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錬金術師と魔術師は仲が悪い (0次魔法シリーズ①)  作者: sisousi.kenta


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狂錬金術師⑧

「嘘です。私はだまされない。」

私の迷ったという告白に、だます者はそういった。

だます者の焦った雰囲気に私も不安になってきた。

「はい。嘘です。本当です。こっちであってます。騙そうとしてごめんなさい。」

私はとりあえず、ごまかすことにする。

「ふふ~ん、やっぱりね魔法使いがそう簡単に迷うわけないもん」

と勝ち誇るだます者。私はこっそり探知の魔法で周囲をさぐる。大魔境ともなれば私の実力ではほとんど探れない。とりあえず私は精霊の多いほうに進む。精霊は実際には何もしてこないことが多い。戦いたいのではなく、観察したいだけ。


その後も探索を続けるが結論から言うと今回、私は大魔境を突破できなかった。私はより望んで似たものを見つける。

極大な生命誕生の素、私が近づいても消えない。そこからは精霊と妖精がひっきりなしに現れる。

突破とは真逆。きっと神隠しの樹海の心臓部についた。入って後出る者は心臓には来ない。

取り込まれたものが来るところが心臓だ。それでも私は

「やっと見つけた。」

とつぶやいた。思えばこの時私はもう狂っていたのだろう。

大魔境の突破などもうどうでもいい。私の願いがかなう。探し続けた物、生み出し続ける機能を停止させ、待ち出す事が出来れば、私は錬金術師として、そして師匠の弟子として、世に認められる。


師匠は昔見た物語の話を聞かせてくれた。世界の危機を救うため、主人公仲間の一人が犠牲にならなければならない。

主人公仲間に一人いた人造人間がその役をかって出る。だれだって死にたくはない、一番穏便に収まる形がそれだった。感動を呼ぶが違和感は呼ばない。

いやで、つらく、悲しい、けれど、人造人間は進んでその役をかってでなければいけない。

限りなく近くてもニセモノに過ぎないのだから。

多くの者は、人造人間だなんて気にしない、君は友人だといってくれるだろうし、そのように接してくれる。ただ誰かが犠牲にする場面、人造人間以外が名乗り出たなら別の道をもっとギリギリまで探す。

些細な差。人造人間である私はその些細な差が怖い。

私は極大の生命誕生の素へと手を伸ばす。


極大の生命誕生の素それは極大の呪い、自らを手に入れようと望むものに最大の抵抗を示す。こちらの世界には生まれ筈ではなかった、強大な力をもつ精霊を生み出す。極大な生命誕生の素は逆にその事で自らの力を使いはたす。世界が終わる。私は立ち尽くす


「ダメ!」

私はだます者に突き飛ばされる。私をかばっただます者は体が半分に引きちぎれる。精霊は不定形、半分になろうと関係ないはずだが、もう助からない。魔法はルールの押し付け合い、精霊が不定形で、死なないという性質を超える死の力がこもっている。奴にすればそんな気はなかっただろうが、格の違いがそうなってしまった。だます者は死ぬ。私のせいで。

「精霊様、きっと助かります。」

私は涙を流しながら精霊様の半身を抱き上げ、魔法による治療を行う。

「嘘です。私はだまされない。」


「僕は何もしてないよ。僕は悪くない」

様子を見ていた新たに生まれた精霊は私たちにそういう。世界を滅ぼす災厄、最初に殺されるのが私たちなのか、それともこのものが何か魔法を放てばその瞬間、等しく世界が消滅するのか。物語とは違う。私が犠牲になった程度では世界は救われない。



日数が相手、書く能力も落ちてだらだらした展開になりましたがようやくこの章お終わりが見えてきました。数日かかないだけで、話すすめられなくなって、蛇足が増える

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