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七話

うとうとしはじめた頃、ラッパ音が聞こえ周囲が騒がしくなる。

寝たりない友和は布団にくるまりゴロリと寝返りをうつ。

「友和。起きて。遅れるとまた体罰だ」

体罰という言葉に体が反応してびくっと起き上がる。

起き上がると同時に頭を打ってその痛みに耐えつつも何とか起き上がる。

「おい。ルーキー。ルスス。急げ。このままだと間に合わねぇぞ」

エドワルドが部屋の外から声をかけてくる。

友和は急いで軍服に着替えて部屋の前に立つ。

そこには仁王立ちするミレイユが立っていた。

「おそい。罰として腕立て50回だ」

同室の三人は文句を言うことなく腕立てをはじめる。

友和もそれを見て慌てて腕立てをはじめた。

腕立てが終わり見様見真似で整列する。

「整列、番号」

「1」

「2」

「3」

「4」

「エドワルド以下、4名。全員揃いました」

「よろしい。起床時間には遅れたが以後、こういうことがないように」

「イエッサー」

「今日の予定はわかっているな。新人の面倒もきちんとみるように。解散」

それだけ告げるとミレイユは次の部屋に向かう。

「ルーキー。今日は多めに見てやる。飯に行くぞ」

食堂へと向かいトレーを受け取って食事をはじめる。

「友和は今日の予定とかわからないよね。昨日は肉体を動かしたから座学だよ」

「座学って何するんだ」

「その日によって違うけど今日は戦術機についてだね」

「戦術機についてか。それならなんとかなりそうだ」

ゲームの知識ではあるが頂点に立つために戦術機の性能については全て網羅している。

「わからないことがあったら後で教えてあげるから安心してよ」

ズススはいい奴である。

右も左もわからない俺の相手をしてくれてなんていい奴なんだ。

「おい。ルーキー。ズススの奴をいい奴なんて思ってるんだろうがそれは違うぞ」

そこにエドワルドが割り込んでくる。

「お前がミスすればそれは俺達にも影響がある。ズススの奴はそれを回避したいだけだ」

「あはは。エドワルドは正直だね。でもその通り。同室になった以上は君には頑張ってもらわないと困るんだよ」

ズススは笑顔であるが目が笑っていなかった。

「出来る限り迷惑をかけないように頑張らせてもらおう」

「期待しているよ」

朝食も終わりトレーを返却し一度自室に戻る。

エドワルドやズススは使う教材だろうか、本を取り出してそれを持って座学が行われるであろう部屋に移動する。

そこは学校の教室を彷彿させる作りになっていた。

「友和は教材持ってないよね。はじまる前に渡されると思うから安心してよ」

手ぶらで不安だったのだがズススは安心させるようにそう言ってくれた。

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