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殺された

ロシア、ウクライナの国境にて、


「なんだ、何なんだよこの化け物!」


それは、一人の日本人に向けられたものだった。


「お前らは、武力を持つことのできない弱小国家だろ!」


日本は武力を持つ事はできない。

しかし、持っていないとは言っていない。

日本にある武力は自衛隊。

その中で、頭の抜き出た成績の者は、ある組織に集められる

「俺は忍者、ダサい名前だが、国家機密なんでな、あんたらには悪いが、死んでくれ」


その忍者に属する者の中でも更に抜きん出た成績を残す者もいる。

森川直樹もりかわなおき大佐である。








「森川大佐」

「は!」

「お前には悪いが、ウクライナの前線に行ってきてもらいたい。」

「は!承知しました!」


俺は、こうしてウクライナの最前線に送られることになった。

まずは、ポーランドに向かい、国が用意してくれた車に乗り込み、ウクライナへと向かう。

そうしてウクライナについた俺は、同僚と一緒にロシアに向かっていた。


「しかしさ〜いきなりすぎだろ!」


愚痴を漏らしているのは、俺の同僚にして川上啓かわかみけいである。


「ほんとだよな、しかも最悪な事になりかねない問題を俺等二人で行かせるか?普通?」

俺たちは上司の愚痴り大会が始まった。








「もうすぐで着くな」

「おう」


俺たちはウクライナからそのままロシアに入ろうとしていた。


「でも防犯カメラはどうするんだ?」

「安心しろ、戦争が始まる前にここに来たが、防犯カメラの位置と、そこから見える範囲は全て把握してある。

「流石、大佐!昇進も間近ですよ」

「だといいな」


俺たちは雑談をしつつ、防犯カメラから映らない位置に車を放り投げた。

「ここからは仕事だ、気を抜くなよ」

「そっちこそ」


俺等は二手に分かれてロジア兵の掃討に取り掛かった。








「こっちは片付いたな」


俺は辺りを見渡すが、人影は見えなく、耳を澄ましても音が聞こえなかった。

しかし、銃声が辺りを響いた。

気づいたら、俺の腹部が貫通していた。


「やぁ、直樹大丈夫?」

「け、啓、お前、何故?」

「びっくり、普通腹にそんな穴が空いたら即死だけど、流石現代最強」


確かに俺の腹には五センチ程度の穴が空いていたが、全てが血管を抉っている。

俺はこのままじゃ死ぬ!

その前に、


「その、前に聞かせろ! 何故、裏切った!」


頭が痛い、体が熱い、今すぐ死にそうだ。

だが、回答が聞けるまで、俺は死ねない!


「何故?そんなのは簡単なことだよ。君は政府に殺されたんだ!」

「な、なに」

「君は強すぎたんだ、だから政府は君を殺すことにしたんだよ!」


俺は強すぎたのか、そのまま俺の意識は深い闇の中へと沈んでいった。







「ここは、何処だ?」

「ここは、死者が集まる場所」


俺の目の前には、銀髪な髪をした整った顔立ちをしている人?がいた。


「貴方は?」

「私は神、この世界の創造神よ」

こいつは神らしい


「でも、俺仏教なんで、神は信仰してなかったですよね?」

「そうね。貴方は私達に祈りをくれなかった」

「じゃあ、なんで俺は貴方達と話せているんですか?」

「それはね、貴方への確認かしら?」

「確認?」

「そう、貴方の殺した存在、上川啓が20年後異世界に転生して、そこでハーレムを作ります」

「そう、なんですか」


マジかよアイツ、良いな俺もそんな事したい。


「で、その話が俺にどんな関係が?」

「上川は人を殺した、なのにそれが正当化されて、『自分は幸せな人生を送ります』は、腹が立つじゃない、特に貴方は」

「まぁ、確かにそうですが?」

「じゃあ、先に貴方を送らせて、復讐の準備をしてもらいたいの、良いかしら?」


神様は涙目で俺に聞いてきた。神様って涙目できたんだ。


「できるわよ」

「心を読まないでください」

「で?どうするの?」

「わかってるくせに」

「まぁまぁ、良いから教えなよ」

「行きます、行かせてください」

「分かったわ、でも、上沢の転生先は、異世界最強になる予定なのよ」

「それ、無理じゃないですか?」

「何を言ってるの?貴方には神が付いているのよ?」

「どうゆうことですか?」

「貴方を最強にすれば良いの、しかも、自然に生まれないレベルのね?」


最強には、最強をぶつけるのか。


「で?何が欲しい?」

「欲しい?何でですか?」

「何でって、貴方を最強にするのは簡単だけど、それじゃあつまらないでしょ?」

「まぁ、そんな気はしますね」

「そこで、貴方の好きなように改造しようと思ってね」

「じゃあ、無尽蔵の魔力と、無敵の肉体、生前の記憶、不死身、剣、そして……」

「ちょ、ちょっとまって!」

「なんですか?」

「何、貴方オタク?」

「いえ、昔読んだことのあるものに出てきたものを言っていってるだけですが?」

「せめて、絞ろうよ、ね?」

「じゃあ何個までですか?」

「大体五個ぐらい?かな」

「わかりました、少し待ってください」

「わかったわ」







「決まりました」

「早いわね。何にしたの?」

「まずは、無尽蔵な魔力です」

「そして?」

「無敵な肉体」

「次に?」

「前世の記憶」

「それは自動でついてくるわよ」

「じゃあ無しで」

「三つ目は?」

「魔法の説明書」

「それは、今貴方の頭の中に直接流したわ」

「ありがとうございます」

「で?四つめは?」

「経済や外交にも使える頭の良さ」

「五つ目は?」

「顔?かな」

「そんなのでいいの?」

「逆に聞きますが、世界最強がフツメンってどうですか?」

「確かに、いやね」

「ですよね?」

「えぇ」

「なので、顔、イケメンですよ」

「分かったわ、でも貴方の願いは基本的に転生途中に起こることだから、今変わらなくても怒らないでね?」


鏡の前にいる俺に向かって諭すように言ってきた。


「わかってますが、今すぐ変わるかもって興味が湧いたんですよ」

「やっぱり貴方、オタクよね?」

「断じて違います」


俺はオタクじゃあ無いはず、ラノベは有名どこしか読めなかったし。


「まぁ、そうゆうことにしましょ」


神様は呆れていたが、俺は、断じて、オタクじゃない!










「じゃあそこの扉の先に進むと、異世界に行けるわ」

「あの?」

「ん?」

「異世界の言語ってどうなってます?」

「安心して頂戴、全部翻訳して伝わって、翻訳されて伝わるから」

「良かった、勉強はしたくなかったので」

「そう?それならいいわ」

「では、ありがとうございました」

「頑張って、復讐ライフを楽しんでね」

「復讐の何を楽しめばいいかわかりませんが、異世界ライフ楽しみます」

「では、楽しんでらっしゃい」

「わかりました」


そうして、俺を殺した奴への、異世界復讐ライフが始まった。

皆さん分かると思いますが、直樹はオタクです。

直樹「俺は、オタクじゃない‼」

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