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4話
「肉屋を曲がってすぐの所がワシの家じゃ。」
隣町の住宅街まで俺は来ていた。
そこに少し古びた小さなアパートがあった。
「ここか?」
「そう、ここの二階の○○号室じゃ、鍵はいつも空いておるのでのー。」
ババアを背負いながら階段を登った。
やっとの思いでドアの前まで来てババアをゆっくりと背中から降ろした。
「ありがとのー、疲れたじゃろ?家の中で少しお茶でも飲んでいきんしゃい。」
どうせ遅刻だからゆっくり行くことにした俺はそれに応じお邪魔することにした。
一応ドアをノックして家の中に入るとそこには…
「お母さん!!!???」
しらこい顔でお母さんが言う
「ワタシハウチュウジンダ」
やっぱりお母さんじゃねーーーか!!!
驚いて玄関で転げていると音に反応して同い年くらいの女の子が出てきた。
「だ、大丈夫ですか?」
俺はこのときこの女の子に一目惚れした。