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第4夜

やってきました村長宅!!

村長の家につくまでに村を見てみたけど、ヨーロッパの田舎町みたいな感じ。レンガ造りだけど色は全体的に暗い色が多い。村長の家はその中で1番大きな家でした。

「村長ー!!連れてきたぞ!」

「おお!よかった。目が覚めたかの。」

中から出てきたのは長い白髪をひとつにして白いおヒゲも長く伸ばしたダン○ルドア校長先生って言いたくなるような人で、目は水色でした。ちなみにライドさんは茶色い髪に緑の目で、マーサさんは薄桃色の髪に赤目です。流石異世界、ピンクの髪に違和感が無い。

「そんなところに立っておらずに中に入っても良いのじゃぞ?美味しいお茶も用意しとるでの?」

「げっ。美味しいお茶ってあの緑のポーションみたいなやつか?俺は遠慮しとく。」

「私もちょっと…。」

お茶で緑って言ったら抹茶?それとも緑茶?

って言うか!ポーション!!魔法の世界っぽい感じ!!!

「ワシは美味しいと思うんじゃがのう…。」

「あの。」

「何じゃ?どうかしたかの?」

「私は黒崎美月って言います。お茶飲んでみたいです。」

「ミヅキ…。どうなっても知らないからな…。」

緑茶だったら良いな…。

「うむ、今淹れるからの。ワシはこの村の村長なぞかたっくるしい事をしておるマリウスじゃ。どんな風に呼んでくれても構わんからの?じーちゃんとかおすすめじゃぞ?」

「村長!!!」

「どうせこの村に来てしまったからには返すことなぞできん。じゃったら仲間にしてしまった方が色々と楽しかろ?」

「……。」

この村には何かある。

一体何なんだろうか。


そんなことよりお茶飲んでみたいです!


「ほれミヅキ、これがワシの開発したお茶じゃ!遠慮なぞいらんからの?」

こ、これは。完全に見た目抹茶だ。味は…。

「どうじゃ?どうじゃ?うまかろ?」

緑茶。これ、見た目抹茶なのに味は緑茶だよ!普通に美味しいんだけど…。ライドさんたちは苦手なのかなこの渋み。

「美味しいよ!!じーちゃん!」

「そうじゃろう!そうじゃろう!この美味しさがわかるとはミヅキはなかなかやるのう。」

「ミヅキ!本気で言ってんのか?すげー渋くてまずいお茶無理して飲まなくてもいいんだぞ!?」

「そうよミヅキ!ぺっしなさいぺっ。」

どんだけ不人気なんだこのお茶…。

「美味しいよ?このお茶。」

あっ今2人に可哀想なものを見る目を向けられた!失礼な!


「そんなことよりじゃ、ミヅキ。ミヅキの事を教えてくれんかの?」

教えるって言ってもな。何をどう話せばいいのか…。

「ミヅキはなぜ空から降ってきたのじゃ?」

「魔法陣みたいな光る円に乗ったら空にいたの…。」

うん、間違ったことは言ってない。

「その黒髪黒目は親ゆずりかの?」

なんでそんなこと聞くんだろ?前世だったらそうだけど。今世は親がいないらしいし…

「分かりません。」

「これを握ってみてくれんかの?」

渡されたのは小さい木の枝。

握ってみると…。何か黒い光っていうの?オーラっていうの?黒いモヤモヤしたのが枝を覆っている。

ん?じーちゃんの顔が曇った?

「黒の乙女じゃの…。」

「村長。黒の乙女ってなんだ?聞いたことがないんだが?」

村の人も聞いたことがない?つまり世界的にはあまり知られてないってことかな?

何なんだろう黒の乙女って。じーちゃんの言い方からして黒髪黒目ってだけじゃないみたいだし。

「黒髪黒目ってだけじゃないんだよね?じーちゃん。」

「よくわかったのう。そうじゃ。まぁ皆が知らなくても無理はないのう。かく言うワシも村長になってから先代に教えられたからのう。百聞は一見にしかずじゃ!行くぞ?」

「どこに行くの?じーちゃん。」

「村の広場じゃ。」


そんなわけで村の広場に向かっているんだけど…。


「ほれミヅキ。この菓子は美味しのじゃ、食べるのじゃ。ほれほれ。」

さっきからじーちゃんがお菓子を私にめっちゃ貢ぐ…。いい加減持ちきれなくなりそうなので辞めていただきたいのですが…。


「ねぇ村長。ミヅキは村の子になるのよね?」

「そうせねばなるまい。」

「…。じゃぁ。私の、私たちの娘としてミヅキをもらいたいの。…ダメかしら?」

「ミヅキはそれで良いのか?ライドとマーサの子としてこの村で生きていくことになるが?」

私はそれはもう思いっきり首を縦にふる。

いや、だってライドさんは優しいし、いい人だし。マーサさんは料理の上手い美人だし。子供の姿になったから色々と不便だし。緑茶飲みたいし。料理美味しいし。料理美味しいし。料理美味しいし。


結局食い物かよって言うな!!!美味しいのだからしょうがない!!!


あっ、首痛めた…。ヘドバンしてる人よくこんなことずっと出来るな…。


「じゃあ!今日からミヅキはうちの子ね!おかーさんって呼んで!おかーさんって!」

「お、おかーさん。」

うぉっ!マーサさんもといお母さんが抱きついてくる。

は、恥ずかしい。けど、お母さんって言ったのいつぶりだろ。何か凄い嬉しい。


あの。そろそろ離してください。お母さん。苦しいです。


「マーサ、そろそろ離してやるのじゃ。もうすぐつくでの。」

ナイスじーちゃん!助かった。

「あれが村の広場じゃ。その中央にあるのがトネリコ。生命の木じゃ。」

トネリコの木…。


何か黒く光ってますけど!!!大丈夫かあの木…。

ฅ(º ロ º ฅ)〈3話目で2つ分をくっつけたのが痛かった…。なんとか更新!これからもよろしくです。

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