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中編小説

灯りの家へおかえり。-ある日、魔女は少女を拾った-

作者:虎依カケル
「あの子を見つけたとき、また面倒なことに巻き込まれたと思ったんだよ」

 魔女のおばあさんはふぅ、と息を吐く。荒々しい口調で言葉を続けた。

「人間なんて拾うもんじゃないね。ただでさえ狭い家がもっと狭くなっちまうし、ひとりでゆっくりもできやしない」

 椅子に座りながら、膝に乗っている黒い猫を撫でる。猫は大きな瞳で魔女の顔を覗き込んだ。

「アタシは面倒なことは嫌いだからね。これでいいんだよ」

 言い聞かせるように話す魔女を猫はただ見つめていた。

「灯りの家はどんな人も受け入れるが、去ることも拒まない」

魔女は猫を撫でる手を止めると、皺だらけの目元を細める。そして小さく呟いた。

「……きっと、親のもとで幸せに暮らしているはずさ」

 そう言いながら目を閉じる。
 そして、少女との出会いを思い出した。


 これは年老いた魔女と幼い少女があたたかい家に住む話。
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