージは相当やばかった。ルザーナちゃん余裕そう、破岩脚を真正面から受けても骨にヒビ一つ入ってない。...なら狙うは...。)


 「上だ!!」

 「そう来ると思いました!!」

 「な、ぐぁっ!?」


 私は尻尾でケイさんを打った。

 

 (なるほど、簡単には狙えそうにない。お陰で初めてバリアに激突したじゃないか。)


 ケイは立ち上がり、拳を構える。


 「...!、衝撃波の!」

 「ぜぁっ!!」


 収束した衝撃波が遠距離から飛んでくる、見えない砲弾が襲う。私は周囲感知を使い走りだす。


 「これなら...どうっ!」


 走ってる軌道上に顔に向かって強い一発が飛んできている

 こんなタイミングで撃ってくるのはおかしい、何か狙いが...ぁ!


 「瞬速撃ハイソニック!!」


 負担が掛かるものの後ろに向かって急速に瞬速撃ハイソニックを使う。


 すると目の前の大きな衝撃波よりも先に、足元が弾け飛ぶ。どうやら足元を軽く吹っ飛ばして隙が出来た瞬間に強い一発が当たるという仕組みだったようだ。


 「流石に気付かれるか。」

 「私を舐めないでくださいよ!!」


 ルザーナは飛び蹴りをする。


 「...動きが読める。」


 ケイは避けるとルザーナから尻尾の薙ぎ払いが来る。それをあっさり避けた。


 「そして...再び蹴り技...ん?」

 「でやあ!!」


 なんとルザーナが掴みかかってきた。

 この時ケイは技の後の体勢を考え上半身に蹴り技が来ると考えていた。

 だがその予想は外れた、ルザーナは掴んできたのだ。

 

 「ええいい!!」


 上に投げ飛ばされたがケイは抵抗したのでそれほど飛ばなかったが...


 ガシッ


 「!?」

 

 抵抗して若干体勢を崩した隙を狙いルザーナは尻尾でケイを捕まえたのだ。


 「これはドジった..!」

 「はあああ!!」


 もう一度上に投げ飛ばされ、ルザーナはさらに高く飛んだ。


 「青之大流星アズールフルメテオ!!!」

 「はは...すごいよルザーナちゃん!」



 青い流星が落ちた闘技場に大きな爆発が起きる。その地面は大きく削れクレーターになっている。


 「す...すごい、これがルザーナ...!」

 「...待って、何か様子が!」


 

 「....本当にすごいよルザーナちゃん、君の意思がもたらしたこの力は凄まじいの一言で片付くものじゃない。頑張ったね...でも。」


 土煙が晴れると、クレーターの中心に立つルザーナ、

 そして多少ダメージを受けているものの平然と立っているケイの姿。


 「嘘...かなり威力を込めたのに...!?」

 「うん、ルザーナちゃんはちゃんと全力込めてた。」


 


 「おかしいのは...私の余力だよ。」


 気づけば...私は吹っ飛んでいた。

...ケイのターンが始まる。

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