第29章
第29章 登場人物
咲桜 緋色 [さくら ひいろ]
鬼の一族。第3神『鬼神』に仕える巫女。
獅子島 透 [ししじま とおる]
鬼の一族。五心の第3神『鬼神』
緋室 昴 [ひむろ すばる]
鬼の一族。五心の第5神『呪神』
咲桜 翡翠 [さくら ひすい]
鬼の一族。第5神『呪神』に仕える巫女。
猫村 華子 [ねこむら かこ]
獣人の一族。五心の第2神『天光神』
ロゼッタ
五心の第4神『愛神』
秋月 紗綾 [あきづき さあや]
神職の人間であり政府の人間。普段はカフェの店長をしている。
月が照らされる闇夜を昴は駆ける。
黒いローブにフードを目深に被り人目に付かないように、ただ走る。
小高い丘に建つ小さな古民家のような病院は明かりが灯っておりテラスには華子が煙草を吸っていた。
「おーい医者、いいのか?禁煙しなくて」
「禁煙はその患者の意思だろう、私は好き好んで吸っている何の問題もない。それよりももっと普通に来れないのかお前は、前は車で来ただろう」
「あぁ…あの時は大人数だったからな、全員を運ぶのは無理だ。ほれ、届もんだ俺の巫女から」
「……これを受け取ることがあるとはな」
「まぁ今はヒトの形を持って生き物としてここに存在している、油断したら簡単に死んじまう仕方がないだろう?」
「そうだな。死は平等だ。有難く使わせてもらおう巫女殿にそう伝えてくれ」
「ああ」
華子は昴から札を受け取ると胸の前に当てる、するとその札は吸い込まれるように溶け込んでいった。
昴はそれを確認するとテラスの柵から降り地面に着地する、手を振る華子に目配せしまた走り出す。
「ふぅ…なんて説明しようものかね…杏李に」
「なぁーにがデス?」
「急に現れるのは良くないね、アンタ普通に日本語喋れるだろう。日本人なんだから」
「ん~?そうね…でもそうしないと…ふざけていないと、怖いから。人間に生まれるなんて思わなかった。普通に過ごしたかったけどやっぱり根元は変えられないものね」
「ロゼッタ、お願いがあるんだ。昴と私の話を聞いていたなら杏李にはこの事黙っていてくれないか」
「どうして?」
「あの子は体が弱い…私のことで気に病むとあの子に負担が掛かる。そんな姿私は見たくないんだ」
「いいわ。黙っていてあげる」
「ありがとう」
テラスに風がなだれ込む、冷たい風は2人の体を包む。
身震いしロゼッタは柵に手をかけ隣で華子は2本目の煙草に火をつける。
「ねぇ、どうして華子は女の人に生まれたの?」
「え……」
「だって、華子は元は男の人だったじゃない。天光神は男神でその巫女は絶世の美女だった。なのにお互いがお互いの性別を変えて生まれたことには何か理由があるのかなって…昴の巫女も透の巫女だってそう皆性別を変えて生まれてきた。いままでそんなことなかったのに。どうして?」
「……そうだな、なんでだろうな」
「も~、自分のことじゃないの?」
華子の煮え切らない態度がいじらしいのかロゼッタは少々ご立腹のようだ。
華子はその様子を見て微笑を浮かべ、頬を膨らませ拗ねるロゼッタの頭を撫でてやる。
「自分のことだからこそ分からないこともあるもんさ。…そうだな、私はあの時愛というものが分からなかった、家族というものが分からなかった、民を導くことに精一杯であまり構ってもあげられなくて、なのに杏李はいつでも私の傍に居てくれた、いつも笑顔で迎えてくれて愚痴一つ零さない、私には勿体無いくらい…でもほんとは我慢していたんじゃないかと思っている、あのくらいの年の子は外で遊びたかっただろう、勉学にお洒落も楽しむことは沢山あった、なのに何もしてやれずましてや妻としても置いてやれなかった、それを私は悔いていた。だから異性でいることを恨んだ、ただそれだけさ」
