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ウンメイ2
「だから、王子様だってば~!!」
興奮して目の前の机をバンバンと叩く。
そんな私を、親友でクラスメートの美咲は呆れた様子で見つめていた。
「あんたねぇ・・・」
美咲が、私の机なんですけど、とため息をつく。
私は、ゴメン、と肩をすくめて舌を出した。
「大体、10年も前の初恋をまだ大事に持ってるって・・・純情って言うか、バカって言うか」
「うるさいっ!だって、私の命を助けてくれたんだよ~!?」
目をキラキラとさせながら語る私に、美咲は容赦なく言い放つ。
「そもそも、トラックが宙を舞うってこと自体おかしいでしょうが。
夢なんじゃないの?」
「まぁ・・・それはそうかもしれないけど・・・」
でも、私はツインテールの根本につけたウサギの髪飾りを指差した。
「現実だもん!一部は!!」
朝、時間がないです・・・笑