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第0編 序幕 覚醒の刻

この作品はpixivでかいた『支配者の黙示録』を完全オリジナルで描き直した作品です

至らぬ点があるかと思いますが、ご容赦ください




序章『聖魔五大神』


この世界は…『聖魔五大神』という5人の『神の使徒』によって統率されている

聖魔龍女神(カオスドラグナー)』ルナ

聖魔賢神王(カオスワイズ)』アスレーン=フリューゲル

聖魔海神王(カオスオーシャン)』ルーシェ=バシェリア

聖魔悪神王(カオスデーモン)』リゼル=アトルキア

そして…

『聖魔全能神』聖魔全能神(カオスノウズ)白神零

彼は…『創世』以前に世界を収めていた『神王』の1人の生まれ変わりである




統一国家レギオン 先進都市ゼクス


彼の収めている国…『統一国家レギオン』

そこは、他の国々と比べると先進的な技術の発達がめざましかった

彼は座って…自身の部下の報告を聞いていた

「__…それで?終わったのか?」

「わかりません…奴らの消息は完全に絶たれました、ですが…ブネの所在は監視中です」

零に頭を下げるように跪いているのは…パンドラという女性だ

「分かった…僕は行くところがある…監視を続けるように」

「了解」

パンドラの姿が消えると、僕は『転移門』を出現させてそこに入っていく



『転移門』の先は…家の中だった

執事姿の老人と十数人ほどのメイド達が頭を下げる

『お帰りなさいませ!』

「ただいま…何もなかった?」

「はい、何事もございませんでした」

「紫乃はどうした?」

すると、部屋の奥から妹の紫乃と恋人である天月美波が現れる

「おかえり!お兄ちゃん」

「おかえり…零君」

紫乃に抱きつかれて、その様子を美波は微笑んで眺めている

「__


僕が言葉を発そうとした瞬間…『思念伝達』で連絡が入る

『…零様!k___』

「パンドラ…どうした!」

僕が叫ぶと…ほぼ同時に爆発音が周囲を巻き込んで何もかもが吹き飛ぶ


紫乃と美波、そして使用人たちが『絶対障壁』に守られている姿が映し出される

僕は攻撃を仕掛けてきた方向を睨む

「あれに耐えられるかよ…化け物め」

そこには、黒いローブに身を包んだ男が立っていた

「貴様…何者だ」

僕は『神帝(エデン)』と称される神剣を引き抜き…その男に向ける

「知ってんだろ?俺様が誰なのか」

「知らん…興味もない」

僕が『神帝』を横に振ると…その男は一文字に切り裂かれる

男は血を吐きながら.傷に手を添える

「いきなりだな…『聖魔全能神』」

「お前…人間じゃないな」

「御名答!俺様は『神魔十三皇位』第四位!ガミジン様だ」

僕は紫乃たちの方を見る

「(彼女たちを逃がしたいところだが…どうしたものか)」

「探すのに苦労したんだ…本気でやり合ってもらうぜ?」

「君の本気が僕に通用するとでも言いたそうだな」

「通用しねぇとでも!」

ガミジンは多数の魔法陣を展開させ…僕を狙う

「遅い」

僕の呟きと同時に魔法陣が白く上書きされていく

「あ?なん__

僕が指を鳴らすと僕の背後に『星骸』が()()に出現し…ガミジンに降り注ぐ

星粒子神速砲撃(スターダストゲイザー)

どのような魔法障壁であっても理論上防ぐことのできない零の特有魔法(オリジナル)