「……、異性だからなんて関係ないと思う。私は今のマリンも過去のマリンも全部愛してる。私たちは同姓だったしマリンは元から中性的な子で変わってるって言われてた。でも、そんなマリンも素敵、自分を貫いてるマリンが私は好きよ。だから、どんな形であっても『愛』の形は変わらないし、好きも大好きも愛してるも、『愛』がなくては意味がない、ただの言葉でしかない。気持ちのない愛に意味はない誰にも届かない」
淡々と語るロゼッタの顔はいつになく真剣で、華子は驚く。
ロゼッタは愛の神、4番目に生まれた愛の子。愛で民を包み慈しみ何万人と人に愛され最後の最後まで人に愛し愛された子。痛みを知っていて苦しみを知っていて憎しみを知っていてそれを全て許し優しさに変えた女神。そして、誰よりも愛に飢えた子でもある。
華子は天光の神、2番目に生まれた光の子。光で民を導き、愁いを晴らし。民に崇められ最後まで信仰された光の子。闇と表裏一体の存在で闇を知り悲しみを知り涙の理由を悔しさの理由を知り支えた、崩れ行く人々を支え守り抜いた光の男神。そして誰よりも光に焦がれた者である。
その2人を支えた巫女が居た、愛された巫女が居た。
愛に仕えるは、女性にしては男らしく中性的な彼女。誰に何と言われようとも屈せず愛の神に最後まで仕え愛し慈しみ守り抜いた女騎士。
光に仕えるは、絶世の美女。光と横に並んでも陰らないそんな美貌と神々しさ、嫉妬と憎悪に屈せず光に最後まで添い遂げた太陽の花。
「陽の神はこんなことで臆してはいられないからな」
「そうね!でもあなたが欠けることは許されない。狙うのはきっとあなたと鬼神。光の均衡と秩序はこの世界には必要だもの」
「あぁ…準備をしないといけないね。闇はもう傍まで来ている…この光消させるものか」
華子の瞳は真っ直ぐで陰りがない、そんな瞳がロゼッタは好きだった。
宝石のようなきれいな色に光を灯す瞳に触れて確かめたいその瞳の強さをそう思うくらいに惹かれるものがあった。誰だって光に惹かれる光を欲するときはある、見つけた一番星は一番輝いているのだから。
「あっ!流れ星!」
「はぁ……子供か、ほらそろそろ中に入るよ。風邪を引く」
ロゼッタは元気よく返事をし華子の後ろについて部屋の中に入る、流れ星に込めた祈りは叶うだろうか人として神として生きる者として決められた道が例え危なくても、きっと光は灯るから。
優しさは傍にあるから、気付くのが遅くてもいいのだと、その想いに気付くときは訪れるのだろうか。
昴はカフェに辿り着く、扉の前にはcloseの看板が掛けられカーテンが閉められている。
時計を確認すると時間は夜の10時を回っているところだった、ダメもとで扉の隣にあるチャイムを鳴らす。するとパタパタという足音共に女性がカーテンの隙間から顔を出す。紗綾だ。
「昴さんどうしました?こんな時間に…」
「いや、すまん。緋色と透は居るか?」
「居ますよ~。呼んでくるので中で待っててくださいな」
「ありがとうな」
昴を中に招き、紗綾は急いで奥の階段を上っていく。暫くすると2つの足音と共に駆け下りてくる音に変わる。2人の顔は不思議そうな顔で何故昴がここに来たのか考えているようだ。
「すまねぇな、届もんだ」
「これ…」
「ないよりはマシだろう?」
「俺たちに渡されるということはやっぱり…」
「分からんぞ、これは可能性だ、透はこの先致命傷になりかねん傷を負うかもしれない、緋色はこの先命を落とすかもしれない。それは可能性だまだ決まった訳じゃない。だから焦るな。いいな」
