プロローグ? ーー○○○の終わりーー
今回は二章のプロローグのみです。
短いですが、一応明日には一話をあげます。
そこから先はしばらく、隔日になると思いますので、ご了承下さい。
僕は崩れた家の前で、彼女の姿を探す。
家の中は、数々の魔道具が破壊され、散らばり、無残な様相をさらしていた。
どこだ! どこにいる?!
「――――」
小さなガレキ、大きなガレキ、そのいくつもをどけた後……微かな声を聞いた気がした。
「そこにいるのか?!」
僕はその僅かな手掛かりを頼りに、そこへ向かってガレキをどかしながら突き進んでいく。
「……ぅうッ……!」
「大丈夫か?!」
彼女の顔が見える。
しかし、安堵などできようはずもない……。
上にあるガレキ……それが彼女の体に突き刺さり、おびただしい血液が、その身から溢れ出ている。
彼女は……もう助からない……。
「……よ、よか……た……」
「何が良いんだ……! どこが良いっていうんだ……! お前は死ぬんだぞ……?!」
「さい……ご……おねが……い……」
「もういい! 分かった、分かっているから……!」
彼女の言いたいことは分かっている!
あいつを……あいつ等を許すなと言いたいんだろう?!
それと――あれも任せておけ!
僕が全て解決してやる……全部僕が復讐してやるから……!
「任せろ、後は僕がやる……! だから……!」
もう話さないでくれ……!
「あり……がと――」
それが僕と彼女の……最後の会話となった。
本当に短くてすいません。
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