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終末的日常論  作者: 杉下 徹
四章  類
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4-4

 神を信じるか、と聞いた俺に、彼方は少しだけ考え込んだ後に言った。神がどういうものかわからないから、何とも言いようがない、と。

 まぁ、その通りだな、と思ったものだ。神の定義とは何なのか。それには何ができるのか、どんな形をしているのか。そこを定めない事には、まず存在を信じる信じないの二択が成立しない。

 じゃあ、神を信じてる奴ってのは何なんだ、と言ったのも俺で。

 特定の宗教の信者なら、まだわからない事もない。ああいう類のものは、神と崇めるものに一見してケチの付けようのないくらい、もしくはケチを付けられても理路整然と返せるくらい、綿密な設定を練り上げた上で出来ているのだろう。

 ただ、おかしな事に、この国では多数を占めるだろう無宗教者ですら、意外に神を信じていたりするものだ。だとすれば、彼らは何を信じているのか。自分でも朧気な、なんとなくの神様像を思い浮かべ、それに祈ったりしているとでもいうのか。

 おそらく、そうなのだろう。その事に気付いたから、あの時の俺は彼方の返事を遮って別の言葉を口にした。

 神がどういうものかわからないって事は、彼方は神を信じてないんだな、と。


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