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第3夜

ฅ(º ロ º ฅ)〈自分的に頑張って書いたつもりです。いつもこのくらい書きたい。

「こんなにいい天気なのに。オレは1日見張りだなんてついてないっス。ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛寝ていたい!お布団が恋しいっス…。」

男は眠気を覚ますように伸びをする。

「こんな辺境にやって来る敵なんてそうそういないっスよ。周りは一面木ばっかりだし、後ろにはあんなデカイ山脈があるんスよ?まったく。……何だあれ?」

男が空を見上げると、落下してくる黒い影

「て、敵襲!?『ホークアップ』『皆!聞こえるっスか?今すぐ空を見るっス!敵かもしれない黒い影が接近中っス!!』」

村の人々が次々に空を見上げる。中には弓や杖を持っている人もいた。

「何だあれ?攻撃にしては風に煽られてるように見えるが?」

「『我に真を見せよ テレスコープ』あ、あれは!!女の子だよ!気絶してるみたいた!!!」

「緑を使えるものはホバーを!青を使えるものはウォータースポットを展開するのじゃ!」

杖を構えた人々が魔法を唱えると、激しい上昇気流によって少女の落下速度が遅くなり、いつの間にやら落下地点には大きな水の球体が出現していた。

「ライド!」

「あいよ。任せな?」

ライドと呼ばれた男が地上5mに迫った少女をジャンプして受け止め、そのまま水に突っ込んだ。

魔法使いたちが魔法を解除すると、

「命に別状は無い!!気を失ってるだけだ!」

水浸しになった2人だけがそこにいた。

「良かった!」

「でも、どうして空から降ってきたんだ?」

「こんな年端もいかない女の子が可哀想に…。」

喜ぶものや、不思議がるもの、同情するものや、警戒するもの色々な憶測が飛び交う。

「皆のもの静まれ!まずは少女が意識を取り戻さねば何もわからぬ。誰か預かってくれるものはおらんかの?」

皆見ず知らずの少女を家にあげるのが不安なのか、手をあげるものはいない。

「なら、俺のところで預かる。」

声をあげたのは、少女を受け止め水を滴らせながらたった今帰ってきたライドだった。

「うむ。お主のところであれば何があっても安全か…。皆それで良いな?少女のことは追って沙汰する。」

男が話し終わったからか、興味がなくなったからか、村の人々が帰って行く。

「それにしても、黒髪の少女か、村にとって吉と出るか凶と出るか…。はてさていかがなものかのう。」












◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

目を覚ますと知らない天井だった。

そんなアホなセリフしか思いつかない。私どうしたんだっけ?

「あら?起きたのね!良かったわ〜。今ご飯用意するからね〜?」

第1村人発見。またアホなセリフ…。

何か綺麗な人に声かけられた。

そして知らない言語なのに母国語のように分かる不思議。

ここでやっと異世界転生したことを思い出す。あの高さからのダイブでよくもまあ生きてたものだよね…。神様の「あ、ヤバイ…。」って絶対座標間違えたパターンだよね?1日で2回も死にかけるとか…。次にあったら呪ってやる。

そう言えば私の体ってどうなってるんだろうか?と思って体を起こそうとするが、何かちっさい。

何か全体的にちっさい。近くに姿鏡があったので見ようと、ベッドから四苦八苦しながら降りる。鏡に写ってたのは…

「うわぁー……。」

自分で引くくらいの美少女ならぬ美幼女でした。

体が小さくなってるのはベッドから降りる時になんとなくわかってたけど…。これはヤバイ。見た目的に5歳くらいか?黒い髪に、黒い瞳。顔はまだまだ幼さいっぱいだが、ぱっちり二重に長いまつ毛、ぷっくりした唇は桜色で、肌は不自然なほど白い。陶器なんかめじゃないぞこれ…。一見するとほんとにお人形さん見たいで怖い。

人間ここまで顔が整ってると嬉しいよりも先に気持ち悪いが来るって初めて知った。

「あらら?もう起きていいの?大丈夫?ご飯食べれる?」

あ、綺麗な人帰ってきた。

なんだろうねこの無条件で信頼しそうになる雰囲気。

一瞬変な感じが体を走る。どう言えばいいのかわからないけど、例えると点滴みたいな?体の中に別のものを入れこまれた感じ。すぐに無くなったけど何だったんだろうあれ。

「!?」

綺麗な人が驚いてる。なにかしたのかな?