ガミジンは満身創痍の状態でかろうじて立っているのが精一杯だ

そんな彼に…僕は近づいていく

「お前たちは何か勘違いしている…僕と君たちとでは立っている場所が違う」

怯えたような顔で彼は僕の顔を見上げる

「エリゴスやクロセルであれば…まだ僕の域に到達する可能性を持っている…二位までと三位以下では格が違う…」

「ふざけるなぁぁぁ!」

ガミジンの最後の抵抗は…僕に触れることなく…半身をけし飛ばされて封殺される

「零…」

美波は心配そうに僕に近づいてくる

「…問題ない…人間じゃないしな」

「でも…『神印』が」

零の右眼付近に『神印』が発現している

「あぁ…」

僕が振り返ると…美波から少し離れた場所に現れた仮面の者が目に入る

「誰だ…」

『……』

その男は答えない…その男の眼が僕を捉えた瞬間…僕とその男は…『異空間』に転移する

「質問に答えろ!貴様…は…」

その男は唐突に仮面を外し…僕に正体を露わにする

『懐かしい姿だろ?俺よ』

その男の名は…白神百夜…紛れもなく零の祖先であり

歴代の『聖魔全能神』の至ることのなかった高みに立った男である

「どうやって…」

『俺は試練の度にこうやってこの世界に呼び戻された…俺以降の俺達が…俺の力を継承するに足るか否かを確かめるためにな』

「…」

『知らねえのも無理ねぇよ…俺に力を示せなかった奴はここにきた記憶を失ってしまう…つまり、全員ダメだったってことだ』

「お前の力…『真神』の力か?」

『ご明察…やっぱ『転生者』は違うねぇ…』

「知っているんだな…」

『当然だろ…俺はお前でお前は俺だからな…巡り巡った魂は…お前の魂と融合して変化を遂げた…お前は他の奴らとは…違うんだろうな?』

百夜は『漆黒神刀』という創世級(ジェネシス)の中でも『聖魔十二神刀』という称号を与えられた神具を召喚する

「力の証明…お前に勝てばいいのか?」

『勝つ必要は無え…だが、俺に証明してみろ…お前が『全能神』に相応しいかどうか』

僕は『神帝』を引き抜く

「…喜んで」


___________


現時点のステータス

名前:白神零 

能力値:9000万程

能力:『全能』『氷結』『???』

称号:『聖魔全能神』『全能神の使徒』『転生者』『統一国家の建国主』『???』

武具・神具:『神帝(エデン)

