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小説好きの童顔彼女  作者: shouko
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第一章~新しい仲間~

中2になり、はじめて書いた小説です。


意味のわからないことになってしまってるかもしれません。


最後まで読んで下さるとうれしいです。



 「暑い・・・」悠太は真夏の太陽の下を歩いていた。


 流れる汗をぬぐいながら、なんでこんなクソ暑いんだ・・・――――あまりの暑さに顔しかめる。

 悠太はサークル活動のため大学へ向かっているのだった。30分ほど歩くとようやく大学につき、無意識のうちに活動場所へと足を早めた。サークルの活動拠点は大学の地下1階の小さな準備室。地下はただの物置き場にしか使われてなく、もちろんただの物置き場なんかに冷暖房なんていう設備はない。とにかく暑い。真夏の日の外に放置された車の車内のようだ。ムッとした熱気のこもった空気に耐えきれなくなった悠太は走って準備室へ向かい、勢いよくドアを開けた。ドアと壁が強くぶつかる音に部屋にいたサークル仲間がビクッと肩をすらす。


 準備室の冷たい空気に触れ


「ふぅ、生き返るぅ」と声をもらした。


エアコンをつけてもらって本当に助かったなと思う。最初、この部屋にはエアコンなどはなく、親しい教授に無理をいってつけてもらってのだ。でないと暑くて入れたもんじゃない。


「なんだ、加藤かよ。驚かせんなよなぁ」


 岡本が読んでた本を閉じながら迷惑そうに言った。


「すまん、すまん」


 と軽く頭を下げて椅子に座り、リュックの中から自前のノートパソコンを取り出す。


「最近どう?なんかいい小説見つかった?」


 久保が目をキラキラさせながら聞いてくる。


「ないなー。」


 悠太が画面とにらめっこしながら言うと


「ちぇっ」


と子供みたいにドスッと椅子にもたれかかった。


「しかたねぇじゃん。見つかんないんだからよ」


 悠太たちのサークルは簡単に言うと、ネット小説や携帯小説を読むのが好きな人たちの集まりだ。まぁ、サークルといっても三人しかいないのだからサークルドモキか。二人と知り合ったのは去年の夏。図書室で3人もと同じ本を借りようとしていて、その本について盛り上がり意気投合。ノリで『サークルでも作って集まろうよ』というような話になり作った。今思えばサークルなんて作らず普通に集まればいいじゃないかと思うのだが。仲間を増やす気などまったくなかった悠太たちは、三人で集まってひたすらしゃべり倒した。あのネット小説がおもしろい、新しい小説が出たぞ。とにかにしゃべる。気が付けば朝から夕方までしゃべり倒した日もあった。


――――そろそろ、一人や二人増えてもなくないか・・・?


 もうすぐ一年たつのだ。ずっと三人だけではちょっと寂しくなってきた。


 「なぁ・・・」


 「なんでしょう。」久保が言う。


 「そろそろ―――」そろそろ、人数増やさねぇか?


 悠太が聞こうとした時準備室のドアが・・・



 キィー・・・


 と鈍い音をたてて、少し開いた。

 三人もと、とっさに少し開いたドアの隙間に視線を送る。すると・・・


 「あのー」

 

 と可愛らしい声で女の子が隙間から顔を出した。


―――――なんで・・・?


 悠太は少し混乱する。ここでサークルをやっていることなど俺達しか知らないなのになんで知っているんだ?久保と悠太は硬直したまま女の子をじっと見つめた。岡本はいたって冷静だ。


 「ここってサークルやってます?」

 

 女の子が言うと


 「あぁ、やってるよ。そこじゃ暑いだろ?入りな」


 岡本がそう言って女の子を中に入れる。

ホッとしたように女の子は椅子に座った。でも、まだ少し緊張した顔つきのままだった。


 「な、なんでここでサークルやってるって知ってるの?」  

 

 悠太がたぶん三人が一番聞きたいであろうことを代表して聞いた。

 女の子は


 「なんでって、噂になってるからですよ。夕方になると誰もいないはずの地下の準備室からしゃべり声が聞こえるって」


 と。


―――――なんだそれ!ちょっとした怖い話じゃん!


 悠太は心の中で豪快に突っ込む。

夕方までしゃべり倒してたことでこんな噂になるとは・・・。悠太はサークルの事は誰にも知られてないと思ったが大間違いだった。思いっきり他の大学生の話ネタにされていたのだ。

だけどわからないことはまだあった。なぜ、しゃべり声だけでサークルだとわかったのか。


  「なんでここのこと知ってるかはわかったけど、しゃべり声だけじゃサークルってわかんないだろ?その辺はどいう噂で・・・。」


 悠太が代表してまた聞くと


 「サークルは私の勝手な解釈です。しゃべってる内容が小説のことらしいと聞いたので、私小説読むのが好きでもしサークルだったら入れてもらえるかなーなんて」


 女の子は照れながら言った。


―――――なるほど、そいうことか・・・って!え!?それって・・・


 「入りたいってこと?」

 

 岡本が確認を取った。

別に確認を取らなくても普通に考えたら「入れてもらえるかな」=「入りたい」ってわかるのだが。


 「はいっ」


 と女の子はほほ笑んだ。


 「俺はいいよ」


 岡本が言うと「俺も」と久保も同意した。


 「加藤は?」 


 岡本に名前を呼ばれて我に返った。

 

 「あ、あぁ。いいと思う」


 慌てて同意した。

 悠太は仲間が増えることになぜが異常なまでに感激していた。女子だからってとこもあると思うが。


 「ありがとうございます!ひいらぎ 菜穂なほっていいます!宜しくお願いします!」


 と頭を下げた。




 柊 菜穂 



 悠太はこのに恋してしまうなど、考えもしなかった―――――。


 




 

 

 



最後まで読んでくださって本当にありがとうございます!


連載小説ですのでよろしかったらこの後もよろしくおねがいします!



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