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不安である  作者: 新田煮 角蔵
1/1

はじめは肝心

桜が舞い、そよ風が吹くこの清々しい朝。

この陽明過ようめいか高校では

入学式終わりにクラスで自己紹介が行われていた。


その中でも1年1組にただ一人、5徹ぐらいしたんですか?(笑)、と言わんばかりのひどい顔をした者がいた。


男の名は「常夜 久郎」

男はいま、とてつもない不安に駆られていた。

中学までは順調に過ごしていたものの、高校は親の仕事の都合上、県外へ進学

数少ない友達とも別れ、知らない地で1から友達を作らなければならない。


人見知りだが高校生活はいいものにしたい彼は、はじめが肝心だと考え、

自己紹介を1週間前から考えていた。

しかし、ギャグセンスが無いにもかかわらず彼は渾身のボケを考え続けた。


故に寝る間も惜しんだ結果

この男、3徹である。


目は血走り顔色は悪く、髪もぼさぼさ。

自己紹介にすべてを詰め込みすぎ、見た目にまでは気が回らなかったのだ。


クラスで自己紹介が進む、と同時に男の緊張は最高潮へと上っていく。


そしてそのときは来た。


男は声を大にして言った。

「常夜久郎です!

夢はこの学校の頂点に立つことでし!

よらしくおねぎゃいします!」


噛んだ


面白くないボケにプラスα

噛むという行為


静まりかえる教室

あまりに冷たすぎる目


「じゃ、じゃあ次、いこうか...!」

触れられることはなく、ただスルーされる始末


男は皆の凍りついた目の上で

盛大に、滑ったのである。


しかし、当の本人は言い終わった安心から

深い眠りについてしまった。


幸先はあまり良くない

これからの高校生活はうまくいくのか

不安である










お遊びで書いただけなので気にとめないでください。

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