昴の言葉に2人は頷く。2人の表情は強張っていたのだから無理もない。
突然自らの未来の終わりを告げられるのだからそれは何よりも重たく辛いことだ。
普通の人間なら怯え慄き死を早める事だってある。
「俺はしばらくは鬼の里から出られない。鬼の里は人間の避難先として里の一部を貸すことを決めた。
その為に今兵士が警備に集められててな、零部隊も例外じゃない。何かあってもすぐに来れない」
「大丈夫だ。……鬼の里を、翡翠を頼む」
「あぁ任せろ」
そう言うと昴はすぐに鬼の里に帰っていった。
渡された札を確認する、それは紛れもなく鬼の巫女に代々受け継がれる術式で高度なものだ。
それが二枚あるのだ相当な力と覚悟が必要だっただろう、そう思うと心が痛んだ。
緋色はそれを胸元に当てる何の抵抗もなく札は体に吸い込まれていく、これはお守りと同じで強固な守りと言ってもいい、一度だけ致命的な傷から守ってくれたり、命を引き留めてくれたりするのだ。
その術式を扱えるものはほとんど居ない、それどころか術式自体が成功しない。
これを使うときは最高層の許しが必要で緊急時のみの発動が許される。
前に魂の引き戻しに応じた翡翠が見せた術式はそれの簡略版だ。最高層の巫女のみが発動できる。
「強くなったな」
「あぁ…」
知らないうちに成長した弟の姿に兄である緋色は喜びと共に少し悲しみが入り混じる。
緋色は翡翠を一度突き放している、そんな兄をいまだに想ってくれているのだから、自らが惨めに見える。一番大変な時に翡翠を双子の弟を突き放し、遠ざけた。それでも傍にいたのに気付かなかった、彼は離れなかった。
こんな自分勝手な兄に傍に居たいと一緒に居たいと言った弟を突き放し心を壊してなのに見つめてくる弟の目はまだ生きていたというのに。
「緋色」
「なんだ、透」
「俺のことは助けなくていい。何かあれば俺を見捨ててくれ」
「……お前…まだそんなことを」
「また闇に堕ちそうになったらその手で俺を殺してくれないか」
透の言葉に緋色は固まる、二度目の言葉だ。
またふざけたことをと笑い飛ばしてやりたかった、冗談が過ぎるとそう言っていつものようにと思っていたのにその顔は何だと思う緋色の顔は引き攣っている。
透が悲しげな辛そうな顔で笑うから、死を望んでいるような顔で笑って諦めてしまっているのかと勘違いしたくなる。
怒りがこみあげてくる。緋色が気付いた時にはもう遅くて痛々しい音が部屋に響く。
洗い物をしていた紗綾が何事かと顔を上げ水を止める。
扉近くの隅で緋色が透の頬を引っ叩いた後だった。
「そんな勝手なこと言うな!じゃ…一体……何のために」
「緋色…」
「じゃあ、もう勝手に死ねば?!」
触れようとした手も弾き返され、透は驚きを返せないでいる。
緋色は唇を噛み締め悔しさでこみ上げる気持ちを痛みでせき止める。が溢れ出るものは止まらなくてその場から逃げ出したい思いで扉を開けるとそこには帰ったはずの昴が驚いた表情で居たが気にせず外に飛び出した。
「は…?何事?」
「………」
「透、お前まさかまた悪い癖か?直せって言ったよな…はぁ、それとお前"あれ"なんだか分かって接してんのか」
「それは…」
「あれ。緋色じゃないぞ」
「…知ってます。あれは緋色の形をした体を借りた鈴だって知ってます」
「知ってて、それか。早く追い出さないと緋色が消えるのは確かだがそれは逆効果だろ?執着は強くなる、離れなくなんだろ。あいつが一番聞きたかった言葉は何だと思う」
「一番聞きたい言葉」
