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数学者

ゴリラの学名を用いて、『すべての正の奇数は、等しい』を証明する! 【数学的帰納法】

作者: 幸田遥


『ニシローランドゴリラ』の学名は『ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ』である。



そして、日本語では『ゴリラ』を『ゴリラ』と呼ぶ。


また、日本人は、種とかそういうのを気にしないタイプである。



故に、少なくとも日本において、


『ゴリラ』=『ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ』 ………………(1)


が成り立つ。




この時、


(1)の右辺の、『ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ』は加算して、


『ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ』=3『ゴリラ』 ………………(2)


と変換できる。



(1)と(2)より、


『ゴリラ』=3『ゴリラ』 ………………(3)


が導き出される。




一方で、


(1)の右辺に(3)を代入することにより、


『ゴリラ』=『ゴリラ・ゴリラ・3『ゴリラ』』


     =5『ゴリラ』 ………………(4)


が導き出される。



これらのことから、


すべての自然数nに対して、『ゴリラ』=(2n+1)『ゴリラ』 ………(ア)


が推測される。




次に、


命題 (ア)を、数学的帰納法を用いて証明する。



【1】

n=1のとき


右辺にn=1を代入して、


『ゴリラ』=(2・1+1)『ゴリラ』


     =(2+1)『ゴリラ』


     =3『ゴリラ』


である。


これは、(3)より、正しい。




【2】

n=kのとき



nがkの時に命題 (ア)が成り立つと仮定して、nがk+1の時に命題 (ア)が成り立つことを証明する。


つまり、


『ゴリラ』=(2k+1)『ゴリラ』 ……………………(5)


が成り立つことを仮定して、


『ゴリラ』=(2(k+1)+1)『ゴリラ』 ……………………(6)


が成り立つことを証明する。



(1)より、


『ゴリラ』=『ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ』


この右辺に(5)を代入すると


『ゴリラ』=『ゴリラ・ゴリラ・(2k+1)『ゴリラ』』


     =(2k+3)『ゴリラ』


     =(2k+2+1)『ゴリラ』


     =(2(k+1)+1)『ゴリラ』


よって、(6)は成り立つ。




以上、【1】、【2】より、


すべての自然数nに対して、『ゴリラ』=(2n+1)『ゴリラ』が成り立つことが証明された。



すなわち、


『ゴリラ』=(2n+1)『ゴリラ』 (nはすべての自然数) ……………………(7)


である。




ここで、『ゴリラ』は動物であり、明らかに『0』ではないので、(7)の両辺を『ゴリラ』で割ることが可能である。



したがって、


(7)の両辺を『ゴリラ』で割ると、


1=(2n+1) (nはすべての自然数) ………(イ)


が導き出される。




(イ)が示すのは、


1=3 であり、 1=5 でもある。


すなわち、1=3=5 が自然に導かれる。



同様にして、すべての任意の正の奇数について、これらが等しいことが導かれる。



つまり、


『すべての正の奇数は等しい』



Q.E.D.


私は、『偶数』を導くことができませんでした。

どなたか『別解』や、『偶数』及び『負の数』を導く方法をご存知でしたら、教えていただけると幸いです。

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i488219
秋の桜子さまよりいただきました。
好評連載中です!
i471546
秋の桜子さまよりいただきました。
こちらもどうぞ!完結しました!
― 新着の感想 ―
「『ゴリラ』は動物であり、明らかに『0』ではない」とか「『ゴリラ』で割ることが可能」とか、真面目な文章のはずなのに笑っちゃいました。高校のときの数学で、こういう感じの証明をやっていた気がします……ゴリ…
[一言] ゴリラの学名がゴリラ・ゴリラなので、それでも導けそうですね~。
[良い点] めちゃくちゃ好きな作品でしたww こういう高度なギャグが放てるのは本当に尊敬します。 [一言] すみません。超文系でよくわかってないんですが、めちゃくちゃシンプルに、 『ゴリラ』=『ゴ…
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