風向きをたしかめて
ときおり強い風が吹いてきて
カレンダーをめくる音へと変わった
まだ次の季節を迎えるのには
早すぎるよ
ココロの中でつぶやく
「その存在は
じゅうぶんに分かってるつもりだよ」
すっかり秋の風になってきたこと
夏風を懐かしむ時間は
もう過ぎたことを
キミがときおり
髪の毛を気にすると
僕は風向きが変わったことに
嫉妬をするんだ
せっかく、
これから大事な話をしようとしてたときに
きまってタイミングが悪いねと
許された過ち
嘘をつかないでいる恋のこと
キミが気にするあまり
泣きそうになること
ココロに痛いけれど
どうか、今日くらい
おだやかな風向きのままでいさせてと
さみしく感じるのは
その風のせいではないこと
分かっているから
次のタイミングのときには
おだやかな風向きのままでいさせてと