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一話

待ちに待った今日はフルダイブ型ゲーム、戦術機動戦闘機、神々の黄昏の世界大会だ。

戦術機動戦闘機、神々の黄昏は二律歩行型のロボットを操縦しお互いに相手の操縦する戦術機を破壊しあうシンプルなゲームだがこのゲームの凄い所は戦術機を操作するとGを実際に体験できることだ。

Gとは加速度つまり速度変化するときに物体に働く力だ。

このシステムの実装により通常では体験できないことを体験できると発売されるとあっという間に世界中に広まっていったのだ。

そして俺、木龍友和は腕をメキメキと上げて世界大会という大舞台まで出場することが出来たのである。

相手の戦術機はアステカ神話の軍神の名を冠するウィツィロポチトリという戦術機だ。

それに対して俺の操る戦術機はヒンドゥー教の神であるシヴァの名を冠している。

シヴァは圧倒的な破壊力と自己再生機能を持つ非常に優れた戦術機だ。

それに対して相手のウィツィロポチトリは非常に優れたレーダーと追尾性の高い武装を持っている。

こちらの戦術としては自己再生機能を有効に使って持久戦に持ち込むか一気にしかけて相手に高火力の武装を叩き込むか非常に選択肢が広い。

そんなことを考えていると相手から狙撃される。

先制されるのは織り込み済みであり狙撃された角度から相手の現在地を予測する。

追加武装である盾を構えながら予想した地点を目指して戦術機を走らせる。

相手はそんなこちらに対して狙撃を繰り返してくるがそのほとんどは盾に当たり機体に当たったとしても自己再生機能の範疇内だ。

こちらのレーダーで相手の戦術機を捉えたとき相手は高台に陣取り狙撃銃を構えていた。

それに対してこちらは盾を構えてこちらの射程まで補助ユニットを作動させて一気に距離を詰める。

補助ユニットは機体を加速させたり跳躍したりするときに使うブースターだ。

使い続ければ加熱され機能不全を起こすため使いどころが大切になってくる。

こちらの主武装の一つである荷電粒子砲の距離まで移動できた所で盾を捨て腰から荷電粒子砲を取り出し構える。

相手は慌てて逃げ出そうとしているがお構いなしに荷電粒子砲をぶっ放す。

高台はあっという間に崩壊して相手はその崩壊に巻き込まれるように落下していく。

相手もうまいもので倒壊した瓦礫に紛れるように機体を操り荷電粒子砲の射線を遮ってくる。

俺は荷電粒子砲をしまい近接戦に持ち込むためにさらに前進して行く。

相手も近接戦に応えるようで瓦礫の山から抜け出して槍を構えている。

こちらも刀を両手に構え突撃していく。

相手はこちらを近寄らせないようにリーチを生かそうと牽制の攻撃を放ってくるが

それに構わず突っ込み刀の射程距離に持ち込み連撃を繰り出す。

普通の機体ではこんなことをすればダメージで動けなくなってしまうが自己再生機能を持つシヴァならこんな強引な方法も可能なのだ。

相手も槍の柄で必死に防御しているがこの距離まで近づいた二刀流の前には無力だ。

相手の防御をすり抜けて確実に機体にダメージを与えていく。

相手の機体は膝をつくように動作を止める。

メインモニターに勝利の文字が踊り勝利が確定した。

しかし、ここであり得ないことが起きる。

急にモニターが沈黙し謎の浮遊感を感じる。

浮遊感がなくなったと同時にモニターが回復し先ほどとは全く違う風景の場所に出ていたのである。

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