番外編 エリー10番勝負⑩
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エリー対ボス
「ウホウホウホウホ」とバックに声をかけるけれどあいつはやばい。コワイ、バナナの力の宿った球により、オレたちの群れは周辺の群れを従えていった。それでもオレにはこの大会は無茶だという予感がある。
オレは握りこんだ石を天に掲げる、高く掲げた左後ろが地につく力、天と地と一体になった力にオレたちの御馳走バナナの力を加えた一石を投じる。
審判は「デッドボール」と宣言した。オレは反省のポーズをとる。やつは1塁に進みながら「うほうほうほうほ」とつぶやいた。何かの力でオレにしか聞こえないように言う。オレの金玉は縮み上がった。次の打席ではバナナの力を借りた一石はやめようと思う。
2度目の対戦、オレはひよってしまい、石を置きに行ってしまう。置き石はだめだ。エリーはよくこの大会で何人かが使用していたよく斬れる棒を目の前で止める何かの力でストライクゾーンいっぱい以上に広がる棒により、石は転がった。
3塁猿がうまくシフトを敷いていたが、石を拾った時には奴は瞬間移動により1塁に達していた。
こんなやつどうやって止めればいい。オレたちの目に絶望の色が宿る。
3度目の対戦、先ほどの恐怖がぬぐえないオレはひよって、石を置きに行く。奴は「うほうほうほうほ」と勝利を確信しつぶやき、全力でよく斬れる棒を振り回す。石は消滅した。これどうなるの?
審判が集まる。「インフィールドフライ?」審判は自信なげに宣言する。
わけのわからないルールだがアウトになったようだ。一瞬エリーより殺気のようなものが放たれるが、抑え込む。オレは「ウホウホウホウホ」と高笑いする。「誰がゴリラ女じゃ!」エリーは刀を振り上げこちらに向かって来ようとする。あわや乱闘となりかける。カエルっぽい娘とこいつ怒らせたらダメっぽい女が止めなければおうなっていたかわからない。
エリーにより新たな石が用意される。手になじむ良いボールだ。
4度目の対戦 すでにオレの心は折れかけだ、女房役がマウンドにやってくる。オレは「敬遠ウホウホウホ」という。「オホホホホホホ!」正式に言っておくがあくまで女房役であって女房ではない猿はオレにバナナの葉っぱをかける。逃げ腰なオレを叱っている。
「ここで無理に勝負することはない。あいつは別格だ。」
「お前はまだ実力を発揮していない。最初の対戦でビビっちまって、一度もバナナの宿った石を投げていない。お前が来年MLB(モンキー・ロード・ベースボール:猿の、支配者の、ちん〇んの基準の球)でプレイすることは知っている。俺たちが一緒にやれる最後の勝負、最高の一石を投じてくれ」
奴の熱い瞳を見たオレは、「ウホウホ」と答えた。
エリーはよく斬れる棒を構える。
オレは握りこんだ石を天に掲げる、高く掲げた左後ろが地につく力、天と地と一体になった力にオレたちの御馳走バナナの力を加えた一石を投じる。
奴の力で作られた石は奴の力でも打たれても消滅しない。石は場外へと消えていった。最強の相手に全力で挑めた。悔いはない。悔いはないがあふれ出る涙を止めることはできなかった。オレたちの夏はおわった。チームは16対4で勝利した。
インフィールドフライってよくわかってないんですが、よくわからないときはインフィールドフライといっておけばいいという信頼はあります。




