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よろしくお願いしますm(*_ _)m

アル様に言われてやっと武器のことを思い出した私はどうしようか、と頭をフル回転させて考える。


さっきからこんな場面がやたらと多い気がする。

これが運を使い果たした代償か?

もしそうなら後悔は全くないが。

これくらいでアル様と会話が出来るのだ。


選択肢があってもう一度選びなおせたとしても私はこの未来を選ぶだろう。


「おい、どうした。大丈夫か?」


動きを止めていた私の顔をアル様が覗き込んだ。

突然目の前に現れたアル様の顔に、私の思考は一つになる。


アル様かっこいい。

この瞬間をスクショ出来たらいいんだけど。

これがゲームなら絶対スクショ連写するのに…!


「ティナ?どうした、熱でも出たのか」


アル様は私に顔を近づけたまま、私の名前を呼ぶと手を私のおでこに当てた。


アル様の手が…今私に触れている。

地球じゃ、絶対に触れることのできなかった温もり。

ああ、アル様はこの世界で生きてる、生きてるんだ…。


私はその瞬間、心の底から彼が生きている私と同じ人間なのだと、実感した。



アル様が一向に動かない私を心配そうな目で見つめる。


ああ、私をアル様が心配している。

その事実はとても嬉しい。


だけどアル様に心配を掛けるなんて、駄目だ。


私はアル様を幸せにすると決めたんだ。


たとえ、私とじゃなくてもアル様が幸せになってくれるならそれでいいと。

その様子を傍で見守れるなら。


私はそう決めたんだから。


「大丈夫です。ご心配お掛けして申し訳ありません。あの、武器ですけど買うの忘れていて今は手元にないです。でも魔法は見せれますよ。お望みならここで見せましょうか?」


「いや、いい。それは今度戦う時にでも見せてくれ」


今度…。また次がある、アル様と会える日がまた。


「わかりました。その時は張り切って戦いますので期待していてくださいね」


私は満面の笑みを浮かべて、アル様にそう宣言した。


「…ああ。それと、俺と話す時の口調は普通でいい」


「わかりました。アル様のことはアルさんと呼ぶのでいいですか?」


心の中ではもちろんアル様と呼んでるが、王子という立場を隠した彼をそう呼んでしまっては、不味い気がしたのでそう尋ねた。


「ああ。というか呼び捨てでいい。俺もティナのことは勝手に呼び捨てで呼んでいたから」


「えっ…!いいんですか…?」


「ああ、気にせず呼べ。俺はもう立場は捨てた身だ。気にする事はない」


そうは言ってもアル様は私より年上の方だ。

そういう意味では、さん付けが正しいだろう。

でも本人がいいって言っているならここで断って、頑なに呼ばないこともおかしい気がする。


「じゃあ。…アル」


呼んでしまった、アル様を呼び捨てで。

いや、本人の許可が出てるのだから、これは許されるはず…。


駄目だ、顔が緩んでしまう。

感情を出さないようにと思っても、嬉しい気持ちが抑えられない。

耐えろ私。

ここで顔を緩ませてしまっては彼の中の私は変な人で確定してしまう。


落ち着け、冷静になれ、私。


「ティナ、そろそろ仕事を始めよう。薬草を摘むぞ」


「はい。なら私は見張りを」


「頼んだ」


アルは頷いて一言そう口にすると、しゃがんで薬草を摘み始めた。

読んでくれてありがとうございます。

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