隣の住人。
私の隣の、509号室の加山さんは少し変わっている人なの!
この加山さんと会えるのは、、、?
朝のAM9:15分とPM21:15分の時だけよ!
それ以外の時間で会う事はないわ!
▼
私の名前は、『敷島 かおり』25歳で、化粧品販売をしているのよ!
隣の部屋の509号室の加山さんは、土日になると決まって何処かに行くの!
土曜のAM9:15分に出かけて、日曜日のPM9:15分に何処からか帰って
くるみたい!
私があいさつすると、、、?
爽やかな笑顔で、挨拶を返してくれるわ!
『加山さん、おはようございます!』
『おはよう~かおりちゃん! 今日も元気でいってらっしゃい!』
『いつも、ありがとうございます!』
いつも、加山さんとはこんなたわいないのない会話をしているのよ!
*
私の加山さんの印象は、優しそうなおじさんといった感じなの、、、!
170㎝ぐらいの中肉中背の人でね!
愛想もいいし! 話し方もおっとりしてて、、、。
好印象なおじさんなのよ!
加山さんは、年齢は50代後半で結婚はしてないのか、、、?
奥さんに先立たれたのか、、、?
一人で住んでいるのよ!
子供もいないみたいで、このマンションではペットを飼えないから
1人でペットショップに行って、犬や猫を見ているらしいの、、、。
私にとっても、“お父さん的な存在で”加山さんと話していると、、、?
とっても落ち着くのよ!
私と会う時は、私の心配をしてくれていろいろと気にかけてくれるのよ!
例えばね、、、?
『ちゃんと、ご飯は食べているのかい?』
『・・・いいえ! なかなか自炊出来なくて、、、!』
『よかったら、、、? 今日の僕の晩ご飯の残りものでよければ、おすそ
分けするよ!』
『・・・えぇ!? いいんですか?』
『もちろん! 少しココで待ってて、、、!』
加山さんは、そう言うと、、、?
自分の部屋から肉じゃがとカニクリームコロッケを持って来てくれたのよ!
『はい! どうぞ!』
『うーわ! 凄い! これ、加山さんが作ったんですか?』
『あぁ、そうだよ! 男の独り暮らしも長いと何でも一人で出来ちゃうんだよね!』
『・・・そうなんですか! じゃあ、お言葉に甘えて! いただきます!!!』
『まあ~かおりちゃんの口に合うかはわからないけど、、、。』
『いえいえ、食べてないですけど、きっと美味しいですよ~!』
『そう言ってくれると、少しホッとするな~!』
▽
数日後、、、。
加山さんを見なくなって、心配していたら、、、?
朝のニュースで、加山さんの事を話していたわ!
『ニュースです! ○○に住んでいる、加山利雄56歳は20代女性を
10年間も監禁していた! 女性は10歳の時に加山に車で連れさられて
今まで見つからず、そのまま加山の別荘で監禁状態にあった! 食べ物も
1日に1食で、見つかった時にはガリガリに痩せ細っており1人で立つ事
もままならなかった! 事件が発覚したのは、、、? 最近引っ越してきた
住人によって通報される! 毎日朝昼晩関係なく、女性の喚き声が聞こえて
いたとの事!』
まさか!? あの加山さんがそんな犯罪を犯しているなんて!!!
私は、驚きとショックを受けたわ!
*
事件から3日後、、、。
警察が私のところに来て、いろいろ加山さんの事を聞いてきたわ!
【ピンポン】
『はーい!』
『敷島 かおりさんですか、、、?』
『・・・はい。』
『警察の者です! 加山さんの事について聞きたい事がありまして......。』
『・・・ははい。』
『加山さんは、どんな方でしたか、、、?』
『私にとっては、優しいお父さん的な存在でした! いつも優しく挨拶もして
くれて! いろいろとお世話にもなった人です!』
『・・・例えば?』
『晩ご飯のおすそ分けとか? お土産をくれる事もありましたし、、、!』
『・・・他に、何か? 気になるところはありましたか、、、?』
『加山さんと会える時は、朝は、AM9:15分、夜はPM9:15分にしか
会う事はできませんでした。』
『・・・それは! その時間以外に、加山と会う事はなかったという事です
よね、、、?』
『・・・ははい、』
『お忙しいところ、ありがとうございました!』
『・・・はい。』
加山さんは、もう会う事はなくなったわ。
きっと、刑務所の中に居るのだろう。
*
数か月後、、、。
【ピンポン】
『はーい!』
『スミマセン! 今日、隣の509号室に引っ越してきました! 山下です!
これからよろしくお願いします!』
『・・・ははい。』
最後までお読みいただきありがとうございます。