詳細:白銀の髪に金色と赤色のオッドアイを持つ青年

六つの大国を統合し、『統一国家レギオン』を建国した…美波や紫乃に対してはとても甘い

だが、美波や紫乃…自身の家族に手を出されそうになると…国一つ滅ぼせる



名前:白神百夜

能力値:測定不可能

能力:『全能神』『灼熱』

称号:『全能神の転生体』『運命の導き手』『???』

武具・神具:『漆黒神刀』

詳細:『全能神ゼウス』の『***』…彼自身、自身の**については何も覚えていない

歴代最強と呼ばれる『聖魔全能神』の継承者だった


__________________


中章① 『亜神』と『太陽姫』


零の姿が突然消え失せ…美波たちは困惑する

しかし、天から一条の光が美波たちの前に落ちてくる

それは…掴みどころのない男…ただ1つわかるとすれば…その者が膨大なまでの魔力量を有し…ガミジンという魔族よりも強いということ

その男が歩を進めるより先に…2人の人影が美波とその男の前に現れる

「パンドラ…あの子達を安全な場所へ」

「分かっています」

パンドラと…真紅のドレスに身を包んだ女性だった

パンドラは美波達と共に姿を消す

「…『強制転移』」

「よく分かったな…ではこれもわかるか?」

周囲に炎が放たれる

「何者だ…お前」

「それはこちらのセリフだ…零の『最愛』への殺気は尋常ではなかった…何が狙いだ」

「貴様が知る必要はない」

「ではお前が私の名を知る必要もない」

その女性は虚空から『黒陽剣』と称される『神話級(ゴッズ)』の神具を召喚する


彼女の名はシャイン=フルードという…『太陽神』の『神の使徒』である


その男は青白い炎を身に纏う

「死ね…」

その炎は龍を模ってシャインを狙う

「…どうやらいきなり殺そうとするなんて…礼儀知らずなようだ」

炎が眼前に迫っても…シャインの余裕は崩れない…なぜなら…

青白い炎は『陽炎』によって打ち消されるからだ

「何!」

その男は目の前で起きたことが信じられないように声を漏らす

「(我の…『亜神』の炎を打ち消すだと…人間如きが…あり得るはずもない…『神の使徒』にだってそのようなことは!)」

シャインは『黒陽剣』を地に突く

その衝撃波から『陽炎』が生まれ…彼女の周りを漂い始める

「私の友人に代わって…君に裁きを与えよう…」


その男は…『亜神』…『真神』という絶対的な権能を持つ存在とは異なるが…多種多様な属性に通じている神の総称だ

位にして『真神』の下だが、『亜神王』という存在は『真神』にも匹敵する強さを持っている


しかし、勘違いしがちなのは…『亜神』は絶対に『真神』にはなれないということだ

どのような種族であっても『真神』そのものに成る事は無い

『真神』絶対的な神の象徴とも言うべき称号なのだ


それは…神の使徒と同位であると同じ意味だった

「我は…『クロノス様』の為に…負けるわけにはいかぬのだ!」

亜神は…『神気解放』によって抑え込められていた『神気(オーラ)』を解き放つ

周囲にあった建物のガラスにはヒビが入っていく

「そう来なくては…『神器解放』」

シャインは嬉しそうに呟く

『黒陽剣』が『陽炎』を纏い始める

双方は互いの一挙一動を見逃さないように…構えている

先に動いたのは『亜神』…『神気』によって強化された速度でシャインの視界から消え失せて

シャインの懐に入り込む

その拳は…シャインに触れる寸前に『神気』を焼き尽くされる

「残念…君では私に勝てないようだね」

シャインは『黒陽剣』を振りかぶる

次の瞬間…『亜神』の身は空中に放り出されていた

「『陽炎』」

シャインの周囲に漂っていた無数の『陽炎』の塊が『亜神』を狙う

『亜神』は…『重力』を操作し自身の体を地面に落として攻撃を交わす

そして、体勢を立て直し…シャインを見る


しかし…それは間違いだった

『亜神』は攻撃を交わしたことで、一瞬の油断が生まれた

それは空中に完成した『陽炎』の集合体から意識が逸らされるほどの…隙

「さようなら…『陽炎爆裂(プロミネンス)』」

その『陽炎』は『亜神』を巻き込んで周囲を吹き飛ばす



_________________


名前:シャイン=フルード

能力値:5000万程

能力:『太陽神(アポロン)

称号:『統一国家の守護者』『神の使徒』

武具:『黒陽剣』

詳細:零に付き従う従者の1人…神の使徒の中でもかなり上位の存在


名前:パンドラ

能力値:????

能力:『????』

称号:『統一国家の守護者』『???』

武具:???