「お前の口からずっと聞きたかった言葉だよ、お前一回もその言葉を口にしたことないだろ。あいつが一番望むものは何だと思う」
昴は黙り込んでしまう透に溜息を吐き、そのまま考えてろというと扉を開け外に出て行った。
立ち尽くす透に紗綾は近づく。
「透くん、一体なんて言ったの?」
「俺を殺してほしいって」
「…それは駄目よ。ねぇ、もし緋色ちゃんが死にたいって言ったらどうする?」
「止める」
「そうよね。だって大切な人が死を望むのは悲しい事、きっとすぐにその望みが消えなくても支えていくことで傍に居ることで少しでも気持ちが変わっていくことを望むはず。違う?」
「違わない…でも俺は、死にたかった。あいつをまた巻き込んでしまうくらいなら、終わらせてほしかったから」
「言葉って何かが欠けると違うこととして相手に伝わってしまうし、それで何かが壊れてしまう。言葉って難しいよね、でも伝えなきゃ分からないのよ。その一言でいままでの努力が想いが一瞬で消えてしまうくらい言葉っていうのは難しいかもしれない。でも…でもね透くん、いましか伝えられない想いだってあるんだよ?」
紗綾の言葉に透は走り出していた。
外は真っ暗で勢いで飛び出したせいで寒さに耐えられる格好をしていなかった緋色は後悔した。
緋色の体を借りているのは、過去の緋色であり別個体だ。
その中に居るのは鈴蘭という女性だ。
「鈴蘭」
「…なんでわかったの」
「お前ら姉妹は生まれ変わってもやること一緒なんだな」
「うるさいです!折角男の子に生まれ変わってもっと鬼神様の傍にいやすくなったのにあの人ときたら私に気付かないどころか殺してほしいなどと…こちらの気持ちは一つもわかってくれないのですから!」
「おー、やめろ?その姿でその話し方はちょっと無理があるぞ…。というか巫女の規約に反する行為だ、分かってんのか?あと長い事借りてるなら緋色が戻れなくなるだろうが。雛はもういなくなったお前さんも諦めろ、あいつはあの性格引き摺ってんだからよ」
姿形は男の子そのものの格好で口調は女性そのものの違和感に昴は頭を抱える。
海が見える坂の上でやっと歩みを止めた鈴蘭。元が良いせいかその横顔は妙に映える。海は月の明かりに照らされきらきらと輝いている。
「私はただ…あの人が生きてくれれば良かったんです。闇に飲まれて狂って私を殺して私のこと抱きしめて死んだあの人を責めたりなんてしない。ただ、生きてほしかった生きたいとそう思ってほしかった。その言葉が聞きたかった」
「陰の神に光が当たることはない」
「それでも諦めてほしくなかった、私はあの人の意思が欲しかった。固定概念に囚われて生きるのとは違う自分の意思で決めて生きてほしかった」
「はぁ…だとよぉ鬼神さん」
「えっ!?」
暗闇から現れたのは息を切らせる透で切羽詰まったような顔をしながら鈴蘭に近づく。
驚いて後退る鈴蘭の手を掴む、その表情は見えない。
「俺は鈴蘭に呆れられるのがあの時一番怖かったし、狂ってもずっと鈴蘭のこと考えてた!一緒に生きてくれるならそれでいいと思ってた、考え無しでごめん、気付いてあげられなくてごめん。ずっと苦しめてごめん」
「…透様。私は貴方に生きたいと思ってくれるのが望みでした。それは今でも変わりません。まだ死を望みますか…」
「言わない、俺生きるよ。もし闇に飲まれてもお前が止めてくれるんだろ?緋色」
「!!」
鈴蘭の驚いた表情から穏やかな表情に変わる。それには思い当たる姿があって、透が引き取られた場所で初めて見た巫女姿の幼子の姿だ。綺麗な赤髪の綺麗な子供の拒絶もしない誰でも受け止めるような穏やかなその表情そっくりだった。
