番外編 エリー10番勝負⑧
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試合場の中央でメンチを切りあうマナとエリー。その後、大体あなたは~とか、いつもそうやって~などの言い合いが聞こえてくるが誰もが耳をふさいでいる。女神と崇められる人達のそんな姿見たくない。盛大な髪の毛の引っ張り合いの末、馬乗りになったマナをエリーの魔法が吹き飛ばした。それが試合開始の合図だった、エリーの投げた飛びクナイは空間を切り裂きその軌道上に無数の世界を生みながら無限以上に加速する。1本のクナイがあらゆる軌道を同時に取り、マナを襲った。
「あなた、私を舐めてる?」マナの杖がくないをは炊き落とすとエリーが倒れる。攻撃をはたき落としただけだとかこのレベルになると関係ない。半端な攻撃は逆効果にしかならない。エリーは素早く立ち上がるけれど、魔法が飛んでくる、エリーは配置する魔法、マナは撃ち抜く魔法。ただマナは配置する魔法をえりと変わらない精度で配置している。結局錬金術師の魔法が配置する魔法、魔術師の魔法が撃ち抜く魔法だといっても、
実力差があれば、錬金術師の配置する魔法は魔術師の撃ち抜く魔法より撃ち抜く力が強くなる。逆もまた然り、今はエリーが態勢をくずされ、配置の面でも負けってしまう。数えるのもおっくうになるほどの攻防の末、エリーに魔法が直撃した。らちが明かなくなったエリーは体術を仕掛ける、今まで見せなかった魔法を放ちながらの体術、本人たち以外知らないことだがいつもの流れ、距離を開けた魔法の撃ちあいではマナが強く至近距離では、エリーが上手、また身体能力でもエリーに分がある。「お返しだよ」エリーの魔法がマナをとらえる。距離を詰め魔法で攻めながら、相手の攻撃により強力な攻撃で返す。エリーの必勝パターン。3女神以外では牽制の魔法にさえ対処できないため見せられる機会はない。3人に次ぐ実力であろう勇者タリアでさえも理解が追い付かない。
エリーは最初に投げたくないを広いマナに斬りかかる。それが失敗だった。最初の攻撃の再現くないを通してエリーは吹き飛ばされ、そのまま距離を詰める機会のないまま破れてしまった。
「最初から分かっていたことよ、私とあなたは大体互角くらいの戦績、でも私は今3連敗中、そろそろ勝つに決まってる。」
観戦していた隊長もしきりにうなずき「データ通りだ」といっていた。
エリーが次の対戦で隊長を叩きのめしたのは言うまでもない。




