結論
いつの間にか、窓の外が暗くなっていた
あれから何時間たったのだろう
メモ用紙はメモしすぎて、なんて書いてあるか分からなくなっていた
「ふう、とりあえずこんなもんですかね。」
ニコッと女の子がこっちを向いて微笑んだ
「疲れた。」
女の子に聞こえないくらいの声でボソッとつぶやいた
「それじゃあ、どれを決行するか、選んでください。」
女の子はグイッとメモ用紙を目の前に提示する
「どれ?」
と、女の子はものすごい形相で迫ってきた
「えっと、じゃあ、、、、」
なんて書いてあるか分からないのに、選べといわれても困る
「コレで!」
もう何とでもなれと、適当に指を指す
「えっ、、、それですか、、、」
女の子が若干ひいた
指の先には、強引にキスと書かれていた
あ、、、
「え、、、あ、、、や、やっぱ、チェンジで。」
あわてて、手を振った
「いや、否定してるわけではないですよ。人それぞれに価値観はありますからね。価値観の違いと言うか、うん。別に、変えなくてもいいんですよ。」
女の子が無理に納得しようとしている
「いやいやいや、変えます!変えますから!こんなの絶対できませんから!なかってことにしてええ!」
全力で、その作戦になるのを避けようと、否定した
「じゃ、じゃあ、どれにしますか?」
女の子が気を取り直して、もう一度聞いてきた
「えっと、、、」
今度は失敗できない
読めない字を必死で読む
「あ、じゃあコレで。」
ぎりぎり読めた、『放課後、どの学校にもあると呼ばれる伝説の木の下でときめきメモリごほんごほん』というのにした
「そうですか。じゃあ、明日、がんばってください!」
女の子は、ぐっと両手を握って、ファイトといった
そして、颯爽と帰っていった