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遺伝子に刻まれた悪意

数多の岩が集まって出来た男性国家の採掘場になっている島。

島の半分は森、もう半分の戦闘用の機体を作るための鉱石が掘れる洞窟が広がっていた。

女性国家にとってここを潰すことは男性国家を追い詰めることにつながる。

僕達はここを守る為に出撃命令を受けてここにやってきた。


「ヨシュア機!出撃します!」


「ロイド機!出撃します!」


「ガウス機も出るぞ!」


戦艦のカタパルトから三機の機体が激しい砂埃を巻き起こしながら島に降りた。

ガウス隊長から通信が入りモニターに隊長の強面が映し出された。


「二人とも初陣だが油断はするな....死ぬぞ。」


「わかりました!」


僕とロイドは力強く返事をした。


「俺は後方からサポートするからお前らは二人でコンビを組んで切り込んでくれ」


「「了解」」


ロイドと僕は機体の操縦桿を操作して背中に背負った重厚な剣を前に構えて進軍して行った。


・・・・・・・


「男どもの基地はどこにあるのかしら」


隣を歩く機体に乗ったヒスイちゃんから通信が入る。私達の乗る機体は女性国家が男性国家が作り出した機体ポーンやナイトなどに対抗するために作られた女性のように線が細く近接武器よりも射撃武器に優れた機体、背中に設置されたフライトユニットで飛ぶことも出来るが耐久力はナイトやポーンには劣るってこの機体を開発したママは言っていた。


「わからないけど....やっぱり殺し合いなんて怖いよ.....」


「何言ってるの?男は動物と一緒なのよ?だから殺したって問題ないの。」


ヒスイちゃんはいつも男性に辛辣な態度だ。

親友だけどこういうところは少し苦手かもしれない。男性が関わらなければいい子なのに


「東の方に敵影を2機確認したわ!さぁ狩りの時間よ!!」


ヒスイちゃんがブーストを全開にしながらサブマシンガンを撃ちつつ突撃していく


「マドカは援護して!右から落とすわよ!」


「わ、わかった」


空返事を返して援護射撃を行った。もう一機のヨシュアを牽制しつつヒスイとロイドの一体一の状況を作り出した。


「男が女様に逆らってるんじゃないわよ!!」


ヒスイ機が腰にマウントされた小型ナイフでロイド機に斬りかかるがロイドはナイフよりも大きな剣で受け止めた激しい火花を散らしながら鍔迫り合いを続けていく。


「女如きが偉そう!!ヒステリックなんだよ!!お前ら!」


お互い戦闘をしながら罵り合っていた。お互いが嫌いな訳ではないただ男だから気に入らないし女だから気に入らない。この世界はそういう人達で溢れかえっている。


「ロイド!今助けるぞ!」


「やらせない!!」


ロイド機を助けに向かうヨシュア機だったがそれを阻止する為にマドカ機がワイヤーを放った。

そのワイヤーがヨシュア機の腕に雁字搦めに絡まり動きが制限される。


「なにこれ!!整備不良!?」


マドカ機のコックピットにけたたましい音が鳴り響いていた。するとフライトユニットの誤作動でヨシュア機を捕らえたまま遠くへ吹き飛んで行ってしまった。


「マドカァァァァァァ!」


「ヨシュア!!」


ヒスイとロイドの叫びを二人には届かなかった。

ロイド機にガウス機から通信が入る。


「撤退するぞ!新型とヨシュアを回収しに行くぞ」


ガウスのポーンからフラッシュグレネードが放たれあたりを閃光が包み込んだ。

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