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隣の住人。

作者: 七瀬
掲載日:2019/08/28




私の隣の、509号室の加山さんは少し変わっている人なの!


この加山さんと会えるのは、、、?

朝のAM9:15分とPM21:15分の時だけよ!


それ以外の時間で会う事はないわ!



私の名前は、『敷島 かおり』25歳で、化粧品販売をしているのよ!


隣の部屋の509号室の加山さんは、土日になると決まって何処かに行くの!

土曜のAM9:15分に出かけて、日曜日のPM9:15分に何処からか帰って

くるみたい!



私があいさつすると、、、?

爽やかな笑顔で、挨拶を返してくれるわ!


『加山さん、おはようございます!』

『おはよう~かおりちゃん! 今日も元気でいってらっしゃい!』

『いつも、ありがとうございます!』



いつも、加山さんとはこんなたわいないのない会話をしているのよ!





私の加山さんの印象は、優しそうなおじさんといった感じなの、、、!

170㎝ぐらいの中肉中背の人でね!


愛想もいいし! 話し方もおっとりしてて、、、。

好印象なおじさんなのよ!


加山さんは、年齢は50代後半で結婚はしてないのか、、、? 

奥さんに先立たれたのか、、、?

一人で住んでいるのよ!


子供もいないみたいで、このマンションではペットを飼えないから

1人でペットショップに行って、犬や猫を見ているらしいの、、、。



私にとっても、“お父さん的な存在で”加山さんと話していると、、、?

とっても落ち着くのよ!



私と会う時は、私の心配をしてくれていろいろと気にかけてくれるのよ!


例えばね、、、?


『ちゃんと、ご飯は食べているのかい?』

『・・・いいえ! なかなか自炊出来なくて、、、!』

『よかったら、、、? 今日の僕の晩ご飯の残りものでよければ、おすそ

分けするよ!』

『・・・えぇ!? いいんですか?』

『もちろん! 少しココで待ってて、、、!』



加山さんは、そう言うと、、、?

自分の部屋から肉じゃがとカニクリームコロッケを持って来てくれたのよ!


『はい! どうぞ!』

『うーわ! 凄い! これ、加山さんが作ったんですか?』

『あぁ、そうだよ! 男の独り暮らしも長いと何でも一人で出来ちゃうんだよね!』

『・・・そうなんですか! じゃあ、お言葉に甘えて! いただきます!!!』

『まあ~かおりちゃんの口に合うかはわからないけど、、、。』

『いえいえ、食べてないですけど、きっと美味しいですよ~!』

『そう言ってくれると、少しホッとするな~!』



数日後、、、。

加山さんを見なくなって、心配していたら、、、?


朝のニュースで、加山さんの事を話していたわ!


『ニュースです! ○○に住んでいる、加山利雄56歳は20代女性を

10年間も監禁していた! 女性は10歳の時に加山に車で連れさられて

今まで見つからず、そのまま加山の別荘で監禁状態にあった! 食べ物も

1日に1食で、見つかった時にはガリガリに痩せ細っており1人で立つ事

もままならなかった! 事件が発覚したのは、、、? 最近引っ越してきた

住人によって通報される! 毎日朝昼晩関係なく、女性の喚き声が聞こえて

いたとの事!』





まさか!? あの加山さんがそんな犯罪を犯しているなんて!!!

私は、驚きとショックを受けたわ!




事件から3日後、、、。

警察が私のところに来て、いろいろ加山さんの事を聞いてきたわ!


【ピンポン】


『はーい!』

『敷島 かおりさんですか、、、?』

『・・・はい。』

『警察の者です! 加山さんの事について聞きたい事がありまして......。』

『・・・ははい。』

『加山さんは、どんな方でしたか、、、?』

『私にとっては、優しいお父さん的な存在でした! いつも優しく挨拶もして

くれて! いろいろとお世話にもなった人です!』

『・・・例えば?』

『晩ご飯のおすそ分けとか? お土産をくれる事もありましたし、、、!』

『・・・他に、何か? 気になるところはありましたか、、、?』

『加山さんと会える時は、朝は、AM9:15分、夜はPM9:15分にしか

会う事はできませんでした。』

『・・・それは! その時間以外に、加山と会う事はなかったという事です

よね、、、?』

『・・・ははい、』

『お忙しいところ、ありがとうございました!』

『・・・はい。』





加山さんは、もう会う事はなくなったわ。

きっと、刑務所の中に居るのだろう。





数か月後、、、。


【ピンポン】

『はーい!』

『スミマセン! 今日、隣の509号室に引っ越してきました! 山下です!

これからよろしくお願いします!』

『・・・ははい。』




最後までお読みいただきありがとうございます。

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