番外編 エリー10番勝負⑨
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大勇者エリーはその後も勝利を重ね残りの対戦相手は3人となった。
その他の上位陣ではウォルターはポーラに勝ち、ポーラ相手にサラは一度降参を提案したがポーラは聞き入れず戦いサラが勝つ。ポーラはサラに「昔は同じくらいだったけど今はあなたの方が強い。あなたの事を頼りにしているといった。」サラはウォルターにも勝利した。マナはシエルにも勝った、試合前「この前も私が勝ったし、流れはこちらにある」といっていた。マナの優勝が決まる。
エリーは自らの使い魔ピー助との対戦に臨む。
エリーは向かってくるピー助を抱きしめ
「よく頑張ったね」と傷をいやしていく。ピー助は涙を流している。ピー助は降参する。
ぴー助が自分と同じ名前の少女の事を心配していることもしっている。自分が出ていけば解決できることはわかっている。ただそれはできない。それならば同じように苦しむ人はどうなるのか。世界中の人々に自分が主役のパラレルワールドでも渡せばできるかもしれないが、それをしていいことなのかも決められない。それでもピー助の知り合いならと考え続ける。
答えはでない。
大勇者エリーは大魔王シエルに挑む
「シエルちゃん今日は勝たせてもらうよ」
2人の戦いに会場に大歓声が起きる。カエルの魔族ゆえのジャンプ力それが強力な突進力を生む。ラリアットが決まり吹き飛ばされるエリーその先にはすでに魔法が配置されており、かろうじて迎撃した時にはシエルの剣が迫っている。
魔法と剣が同時に迫ってくる。シエルの攻撃は圧倒的だ。
反撃の隙が全くやってこない。攻撃しようとすると出だしをつぶされる。剣も折れてしまう。
「そうだ、宝剣あげちゃったんだった。ケインいまだ・・」
言いかけたけれどシエルの蹴りがクリーンヒットし吹き飛ばされた。
「いつもは剣は使わないのに・・・、今日は折れるとわかっていたから剣を使ったんでしょう?あなたはいつもわざと負けている。本当に本気で戦えば私よりも強いくせに。」
「ごめんなさ・・・」エリーは俯き謝ろうとするけれどシエルの魔法が直撃してしまう。
一番になることが怖かった。何でも出来る自分になりたくない。なんでも出来るのに、なぜなにもしないのか。それにこたえられない。ずっと迷っている。その自覚があったのだろう。
シエルの魔法がさらにエリーを襲う。エリーは防戦一方だった。
なにもいいところがないままエリーは敗北した。
試合後近づくシエルにエリーはおびえていた。
合わせる顔がないのだろう。マナの後ろに隠れる。
マナは「エリーは昔強すぎて皆に溶け込めなかった。その時からの癖みたいなもの。それにエリーは錬金術師、このままでいい。」とシエルにいった。
それでもエリーは
「ごめんなさい、いままで本気で戦ってなかった、錬金術師とかは関係ない。二人は一番大切な人だから。シエルの気持ちにも出来るだけ応えたい。」と答えた。
宝剣を一時的に返してもらったエリーはその後すぐ二人と戦いマナとシエルに勝利した。マナは「次は勝つ」といった。
シエルは「さっきは言いすぎた。ごめん。」とあやまった。エリーは「あれも立派な魔法だよ。次は効かない自分になる」といった。
ケインに宝剣をかえそうかと聞かれたエリーは家にまだ3本あるからいいと答えた。
ちょっとエリーの話が半端になった。最後の対戦相手はもちろんあの人




