第6夜
ฅ(º ロ º ฅ)《遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
俺TUEEEE!!!
と思ってた時期もありました。
数時間前の私を殴りたい。思い返すと恥ずかしすぎて、穴があったら入りたい…。
魔法を発動させるには
①魔力器官から魔力を放出。
②魔力を1箇所に集める。
③体内と体外の魔力が引き合い、魔力溜りが発生。
(これは外の魔力が体内に入る事でマイナスに変質、自然に存在する魔力はプラスの為に起こる現象らしい。)
④集めた魔力を魔力溜りに発動したい魔法のイメージと共に流し込む。この時呪文を唱える。(イメージを補助するため)
⑤体内外の魔力が混じり、反応。魔法が発動する。
この段階を踏む必要がある
だがしかし
私は何故か④ができない。
①~③までは比較的簡単にできた
①は心臓から血液を押し出すイメージをすればできたし、②は血管にそって流していけば成功した。③は集まれば自然にできる。
でも、④になって、体から魔力を出すときになって壁にぶつかった。いや、比喩じゃないよ?物理的でもないけど。外にだそうとすると膜?壁?みたいなもので塞がれたみたいにつっかえてできなかった。
結局この日はできないまま解散となった。
----私の地獄はここからだった------
来る日も来る日もおばあちゃんの家で魔法発動の練習だった。1日、2日、1週間、一ヶ月。やってもやっても出来なかった。
おかげで①~③までは無意識に出来るようになったし、魔力量も増えた。けどどうしても体外に出ない。私は無色と言えどユニーク魔法だから自分にかけるタイプの魔法が使えない。だからいくら上手に魔力操作が出来ても、いくら魔力が増えても、精々体が丈夫になって風邪をひきにくくなったってくらいらしい。
「ここまで練習して初歩魔法1つ出来ないなんて、何か呪いでもかかってんのかいあんたは。」
おばあちゃんもお手上げ状態。
せっかく私には使い手の少ない黒魔法とユニーク魔法に適性があったのに…。
「これじゃぁ宝の持ち腐れだねぇ。」
まったくもってその通りです。ハイ。
「ステータスが見れるから魔力がある事は確認済みだし、ギフトのおかげで魔力を感じることが出来るうえに見ることまで出来るのはわかってるんだがねぇ…。」
私の中で地球にいた頃には感じなかった体の中を流れる温かいものがきっと私の魔力。
それに、おばあちゃんと初めてあった時とかに感じてた点滴のような不愉快な感覚は、ギフトの能力が他人の魔力の高まりや大気中にできた魔力溜りに反応してた事が原因だって事もこの一ヶ月で分かった。
でも、使えなきゃ意味が無い。
「しょうがないのかねぇ…。ミヅキ。お前は魔法を諦めな。」
そしておばあちゃんからの判決が言い渡された。
ฅ(º ロ º ฅ)《正月休みが終わるこの辛さ。