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魔眼の発動

自身の魔眼について話を聞くレイムだったが……。


グロではなくエロ方面で少し閲覧注意かもです。

とはいっても、行為はできませんが……。

「それってこの魔眼が悪いんじゃなくて、その男が悪いんじゃないか?」

「……我もそう思うがの。まあでも、普通の人間とっては、いらない能力であるのは間違いないじゃろうな。だから王族でなくなった後、周囲の影響を考えて、封じさせる道を選んだのかもしれん」


「そうか……ッ?!」


 一瞬、チカッとした眩しさを覚え、思わず目をつぶる。


 今、一体何が……。

 いや、大丈夫だ。僕はいつも通りに違いない。


 そうだ、フィリア……それを伝えて安心してるところ悪いが、僕は全部分かったぞ?


「つまり、眼鏡の整備作業に集中できないほど、いつも僕の目を見て興奮していたんだな? フィリアは……」


 僕はニッコリと彼女に微笑みかける。


「な、な、何のことじゃ……! 我はそんなこと知らんぞ! 変な言いがかりはやめるのじゃ!」

「何を焦っているんだ?」


 僕は椅子から立ち上がり、フィリアの元へと近付いていく。


「ち、違う、我は別に……」

「僕が成長するほど、整備に時間がかかっていたのは、何かをやっていたんだろう?」

「いや、だから……それは……」


 フィリアは視線を彷徨わせ、どんどん、しどろもどろになっていく。


「なあ、フィリア……僕に隠し事か? そんなことをしていたら僕はまた傷ついてしまうかもしれんな……?」


 眼鏡をクイッと上げ、顔を手で覆ったまま、嘆き悲しむ……フリをする。


「……! あ、そ、それは、その……」

「なぁフィリア……?」


 彼女の肩に手を置き、耳に顔を近づけ、囁く。


「僕の問いに、正直に答えてくれ……フィリアは一体何をヤッていたんだ?」


 肩に置いた手から、ふるふるとした彼女の震えが伝わってくる。


「そうか……やはり教えてはくれないか……」


 僕は時間切れと言わんばかりに、肩に置いた手を離し、自身の椅子へと戻ろうと振り向いた。


「……! ち、ちが……! いう! 言うからぁ……!」


 僕はニヤリと嫌らしい笑みを浮かべた後、表情を消し、フィリアの方を振り返って邪気のない笑顔になる。


「そうか、やっぱりフィリアは優しいな」

「あ、ああそうじゃ……じゃからもう傷つかないで欲しいのじゃ……!」


 泣きそうなフィリアに罪悪感に似た感情が生まれるが、それ以上に、僕の嗜虐心が「まだだ……まだやれる……!」と叫んでいる。


「ああ、優しいフィリア……さあ、言ってくれ。僕と君の間に隠し事はなしだろう?」


 彼女の頭を撫でながら、再び耳元で囁いた。

 すると、フィリアは浅い呼吸を何度も繰り返した後、涙を浮かべ、顔を赤くしながらも、僕の願いを叶えようという健気な想いを以って告げる。


「わ、我は、その……き、気持ち良く、なったから……。その……ゆ、指でぃえ」


 噛んだ。

 フィリアは痛そうに口を抑え、「んーんー!」と言っている。


 だが、僕は許さない。

 彼女の痛みが治まるまで、ただ待ち続ける。


「指をどうしたんだ?」


 彼女のうめき声が止まったところで、微笑みながらフィリアへと尋ねる。


「ゆ、指で、い、い、イケナイところを、触ったのじゃ……」


 痛みを経て少し感情が落ち着いたのか、フィリアは先程よりはすんなりと告げた。

 だが、それは少しズルいだろう?

 ズルをした子はお仕置きしないとな。


「いけない? そこは本当にイケないところだったのか?」

「…………?」


 分からないフリをしているわけではなさそうだ。

 ニュアンスが少し悪かったかな?