「オネーサン、なにかした?」

「…なんでもないよ?ご飯覚める前に食べちゃお?食べれる?」

ごはん。ゴハン。ご飯!!

急に私のお腹が主張し始める。

「ご飯!」

「こんなものしかないけどごめんね?」

差し出されたのはスープとパン。

スープを口に入れた瞬間私は雷が落ちたきがした。

黄金色に輝くその液体は、体が弱った私の為を思って作られたのか薄味だが、そのおかげで野菜の旨みが溶け出しているのがよくわかる。葉は蕩け、芯でさえ口の中で特有の優しい甘みを惜しげもなく晒し、消えていく。

さらにパン!!

焼きたてなのか未だに熱く、割ると湯気が香ばしくもほのかな甘い香りとともに立ち上り、私の胃を刺激する。パンの外側はパリッと中はモチッとしていて、そのままでも完成されているが、そこにバターをのせることで!熱によって溶けたバターがパンに染み込み、1段上の高みへ(ry

つまり何が言いたいかと言うと

「美味しい!!!」

そう美味しいのだ。異世界でこんなに美味しいものに出会えるとは…。

「あらあら。そんなに慌てて食べなくてもまだまだお代わりはあるからね?どんどん食べて?」

「おっ、起きたのか。」

「んグッ!」

私は喉にパンを詰まらせることを回避する事に成功した。

何に驚いたかって?だってこの人いつの間にか女の人の隣にいるんだもん。ドアの音しなかったぞ?それだけご飯に夢中だったからかもしれないけどさ…。

「あなたっ!顔が怖いんだから出てこなくていいって言ったじゃない。怖がってるでしょ!」

「うっ。気になってだな…。スマン。」

「ち、違います。いきなり声をかけられたからビックリしただけで、怖くないです。」

「そうか!よかった。」

顔が怖いって気にしてたのかな?確かに子供は寄ってこなさそうだけどね。私?私は中身が17歳だしね。

「そう言えば!自己紹介がまだだったわね!私はマーサ。」

「俺はライドだ。」

「ちなみに、落ちてきたあなたを救ったのはこの人なのよ?」

え!そうだったんだ。てっきり墜落して拾われたものだと思ってたわ。

「私は美月です。助けてくれてありがとうございました。」

「いや、いい。無事でよかった。」

「ほんとよ。空から女の子が降ってきたんだものビックリしちゃったけど、無事でよかったわ。」

どうやら二人共とてもいい人のようである。

いや、ライドさんは拾ってくれたし。

マーサさんはご飯くれたし。美味しかったし。

そこ!!チョロイとか言うな!!

「ところでミヅキはなんで空から降ってきたんだ?」

「…………。」

どう答えていいのかわからない。

「どうかしたか?」

何か言わないと。でも、神様なんて言ったって信じてくれないかもしれない。どうしたら…。

「ねぇ、あなた。ミヅキもきっと混乱してるのよ。こんなに幼い子が1人でいるのにだってきっと理由があるからよ。落ち着くまで私たちのところで面倒を見ましょ?」

「…だが、この村の事はわかっているだろう。」

「わかっているけど、こんなに小さくてかわいい子を放り出せっていうのっ!?」

む、問題発生?この村になにかあるのかな?

「…。とりあえず村長のところにミヅキを連れていこう。」

村長の家にいくことになりました。

ฅ(º ロ º ฅ)〈3話のデータが消えた時は泣きそうでした。データの管理は大切!

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