黄色と白い靄が透のことを抱きしめる。
「………ひ」
「いつまで掴んでんだ?」
「あ…」
「さっさと離せ!」
「理不尽!!」
綺麗に決まった一撃に透は表情を歪ませ蹲る。
その様子を横目に緋色はしゃがみ込み透の頭に手を置き撫でる。
「よく言えました…なんてな」
「なに…覚えてるのか?鈴が居なくなったから消えるはずじゃ…」
「半分融合してたからな、記憶も共有したせいで残ってる。怒ってるか?」
「いいや、おかげで目ぇ覚めた」
「そりゃ良かった」
蹲っていた透を立ち上がらせ、笑いあう。
緋色の気配からはもう鈴蘭の気配がない、望みが叶って消えたのだろう。
透は鬼の神、3番目に生まれた鬼の子。秩序と理を守る孤独な番人。その決められたルールは誰かを守り時に誰かを傷つける。孤独の中で生き自らの生き方を知らない鎖に繋がれた男。誰よりも孤独を恐れた神。
その神に仕えるは、他人に命を賭した女性。妹を愛し共に生きると決めた者の為に大事なものを突き放し、愛の為に孤独を受け止めた純愛の女性だった。
昴は空を駆ける。
静かな町は昼間の喧騒を忘れ眠りにつく。そんな街を過ぎると自然豊かな土地に辿り着く。
少し山なりの上にそびえるはこの土地の頂点に君臨する頭の守る家がある、昴はその門をくぐり一直線に向かう。待つ者のもとへ。
「きょ!」
「こぉら、本名を叫ぼうとするな」
「ご、ごめんなさい…つい」
「何してた、体が冷えちまうだろ」
「きょう…昴様のこと待ってました、誰も待っていないのは寂しいでしょう?」
「……ははっ、そうだな。ありがとうな」
健気な瞳を向ける少年の心は純粋なままで、寂しがりやな彼は一人を嫌う。
昴は子供のままな翡翠の頭を優しく撫でてやる。
壊れた心は空っぽで何を注いでも全て零れていく満たされることのない想いにきっと気付かないまま求めるのだろうか、この者に兄のような穏やかな日々は来ない。
「ぼくはここに居ますよ」
「あ、あぁ、そうだな」
「?」
「寝るか、おやすみ。翡翠」
「はい。おやすみなさい」
「……いい夢を」
そう言って襖を閉めてやる。その笑顔は曇りがないでも昴の前でしか見せない信用できるものの前でしかしない笑顔だ。誰かに縋ることしかできないそうしないと生きていけないのだ。
廊下を歩く、桜が舞う。桜の花びらが廊下を染める、これだけ散らしても枯れない桜はまるで生きることに縋るように花を散らす。
昴は呪いの神、最後に生まれた影の子。生まれながら呪われいた名を口にしてはいけない。それは縛りで影を落とす。誰にも愛されない祝福されない神。寂しさに憑りつかれた男。そして誰よりも呪われた神。
その神に仕えるは、心をなくした子供。誰よりも幸せで誰よりも不幸な少女。満たされない心に他人に縋った共依存に溺れた寂しがりやで無垢な孤独な子供だった。
生まれた理由も存在も全てがイレギュラーな彼ら。
未来は誰にもわからない可能性は無限であり絶望は未知数である。
誰かの為に流す涙も誰かの為に染める手もそれはきっと美しく、それはきっと残酷だ。
こんな世界で何を守るのか、何も守れるのか。誰にも分からない。誰もがいつか終わる夢を見て生きている。
29話を読んでいただきありがとうございました。今回主人公2人不在です。
第1神以外の神様の出生の理由とかこれまでごちゃごちゃしてたところが今回明らかになる形になりました。
敵側が出てこないからこれ本当に戦いものなのか不明になりそうですがこの後ちゃんと出てきます。決して忘れているというわけではありません。
次で30話、長々と続きますが今後もよろしくお願いいたします。




