世界を変えたい主人公候補
俺は…学校に行くぐらいなら、家で本を読んだ方がマシだ。と思っている。
だが、ある日、突然俺のそんな考えは散るかのように消えた。それは、自分の目標が出来たからである。実にその夢とは、「あの人みたいに、人を幸せにしてやりたい。」そう思った。
そのあの人とは、超天才小説家「倶利伽羅(本名 天霧 研)」のような。
「籠目今日も来てないのか?」
「しょうがねぇよ。成なんだし。」
「お…おはよう…ごさい…ます…」
って、久々に学校に来て、教室に来たはいいものの、やっぱり気まずい……
「どうした?籠目。今日は学校来れたんだな。」
「え、ええ。何とか。」
やばい。今すぐ帰りたい。
「すみません!やっぱり今日も無理でした。」
そう言って、成は教室から出ていってしまった。
「うるさいなぁ、もう。」
そう喋ったのは、「天霧 研」だった。
そう言えば、前天霧から送られたメール何書いてあったんだろう?一応見てみよ。
「小説書いて見ないかぁ?」
え、小説?なんで急に?まだ続きあるみたいだし、読んでみよ。
「ふむふむなるほど、君の小説面白そうだから、書いてみて。」
ふざけんなぁァァァァ!俺なんかが書いてどうなるってんだよ!けどちょっと、興味はある。
「まぁ、少しだけなら。書いてみるか。」
その後は、想像におまかせする。が、どうやって、この小説を見せるかまでは考えてなかった。
「オワタ\(^o^)/」
あっ、天霧の家に行けばいいじゃん。
って事で、
「行ってきまーす!」
「あら、どこ行くの?成くん。」
「ちょっとクラスの子の家。」
…………………。
「嘘。あの引きこもりの、成くんがついに友達を作って、友達の家に遊びに行く日が来るなんて……お母さん嬉しいわ。」
ピンポ〜ン
「すみません研さん居ますか?」
「あら、研のお友達かしら?研〜、お友達来てるわよー。」
「何言ってんの?母さん。私友達居ないよ?」
「まぁ来てみなさいな。」
「あ、あんたは、不登校の籠目だっけ?」
「や、やぁ。前にメールで言われたヤツ作ってきたよ。」
「前にメールで言われたヤツ?ああ。アレね。私の部屋2階だから2階で待ってて。」
ってコイツ、忘れてたのかよ。まぁいいや。
「わかった。」
へぇー。天霧の部屋って、もっと片付いてると思ってたけど。フィギュアとか本とかめっちゃある。これって、オタクってやつだよね。なんか、憧れる。
「ごめん。で、その小説、読ませて。」
「あ、あぁ。わかった。一応ジャンルは、異世界バトル物だ。」
なんか、ドキドキするな。俺上手くかけたかな?心配だな。
「正直に言おう。内容がクソ。けどセンスがある。外出するとか、学校に行けば、いいネタになるんじゃないかな?」
「なんで。外出はいいとして、学校は絶対に無理だ!」
これが、俺籠目成と、天霧研との出会いだった。