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第16話 オークキングとの戦い③

第16話 オークキングとの闘い③


 ハイオークとオークの群れを相手に、イグナティウスが次々と首を切り落としていく。

 それを見届けると、オークキングが近づいてきた。それに気づいて、黄金の盾のメンバーもこちらにやってきた。


 「ローグたち、早かったね」


 「そうですね、優秀な仲間がいますかね」


 「ふむ、ほとんど戦闘した形跡が見当たらないほど、防具がきれいだが、誰が戦ったのかな?」


 「セリーナですよ。ほとんど。風魔法でバンバン」


 「面白い冗談ですね。風魔法で飛んできたのをごまかさなくてもいいんですよ」


 「飛んでいるところでも見ましたか」


 「見ておりませんが、常識的に考えて風魔法でこれほど速くつくはずがありません」


「嘘ではないんですがね」ー


 「では、そちらの戦士が活躍したのでしょうか?

 風魔法で倒したなど、無意味な嘘は自分の首を絞めるだけですよ」


 「そうですか。はぁ。あ、そうだ。あそこにいるオークキングを風魔法で相手して証明しても?」


 「そんなことが可能であればね。5分あげましょう。それでダメなら、私たちがもらいましょう」


 「逆に、5分以内なら、私たちがもらってもいいということでしょうか」


 「ええ、どうぞ。ただし、風魔法以外は禁止ですよ」




そこまで聞いていたイグナティウスが珍しく口を挟んだ。


「ところで、釈迦に説法だが、風魔法は火魔法のように見えないけれども、使った攻撃が風魔法と認識することができるのか?」


 「何をおっしゃいますやら。戦士のあなたには分からなくても、我々のチームには魔法使いが2人もいるのです。間違いようがありません。」


 「決まりなのです。早速やるのです」


 最後のいいところをミレットが持っていったが、結果的に、こちらにとって都合のいい展開となった。


 「セリーナは右側から。僕は左から攻めるよ」

 

 「え?ローグ君一人でいいでしょ?」


 「折角だ、風魔法への認識を変えてもらおうと思ってね」


 「あんまり魔力に余裕もないんだけどなぁ。ま、いいわ。反応が楽しみね」


 「「エアカッター」」


と、容赦なく二人の魔法がオークキングに飛んでいく。


 セリーナの魔法は、左肩に。僕の魔法は右ひざにあたり、肉を裂いている。

 初級魔法なので、致命傷ではないが、少なくとも攻防ともにやりにくくなったはずである。


「関節狙ってね。今日はオークキングでバーベキューにしよう」


 「だめですよ、これは冒険者ギルドに渡すのですから」


 「え~うそぉ。ちょっとぐらい融通してくれないのかな」


 「確かに、ちょっとぐらい欲しいですね」


 「風魔法で防御壁を作っているといえ、風魔法は前衛に向いてないですね。そろそろ決めましょう。」


 「分かりました、注意を引きますね」


 「ありがとう。お願いします」



 セリーナがエアカッターを放ちながら、攪乱してくれている。

 その間に、魔力を練り上げる。


 「ヴァルキリーウインド」


 オークキングの四肢を落とし、ダルマにしてから最後に首を打ち落とした。


 これで解体作業もしやすいだろう。やったことないから知らないけど。



 後ろから歓声が聞こえる。これで、少しは風魔法への認識が変わるといいな。




 黄金の盾のリーダー、ガリオン・ブレイクがやってきた。


 「すまない。風魔法のことを誤解していたようだ。これほど、圧倒的な勝利を収めるとは思っていなかったよ」


 「いえいえ、これから風魔法も強いことを認識してもらえたら幸いです」


 「ああ、必ずとも。よかったら、うちのパーティーに来ないか?」


 「嬉しい申し出ですが、今は最高のメンバーに恵まれていますのでお断りします」


 「そうか。セリーナ、お主もなかなかの使い手と見た。今まで知られていなかったことが不思議なくらいだ」


 「いえいえ、これもすべてローグ君のおかげですから」


 「ローグよ、覚えておこう。また合同で依頼を受けることがあればよろしく頼む」


 「ところで、このオークキングのお肉、少し分けてもらえないかな?」


 「ははは、戦闘中もそんな話をしておったな。正気を疑ったぞ。

 まぁ、これだけの実力があることを知れば納得する部分もあるが、オークキングに対してあれだけの余裕、さすがだ。」


 「それで、もらえるのでしょうか」


 「そうだったな、報酬金の代わりにオークキングの肉ということもできるだろうから、掛け合ってみるよ。報酬は減るがいいな?」


 「いいですよ。優先して購入するってことですね」


 「ああ、そうなるな。今回一番の功労者だ。それぐらいできるだろう」


 「では、肉50人前お願いします」


 「えぁ?50人前??それは、できるが、、、そんなに食べるのか?」


 「うちにはよく食べる人がいるものですから、、それでも一週間持たないかと」


 「そ、そうか。分かった。聞いてみよう」


 「はいなのです。もっとあってもいいのです」


 「ミレット、わがまま言わないの」


 「わがままではなくて、事実を言っただけなのです」


 「はいはい。ローグ君に感謝するんだよ。特に働いてないのにオークキングの肉が食べられるだけで軌跡だってのに」


 「でも、ローグ君はくれるのです。だから大丈夫なのです」


 「すいません、というわけで、多めにもらえると嬉しいです」


 「ギルドが肉を融通してくれたらでいいのだが、少しでいいから我々にも貰えないだろうか?」


 「いいですよ。あ、でも、うち狭いんですよね」


 「なら、うちのクランを使ってくれ。全員余裕で入れる食堂がある」ー


 「それは助かります。では、また夕方ギルド集合でお願いします」


 「いや、交渉はするが、報告は一緒にいくぞ」


 「え、そうなんですか?休めると思ったのに~なんとかなりません?」


 「報酬がいらないなら、帰ってもいいぞ?」


 「いえ、行きます。行かせてください。」


 「よろしい」






ということで、オークキング一体とハイオーク多数と、オークやゴブリン、コボルトなどもろもろの魔物を持って、冒険者たちは冒険者ギルドに帰ってきた。


 どうやら他のところは、それなりに戦闘が行われたようで、けがをしている者も何名かいたが、黄金の盾のヒーラーのシャルロットが治癒して回っていたので、少し手伝った。

 

 ちなみに、みんなからはシャルと呼ばれているようで、僕もシャルさんと呼んでいる。



ギルドに着くと受付嬢のゆりあが対応してくれた。エリアの実をこつこつ献上してきたかいがあったのか、肉の確保もスムーズに行われた。


報酬は全体で150万トロン、それを分割するが、今回、オークキングを討伐したので30万トロンもらえるそうだ。しかし、肉を求めたので、15万トロンと肉になってしまった。それでも一回の稼ぎとしては上々である。

 

 ガリオンがどうやら、クランまで案内してくれるそうだ。


 クランはかなりの広さがあり、多くの冒険者が協力しているようだった。知らない冒険者も多く、受付をしにギルドに行かない冒険者も少なくないようだ。


大いに盛り上がり、楽しい時間となった。3人の契約が専属になったら、クラン用に家を購入することも検討したいと思えたいい時間を過ごすことができ、ガリオンには感謝しかない。

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