詳細:零に付き従う従者の1人…謎に包まれた少女




_________________


中章➁ 『白神零VS白神百夜』


戦場には白い光が煌めき…百夜を狙う

百夜の手に光が宿ったかと思うと、『星骸盾』によって白い光を打ち消す

『こんなものじゃ無いだろ?』

僕は舌打ちして…『神帝』を百夜に叩きつける

それは『漆黒神刀』で受け止められるが、僕は『星骸』を召喚して百夜にかざす

大きな衝撃が走り…百夜は後ろに飛ばされる

百夜の身は結界で守られているが…反動を喰らう

『ここまでの出力か…』

百夜はそう呟いて『漆黒神刀』の力を借りて立ち上がる

「固いな…」

『歴代の奴らとは違うようだな…』

「人っていうのは成長していくものだろ?」

『お前が人と同じっていうことに関しては…異議があるな』

僕と百夜の右眼にほぼ同時に『神印』が浮かび上がる

『まだまだ楽しませてくれるんだろ?』

「楽しむ余裕があるといいな…」


同時に互いの間合いに踏み込み…剣を振る

『神帝』と『漆黒神刀』がぶつかり合うと…強大な衝撃波がその空間を満たす

僕が空いている手を動かすと、百夜は大きく後退し…距離をとる

『同じ手は食わないよ』

「そう思ったよ」

僕は『星骸』を放り投げる

「『原世崩爆炎(ビッグバン)』」

『星骸』の爆発によってその空間が抉れる

百夜の姿は消え、僕の後ろに現れる

『もらった』

僕は振り向き…金色の眼が光る

地面から氷の棘が現れ…百夜の攻撃を受け止める

『それが君の特有能力(オリジナルスキル)』か』

僕が足を踏み込むと…氷の棘が無数に現れ…百夜を狙う

百夜は飛び退いて…氷を『神炎』によって防ぐ

「『神炎』…」

『お前も持ってるだろ?俺の『特有能力』だ』


百夜が『全能神』とは別に持つ権能『神炎』

そして、その権能は零の持つ『全能』にも記録されている

それは、歴代の『聖魔全能神』の『特有能力』全てが記録されている


僕の持つ『特有能力』である『氷結』の権能『神氷』とは…『神炎』と対となる権能

僕が地面に手を付くと…周囲の空間が凍りつく

「決着をつけるとしよう」

『面白い…君にそれが出来るのなら』

百夜を中心とした一定範囲に『神炎』が放たれて『氷結』に抵抗する

「耐えろよ…百夜」

零の周囲に『星骸』が浮かび上がる

星粒子神速砲撃(スターダストゲイザー)』が百夜を囲い込むように降り注ぐ

百夜は『漆黒神刀』でその攻撃を受け流し、零に斬り掛かる

百夜が零を捕捉すると、零の眼が金色に光っているのが見える

「詰めが甘い…」

百夜は何かに気づいたように振り返る

そこには、『星粒子神速砲撃』によって収束した『星骸』が停滞している

「『星粒子鳳滅覇(スターストリーム)』」

零がそう呟くと、百夜に向けて『星骸』が動く

一条の光線として…膨大なエネルギーが放出され…百夜を吹き飛ばす直線上にいた僕はそのエネルギーを再び収束させる

『その程度で…__』

百夜はそう言うと…零は収束させたエネルギーを散乱させる

「知ってるよ…だからわざわざこの技を使った」

百夜は気づく…周囲に氷の結晶が漂っており、散乱した光が反射していき…自分の動きを封じていることを

そして、百夜の目の前で光が止まる

「チェック…」

『参ったよ…降参する』

百夜は『漆黒神刀』を収納する

僕は魔法を解除する

『恐れ入った…歴代の奴らは俺に触れることもできなかったってのに…俺を追い詰めるとはな…』

百夜は息を吐いて僕を見る

『お前は示した…俺の力を継承するに相応しいと言うことを…受け取れ』

百夜の魂から分離した『全能神』と言う権能が零に宿る

『お前がそれを使って…どんな運命を辿るのか…あっちで見させてもらうぜ』

百夜の肉体が輝き…光の粒子となって消えていく

『これもやるよ』

百夜はそう言って『漆黒神刀』を召喚し僕に放り投げる

『託したからな…あの娘の事を…お前ならいい結末に辿り着くだろう』

百夜が完全に消え去り…僕は刀を持って何も無い空間で佇んでいる

「…それは違う…僕の辿り着く結末は…いつも同じだ」

その空間は砕け散って消える

僕は元の場所に戻っていた

周囲を見渡すが…美波達はいない

「美波…紫乃…どこに」




中章③『時を司る神』


数刻前

パンドラと共に『強制転移』で避難した美波達は先進都市の『神樹の塔(ユグドラシルタワー)』の近くまで来ていた

「…まだ来ていないのかしら」

パンドラはそう呟いて、美波達の方を見る

そして、気づく…『時神の大鎌』と言う神具を振りかぶった姿があり、今まさに美波の首を落とそうとしていると言う事を

「危ない!」

パンドラの叫びに、美波は驚く

「え?」

しかし、その鎌は突如として現れた男に柄の部分を掴まれて止まる

「不意打ちなんて礼儀が無えじゃねえか」

その鎌を持っている男は飛び退く

「我が『神具』を受け止めるとは…貴様何者だ」

「俺か?俺は斎木響介、あの方の壱の配下…ってな!」

響介は男に正拳突きを放ち…さらに後退させる

「知らぬ名だ…」

「お前は知ってる…零様の大切な物を奪った神『時空神』クロノス」


『時空神』クロノス

その身に『時空』を司る権能を宿す『真神』

そして、4代目の『真神王』である


対してこの斎木響介はパンドラ、シャインに並ぶ零の壱の配下である

響介はクロノスに一撃を打ち込む

響介の権能は『神拳(フィスト)』…

その権能の能力は単純明快

響介の攻撃が敵に命中すると、三つの状態の内ランダムで1つが付与される

極限攻撃(クリティカル)』『通常攻撃(ノーマル)』『失敗攻撃(ファンブル)

