一生入学式が良いです
予定が終わったので、これからも書いていきます。
「おはよう、母さん」
「おはよう。ニコラ」
俺はいつもより早く起きたいた。
「学校って楽しいのかな?」
「母さんは行ったこと無いけど、貴方なら行ったことあったわよね、貴方」
え?あのアホが?
「本当に?」
「あぁ、親父に行けって言われて行ったことあったな、すぐに辞めてやったけどな」
「なんで?」
勉強についていけなかったとか?
「上流階級の人間の嫌味だなんだを聞いてたら行きたく無くだろ」
まぁ、その通りだな
「で、魔法で嫌味を言ってきた奴をしばいた後に辞めてやったわけよ」
ちゃんとしばいてる辺り、この家の人間だな。
「確認だがニコラ」
「ん?」
「本当に学校に行くのか?」
「何回も言ってるじゃん、行くって」
「だが、あんなとこに行くくらいなら、俺が教えたほうが身になるぞ、何なら俺が教えたい」
最後に本心が出てるぞ、アホ。
「確かに、父さんが教えたほうが早いかもしれませんね」
「なら!」
「でも、俺が行ってみたいんです、学校というところに」
そして、日本と比べてみたい、この世界の学力を。
「お前がそこまで言うなら止めないが、ちゃんと何かされたら言うんだぞ」
「その前に殺します」
「よし、なら大丈夫だ」
何処が!?
「じゃあ、行ってきます」
「何かされたら殺すか父さんに言えよ」
何故選択肢に殺すが入っているか甚だ疑問だが、これがこの世界の常識なので仕方ないか。
家を出発し15分ほど歩いたら門の前に着いた。
今日は入学式だから早く終わるぜ、ラッキー。
「おはよう」
「おはようございます」
この世界でも校門の前に教師っているもんなんだな。
そんな事を考えながら、自分の靴箱からローファーに似た何かを取り出し、履いてきた靴を靴箱に入れた。
この学校は六年制であり、校舎は七階まである。一年の教室は七階にあるので遠くて面倒くさい。
普通下からだろ。
「何処だよ一年五組!」
半分迷子である。
だって一クラスが日本の三クラス分くらい広いし、クラスは全部で13クラスほどあり、俺は13組の方から登ったので凄い遠い。
「君、一年五組を探しているの?」
この金髪、そして整った顔立ち確かこの人ジュリーさん?だっけな確か。しかし名前を当ててしまってはキモいよな、知らないという体で行こう。
「そうですけど、貴方は?」
「私はジュリー・マリネ、ニコラ君と同じ五組だよ」
やはりジュリーさんだったか、しかし入学試験のときはお嬢様みたいなドレスだったが、制服って良いよな。
そんなことよりなんで俺の名前を知ってるんだ?俺何も言ってないはずなのに。
「何で俺の名前を?」
「知らないの?今君有名人だよ?」
そっか〜〜俺今有名人なんだ知らなかったな〜〜ってなるか!
「な、なんで?」
「なんでって、アンドレ家出身で、魔力測定が四百という記録上二番目の記録を出してるのに、有名にならない方がおかしくない?」
確かに、こんなことなら90くらいにしとくんだったよ。
「それに顔カッコいいし」
この顔を褒めてもらえた、良かった女神様に注文しといて。
「何か言った?」
「な、何でも無いよ」
まぁ、聞こえてますけどね、自衛隊最強の耳舐めんな。
「それで五組は何処にあるの?」
「そこの廊下を真っ直ぐ行って、トイレがあるでしょ?」
「男子トイレがあるね」
「そこの近くに左に曲がる廊下があるから、そこの突き当りまで行ったら着くよ」
「ありがとう、多分また会うと思うからその時にね」
顔を褒めてくれたのでイケメンしかできない笑顔をした状態でお礼を言っとく。
「う、うんまたね」
「またね」
人に顔を褒められるってやっぱ嬉しいな、あの頃は化け物しか言われなかったからな。
「突き当りまで行くと着くっと」
突き当りに着いて辺りを見渡すと、一年五組の文字が見えた。
「あった、あれか」
転移魔法で来れるように座標メモしとくか。
扉に手を当て、俺が入ってくると、今まで五月蠅かった筈の教室が静寂に包まれた。
何で!何で戦争に行く直前みたいな雰囲気なの!
「さっきぶりだね、ニコラ君」
最強女神降臨、この静寂に包まれた教室の光。
「そうだね、ジュリーさん」
俺たちが話し始めたのをきっかけに、教室が静寂から少し五月蝿くなっていった。
やっぱ教室は少し五月蝿いくらいがちょうど良いな。
そうして無事入学式を終えた俺は帰宅の準備をしていた。
やっぱ早く終わるって最高だわ。一生こんな時間割が良い。
「ね、ねぇニコラ君」
「ん?どうしたの?」
どうしたのだろうか?返さないといけないものなんて無いし、まず何も借りてないし。
まさか何か粗相を犯してしまったのだろうか、たしかに上流階級の人間はそういうとこ詳しそうだし。
「今日、ニコラ君の家に遊びに行っていいかな?」
「え?」
やっぱりイケメンって強いですね。
世の中顔ですかね?泣きそうです