「もう一度聞くぞ? そこは本当にイケなかったのか?」

「…………! そ、それは、その……!」

「ん? どうなんだ、フィリア?」


 冷静になる暇など与えやしない。

 深く考える暇など与えやしない。

 ただ彼女には正直になってもらいたいだけなんだ。


「イケ、なく、なかった、のじゃ……」


 まさに蚊の飛ぶような声でフィリアは呟く。


「フィリア、少し声が小さいな……」

「……! い、イケ、たのじゃ……! イケる、ところを……触って、たくさん気持ち良く、なったのじゃ……!」


 良く言えたな。

 ズルのお仕置きは、これで終わりにしよう。


「そうか……ちゃんと言えて、フィリアは良い子だな」


 僕が優しげな瞳を向け、フィリアを褒めると、彼女は嬉しそうにはにかんだ。


「でも、悪い子だ……!」

「え……?!」


 先程までの嬉しそうな表情から一変する彼女を見るだけで、僕の心のどこかで何かが歓喜の声を上げる。

 僕は膝を折り、椅子に座るフィリアと目線を合わせる。


「僕をあんなつまらない仕事場に置き去りにして、自分だけ楽しんでいたんだろう? 君のこの美しい指で……」


 僕は優しく、されど荒々しく、彼女の指を掴み、僕の頬へと導く。

 そして、その紅の(まなこ)は眼鏡越しに彼女の目を捉えて離さない。


「だから……お仕置きだ」


 僕は眼鏡を外す。


「な、何を……!」


 何をだって?

 そんなの決まってるだろう?


「僕の前で――たくさん気持ち良くなってもらうんだよ」


 僕はライン活性化(アクティベート)を発動させる。

 使い方は……手を取るように分かる。


「ん……! な、これ、い、今までよりぃ……つ、つよひっ!」


 ピクリとフィリアの体が跳ねる。

 怯えたように自身の体を抱き、ぷるぷると震え続けている。


「どうしたんだ?」

「や、やめ、やめうのじゃぁ……」


 もう既に彼女は言葉がうまく発せなくなっているようだ。


「フィリア……ちゃんと言ってくれなきゃ分からないよ?」

「や、やはぁ、だ、だめへぇ、だめふぁの……! じゃぁ……!」


 子どもがわがままを言うように、何かを我慢するように、フィリアは喘ぐ。

 声と同時に、熱く色気のある吐息も口から漏れ出ている。


「何がだめなんだ?」

「きもちぃの、じゃぁ! よすぎるぅっ、のじゃぁ!」


 フィリアは、もはや羞恥よりも、快感に対する意識の方が大きくなっていた。

 恥ずかしげもなく、大きな声で嬌声を上げている。


「どこが気持ちいいんだ?」


 僕はおもむろにフィリアの肩にそっと手を置く。


「ふあああぁぁぁぁっ! らめ、いま、さわったらぁだめなのじゃあぁぁぁっ!」


(これ以上は……マズイかな?)


 僕は魔眼を通常の状態に戻し、眼鏡をとりつける。


 がくがくと震えるフィリアの体が徐々に力を失い、クテンと僕の方にしな垂れかかってきた。

 ぴくぴくと蠕動を繰り返すフィリアを支え、鎖骨の下辺り、V・L(ヴァージニティライン)に直接触れられるように、寝間着の中に手を入れた。


 ピクリと体は反応するが、彼女の意識は未だに快楽の波間に漂っている。

 汗ばんだ肌と張り付く生地をかき分けながら、その場所を目指す。

 僕が指で魅惑の線をなぞると、それに反応するように、フィリアの体が寒さを感じたように一度だけぶるりと震えた。


「可愛いな……フィリアは……!」


 言葉と同時に自身の魔力を流し込み、フィリアの魔力と混ぜ合わせた。

 特に何の抵抗もなく、僕の魔力を彼女が受け入れていく。


 良かった……愛してるよ、フィリア……。

 疑念はほぼなかったとはいえ、ゼロではなかった。

 だが、魔力を受け入れてくれているということは、嘘偽りなく彼女は心から僕を受け入れているということになる。


 それがーーこの契約には必須だからだ。


 V・Lが輝きを放ち、新たなスキルの発現を示す。


「これでフィリアの全ては僕のモノだ……」


 フィリアの体を両腕で持ち上げる。

 既に彼女の体の震えは止まり、ただ静かに寝息を立てている。

 僕は腕の中の眠り姫のおでこにキスをし、寝室のベッドへと運ぶ為に足を進めた。



 こうして、僕達が魔眼に振り回される日々が、始まりを告げたのである。

これからしばらくは復讐とは関係ない話が続きます。

ざまあを楽しみにしている方には、申し訳ないです……。


続きが気になるという方は、ブックマークなどよろしくお願いします。

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