よる
いちにちのなかで
よるだけはしあわせなんだって
からだがすごく軽くなって
背中にはねが生えたみたいで
どこにでもとんでいけるんだって。
白くてふわふわのうさぎがたくさんいるところとか
すごく幸せな天国とか
ずっと行きたがってた買い物にもいけるし
お店でおいしいものもたべたんだよって。
「あさが来なかったらいいのに。」
だんだん眠りに沈む君をみて
私は、そうだね、とつぶやいた。
本当にこのままずっと
あさが来なかったらいいのに。
ずっとずっと
君がしあわせだったらいいのに。
そして今日も私は泣きながらねむりにつく。