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モウソウ
「この髪飾り、本物は助けて貰った時に落としちゃったみたいだけど。
わざわざ似たようなの買ったんだから!」
「あっそ。まあ、10年前に一度あっただけの人のためにずぅっと好きな人作ってないなんて・・・むしろ尊敬するわぁ」
「だって、いつか迎えに来てくれるかもしれないじゃん、私の王子様が!」
そう言いながらうっとりとその時のことを想像してみる。
『君のことを迎えに来たよ。僕のお姫様』
「きゃぁーーっ!ダメダメこんなところでっ///」
「うるさい!全く、顔も覚えてないってのに」
それは・・・かっこよかったと信じてるもん。多分、絶対。
「ほら、ショート始まるよ。」
「はぁい」
私は、なんだか納得いかない思いで自分の席に着いた。
このハイペースで続くかな?