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レベル0のすい (・▴・)ぽふ(釣って過ごせる、ぽふぽふダンジョン遭難日記)  作者:


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第21話 カブクワ大作戦

 一旦スピナ・ミル村へ引き上げた私はパファンとガボガと合流し、スピナ蛾やあきら、シオマネキ氏らも交えて善後策を検討した。


 そうして一通りの話を聞いたガボガは、


「GabogabogaGabogabogaGabogabogaGabogaboga」


 電話のような呼び出し音をあげ、総勢10機の昆虫ロボット軍団を呼び出した。


「ぽふ!?」

「10機?」


 私とパファンが把握しているのはガボガを含めて8機。


 そのうち2体が足りず、5体新顔がいた。


 まずは飛行性能の高いノコギリクワガタタイプ、玉虫のような色合いのニジイロクワガタタイプの2機が、コーカサスオオカブトタイプ、ギラファノコギリクワガタタイプの重戦車系カブクワロボを空輸してくる。


 和風カブトムシタイプが1体自力で飛来して5体。


 ここまでは見覚えがあるのだは、さらに西の方向から、角がなく丸っこい甲虫型のロボットが五体、隊列を組んで飛来した。


 種類は全部同じだが色はレッド、ブルー、イエロー、グリーン、ピンク、貴金属のような光沢を放っている。


———————————————

@枯れピッピ

メスのカブトムシ?


@fujiyamasan

いや、スカラベかな?


@うまあじ派

フンコロガシともいう


@時計仕掛けの酢飯

スカラベっていうとかっこいいけど

フンコロガシの救助ロボはちょっと嫌だ


@IRK

エジプトの太陽神ラーの化身に

ケプリってのがいてな

頭の代わりに

でけぇフンコロガシの全体像が描いてある


@温泉魔獣

メジェドさまもびっくりだな


@河馬焼き

噴虎狼戦隊(ふんころせんたい)

スカラベンジャー!

———————————————

 フンコロ戦隊はともかく本当に戦隊的な色分けだ。


 カブクワ軍団とは同系統の別仕様。

 砂漠、荒野型の救助・支援ロボットらしい。


 気になる言語体系は、


「GyaGyaGyaGyaGyaGyaGyaGya」


 どこかで聞いたような、少々耳障りな声だった。


 尾羽根を立てたパファンが「ぐらどりゅん!」と声をあげた。


 ぐらどりゅん=グラッドリング


 パフディ族が恐れるリザードマン系の獣人種。


 ガボガはクラフトロットの「がぼ」に影響されて「Gabo」と喋る

 スピナはスピナ・ミルの「チク」に影響されて、「Chiku」と話す。

 そこから考えると砂漠地帯のグラッドリングの勢力圏からやってきたのだろうか。


———————————————

@MIB/Siomaneki

グラッドリングの文化圏から飛来した?


@MIB/Yadokari

グラッドリングのファラオとかいるんでしょうか

———————————————


 この世界の謎がまた少し深まってしまったが、スカラベたちは言葉がグラッドリング風なだけで、特別暴れん坊だったりはしないようだ。


 特にトラブルもなく合流し、魔素沈殿核の発掘、無害化作戦に乗り出した。


 作戦内容はシンプル。


 パワー系のカブクワロボたちが角と顎で魔素沈殿核を発掘。


 工作能力の高いスカラベたちがスピナ繊維のロープを魔素沈殿核に巻き付け、飛行能力に優れたノコギリクワガタ、ニジイロクワガタ、カブトムシが、生物の少ない砂漠域まで移動させて地面に投下。


 破壊できればそれでよし、出来なかったら抑えのギラファノコギリクワガタの直接攻撃で決着をつける。


 原子炉などではないので周囲に生き物がいなければ力任せで破壊しても悪影響はないようだ。


 ヘラクレス型のガボガも力自慢系に入るが、今回は司令部、監督的なポジションとなる。


 作戦の第一段階は突入。

 

 つまり魔素沈殿核を包囲したトブ・ガラ一万匹の突破となるが。


 トブ・ガラたちは魔素沈殿核そのものには近づけず、カブクワ&スカラベロボたちはロボットなので普通に接近できる。


 ノコギリクワガタ、ニジイロクワガタの飛行性能型二体が高高度からトブ・ガラたちの頭越しに魔素沈殿核に接近。


 コーカサス、ギラファの重量級二体を投下するという荒業で突入させる。


 飛行性能のバランスの良いカブトムシ型とスカラベ型たちも高高度経由で自力突入する。


 私たちと一緒に状況を見守るガボガを除く10機が魔素沈殿核へのアプローチに成功した。


———————————————

@解釈イッチ

昆虫大戦争


@Archer

カブクワ大作戦

———————————————


 魔素沈殿核の推定重量は推定80トン。

 戦車と同じかやや重いくらいの重量だが、コーカサスオオカブトとカブトムシ、ギラファノコギリクワガタの三匹は軽々とこれを持ち上げ、地上へと引き上げた。


———————————————

@AKILAB

 周囲のMDF値が170まで上昇


@MIB/Ebosi

 やはり魔素が漏れていますね

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 土がフタをしてくれていた魔素の噴出口が、地上にあがったことで開放されてしまったようだ。


