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3流魔術師③

彼の成績はなかなか伸びない。


彼にはその後も何度か勉強を教えることになった。

他のメンバーはぐんぐん伸びる。


カトリーナは

「ぶつぶつぶつぶつ」

といった。彼女は目に涙をためている、暴走しがちだが根はやさしいこのなのだろう。ダメな生徒が減って彼のできなさはますます目立っていき、彼はひどく落ち込んでいる。

私だってそのことは気にしていた。


毒を舐めてる男は

「この前元気づけようと思って毒を飲ませたら、1日中沈んでた。落ち込んでいる人に厳しくする道もある。そうすることで奮い立たせる。自分で立ち上がるようにする。魔術師はきっとそうなんだろう。私は錬金術師だから優しくしかできない」

といった。毒食べさすことが優しさかはともかく。

彼はなぜか錬金術師に好かれている。錬金術クラスの生徒はほとんどが魔術師クラスの授業も受けるようになった。


使い魔の犬(マスター失踪中)は

「バウワウ、バウワウ、くぅーん」といった。皆彼らなりに彼を心配しているのだ。


「ケロちゃんも心配なんだね」

私はケロちゃんを撫ぜる。この子のマスターはなぜ犬にけろちゃんと名付けたのか。

マスターは放し飼いにしていて、毛並みとかも悪かったけれど、皆が世話をするうちにケロちゃんはきれいな犬になった。


「ニア殿それほど、エリク殿が心配なら拙者が尾行いたそうか。」

クラスの一人が忍者を殴る。すごい早業。その後ボディも食らわせる。魔術師クラスの女、多分この女はは彼を好きで近づきたがっている。カテリーナが呪い殺しそうな目でにらみつける。私は秘密だ。「ぶつぶついううな、毒くわすな、マスター探しに行け。忍ぶな」とさけんだ。カテリーナがつかみかかるがあっさりひねられる。

「ハンナさん、彼らはボクの友達なんだ、何かしたの」

と遠くにいた、エリクがこちらにやってきて声をかける。

友達に暴力をふるうようなとこを見られて優しいエリクが良い印象を持つわけがない。

「何もしてないから怒ってるのよ」

とハンナはエリクに言う。エリクは私たちの顔を見る。いまだに彼に見つめられると顔が熱くなる。

カトリーナは

「ぶつぶつぶつぶつ」

いう。なんか旗色が悪い?


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