『失敗攻撃』の確率は5分の1…他の二つは5分の2

『極限攻撃』が出れば出るほど響介のボルテージが上昇していく…零にも匹敵するようになる程に


そして、クロノスに打ち込まれた攻撃に付与されたのは…『極限攻撃』

クロノスはその攻撃の威力に僅かにたじろぐ

クロノスは現在『神体』を失っている状態だ…それは現在の5代目真神王に滅ぼされたが故だ

それ故、この世界に無理矢理顕現している…

世界に顕現する真神とは違い肉体が脆い…だが、一般的な人間の最上位に匹敵する肉体であることは間違いない

クロノスは鎌を強引に振り…響介から距離を取る

「貴様…ただの人間ではないな」

「失礼な…俺は人間だ…ただの人間だよ!」

響介は思い切り足を踏み込み…クロノスに一撃を叩き込む

『極限攻撃』

そして間髪開けずにクロノスに何発も拳を叩き込む

その全てが…『極限攻撃』

響介のボルテージ(出力)がさらに上昇していく

その一撃一撃にクロノスは対応しきれなくなっていく

「(この人間の攻撃…威力が上がっていく…何者だ)」

クロノスは大鎌で響介の攻撃を防ぐ

しかし、大鎌に対する攻撃でさえも…響介に状態が付与される

『極限攻撃』

大鎌はクロノスの手を離れる

「しまった!」

クロノスから言葉が漏れる

「貰った!」

響介が拳を握る…

しかし、予想外の事態が発生する


周囲の建物が破壊され…『亜神』がクロノスに向かって吹き飛ばされて行く

響介は『亜神』を避けるために後退する

「!…エウリュステウス」

クロノスは呟く

『亜神』は頭を抑えて跪いている

「クロノス…様…申し訳ありません」

エウリュステウスが吹き飛ばされてきた方向からはシャインが現れる

「響介…パンドラ?…じゃああれがクロノス!」

「なるほど…『太陽神』の使徒か…確かに部が悪い」

響介の横にシャインが着地し、剣を構える

「無事みたいね」

「あぁ?邪魔しやがって…」

『亜神』はすぐに回復し…立ち上がる

「無様だな…我が権能を一部分け与えたと言うのに…おめおめと敗れるとは」

『亜神』は言い訳しようとするが、クロノスは遮る

「もう良い!お前は有効活用してやる…感謝するがよい」

「お待ち!___」

クロノスは『神眼』を開眼する

そして、『亜神』の『神核』を補足する

クロノスは自身の情報を『亜神』に流し込んで精神を乗っ取る


「いい気分だ…」

クロノスは手を横に突き出す

すると、『時神の大鎌』が独りでに動き出し…クロノスの手中に収まる

「さぁ人間共…己が無力さを思い知るがいい」

『亜神』の神体を取り込み…クロノスは力を一部だけ取り戻す

その瞬間…シャインと響介が斬り裂かれる

「何!」

「クッ!」

「愚かな…まだ数秒が限界か、面倒だ早々に決着を…」

クロノスは美波を見る

だが、倒れ込んだシャインと響介の前に1人の人影が現れる

「手ひどくやられたな…シャイン」

「早く治してよ…痛いんだから」

「はいはい…」

白い光が煌めくと…2人の傷は最初からなかったかのように消えてなくなる

クロノスは…美波から目を離し…睨む

「やはり現れたか…『ゼウス』」

「オーディンに殺されたはずなのに…しぶといな…あんた」

クロノスは斬りかかる

零の金色の瞳がクロノスを捉える

すると、クロノスが凍結する

「あんたが彼女を狙う理由は知っている」

僕はそう言って目端で美波を捉える

「知ってなお…不愉快だ…」

クロノスは凍結から抜け出し…大鎌を振る

その鎌を僕は受け止め…上段蹴りでクロノスを吹き飛ばす

僕は瞬時に移動し、クロノスをさらに打ち上げる

「お前は不完全な肉体に受肉している…つまり…」

僕がクロノスを囲い込むように『星骸』を出現させる

星粒子神速砲撃(スターダストゲイザー)

クロノスは…それを感知し、周囲の時を停止させる

「流石のお前でも…我が大権の前では!」

クロノスは信じられないものを見る

下を向いていた零がクロノスを見上げて笑う

「僕はこれまでの数千年間…彼女を守り…彼女の望む世界を実現するために行動してきた…その行動理念は永久不変だ…その邪魔をするなら…『真神王』でも許さない」

『星骸』はクロノスよりもはるか上空に収束する

そして…百夜に対して放たれた攻撃より、さらに高密度に圧縮されていく

『星粒子終焉破滅撃』…スターカタストロフィブレイクが、クロノスに降り注ぐ

「くそっ!呪われた神がぁぁぁぁ!」

その光に飲み込まれて…クロノス…もとい、『亜神』の肉体を消滅させる


零が光の粒子を手に収める

「逃げられたか…『神魂』は捉えきれないか…」

『やむをえないでしょう…ここは逃すことを視野に入れておくべきでしょう』

「そのようだ…」

僕は3人の部下と美波、紫乃の方を見る

「帰ろうか…後始末をしてから」

周囲には避難した人々が溢れ出てきている


美波と紫乃が僕に駆け寄ってくる


「(僕は彼女の望んだ世界を作る…争いのない平和の世界…その為であれば…全ての不安要素は僕が潰す…必ず…)」


彼の歩む道…歩んできた道は…壮絶で、**で塗れている

その運命の糸は全て…『天月美波』と言う少女に繋がっている


これは『黙示録』

彼の始まりと終わりが記されるだろう

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