 魔素沈殿核を包囲していたトブ・ガラたちが魔素にあてられ、暴走気味に動き出した。


 コーカサスオオカブトとカブトムシ、ギラファノコギリクワガタの三匹がスクラムのような陣形を組み、魔素沈殿核と玉掛け作業を開始したスカラベたちをガードする。


 ジャンプ攻撃を仕掛けてくるトブ・ガラたちについては空中のノコギリクワガタ、ニジイロクワガタが空中で体当たりをしてインターセプトしていく。


 数的にはさすがに不利だが、トブ・ガラのほうも魔素沈殿核に近づきすぎると魔素にやられてひっくり返ったり、あるいは狂乱して同じトブ・ガラに攻撃してしまったりする。


 一万匹全部返り討ちにするのは不可能でも、空輸の準備を済ませることはできそうだった。


 さらに、


 ブオオオオオオン!


 ひときわ重い羽音を立てて2匹、新たなカブクワロボが飛来した。

 起動はしていたものの、ここまで姿を見せていなかった2体だ


———————————————

@リーチ一発

 あ


@群魔剣

 ヒラタさんとエレファスさん


@平成の亡霊

 本当にスーパーカブクワ大戦になってきたな


@蜜柑の待機

 しかしなんで今頃


@ぬこパッパ

 シンプルに飛ぶのが遅かったんだろう


@バードウォッチャーあらし

 最重量級のカブクワだからなぁ

———————————————


 オオヒラタクワガタ型とエレファスゾウカブト型。


 2匹の大型カブクワロボはどれも大型、高重量タイプ。


 飛行速度はあまりないが、ただ飛んでいくだけでトブ・ガラたちを吹き飛ばし、蹴散らしていく。


———————————————

@勘のいいガキ

どんだけカブクワ好きなんだよオルド文明人


@青侍

もう普通にカブクワ文明でござるな


@ArtifactWatcher

これだけバリエーションがあっても

ビームとか出さないのはなにかのこだわりなのか


@テレホマン改

出せる技術はありそうだけど

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 重量級カブクワロボが、トブ・ガラたちをかき回している間に、スカラベ型の作業が完了。


 スピナ繊維のロープ三本をカブトムシ、ノコギリ、ニジイロの三機が保持して空輸体勢に入る。


 輸送先はスピナ・ミル草原の西の果て。

 山脈を超えた先に広がるスカラベ達の砂漠となる。


 上昇する三匹にもトブ・ガラたちは襲いかかろうとするが、仕事を終えたスカラベたちが俊敏な動きで駆け回り、更には飛行してブロックしていく。


———————————————

@nin_nin

スカラベすばやい


@朕あなご

フンコロガシは普通に素早いほう


@鞍星光

がんばえー

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 トブ・ガラたちの高度限界以上の高度を確保した三匹は砂漠への進路を取り、スカラベたちもそれに追従して疾走、飛行していく。


 最後に抑えのギラファノコギリクワガタが、低空飛行で空輸チームを追っていく。


———————————————

@ざまあされるバカ王子

おい鞍星光


@猫が乗ってる

カブクワにA級探索者が釣られてきた


@雨月

マジではええなスカラベ


@SOBA

音速のフンコロガシは草すぎる

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 草原に残るのはコーカサス、エレファント、ヒラタの大型種三種。


 トブ・ガラたちを引きつけて暴れまわり、飛び回って時間を稼ぎ、蹴散らしていくが、空輸チームが充分な距離を取ったところで動きを止めた。


 そもそものところで、トブ・ガラたちの体当たりや蹴り、噛みつきなどは、カブクワたちには通じない。


 空輸中に飛びつかれて墜落したり、魔素沈殿核を落として変なところで破壊したりしたらまずいだけなので、空輸チームが安全圏まで離脱したらトブ・ガラたちと戦う理由も特にない。


 蹴られ、噛みつかれ、体当たりをされるままになっていた。


———————————————

@yuki_snow

カブクワ大丈夫?


@千川香澄

もはや戦うまでもないということでしょう


@混乱中

というかバッタの方がダメージ受けてんじゃねぇか


@最強のコクワガタ

角やハサミがついた鉄の塊だからなぁ

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 それから約1時間後、山脈を超えて砂漠域に突入した空輸チームは岩山に向けて魔素沈殿核を投下した。


 結局それだけでは魔素沈殿核の破壊には至らなかったようだが、最後の破砕役として飛んでいったギラファノコギリクワガタが大顎を使って粉砕。


 百キロ以上離れたスピナ・ミル平原でも目視できるような閃光が弾けた。


———————————————

@婚約を破棄する

あいつら……


@懐古虫

無茶しやがって

———————————————


 そんなコメントがよく似合う光景だったが、カブクワロボたちには、ただ眩しかっただけらしい。


 元々砂漠にいたスカラベたち以外は全員普通に戻ってきた。

(・▴・)ぽふ

お読みいただきありがとうございます。 

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