闇夜を駆けるくノ一柚花ちゃん
闇夜で周辺が静寂に包まれている時間。だいたい深夜の1時〜2時ぐらい。
そんな深夜に一人の女の子は山の大きな木の枝に立って辺りを見渡していた。
その少女は露出度が高いくノ一の服装をしていた。
「メッセ、周りに人はいた?」
少女は自分の周りをパタパタと飛ぶ鳩に声を掛けると鳩はこう言った。
「いないぜ」
そう答えて鳩は少女の肩に乗る。その鳩は普通の鳩より一回り大きく、少女は少し肩が重そうであった。
「メッセ重い!てか足の爪が痛いっ!」
「おっと!すまねぇな柚花」
少女が怒るとすぐに肩から離れる鳩。
「まったく・・・」
呆れ顔の柚花。そして申し訳なさそうな表情をする鳩のメッセンジャー。
「さて、気を取り直して今日の任務を遂行しますか!ね、メッセ」
「お、おうそうだな柚花!」
柚花達は木の枝の上で座り今日の目的を確認する。
「今日の任務はこの山にある極道の隠れ家を根絶やしにする事。もちろん鏖ね」
「この前町中で銃を乱射した関西北條会の者が隠れているだよな」
「そう。人数は5人。銃を乱射した理由は薬の密売をしていたところを警察に見つかり慌てて銃を取り出してぶっ放したということらしい。死人は警察2名と一般人5名」
今回の事件、被害者が警察だけなら柚花達に任務が来ることはなかった。しかし被害者に一般人までもが含まれるとなると『忍者』に依頼が来る。
柚花は鋭い目をして立ち上がる。
「警察だけならまだしも一般人を巻き込んだことは許せない。久しぶりの任務だし、あたし今日は残酷になっちゃうよ。覚悟してねメッセ」
「えぇ・・・。お前が残酷になると血の海になるから俺は嫌なんだけど・・・」
嫌そうな顔をするメッセンジャーを無視して腰にかけている刀をチェックする。
忍者は基本的に武器を使わなくても人を殺せる身体能力があるが柚花は出来る限り刀を使う。
「今日もその刀を使うんだな。手刀で殺すことも出来るだろうに」
「うん。この刀はあたしのご先祖様から代々伝わる代物だもん。お母さんも使っていたし、あたしもコレを使って任務すると決めてるんだ♪」
ニコニコと笑顔の柚花。この刀を持つとなぜか知らないが元気と力が湧いてくる。
「よし、それじゃあ行きますか」
「おう、さっさと終わらせようぜ」
そうして柚花は闇夜一瞬で駆け抜けていく。メッセンジャーを置いてけぼりにして・・・。




