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”あ”の魔女④

最も若き宮廷魔術師からは謝罪を受ける。

感情を抑えられず、王への問いに答えてしまったからだ。

他国の話を聞くに、王とはもっと魔術師に軽んじられるものである。

王には王の役割があり侮られるべきではないという事は、魔術師の前では意味がないことなのだ。


魔術師がもっと少なく、その力が知られていなかった時代には、認められた王がいるから交渉の余地が生まれた、王が侮られることは他国からすれば誰も統治していない土地であり侵略を許すことに直結することだった。



「シオンよ、大魔法により作られた結界、それはどのように突破する。」


という私の問いにシオンは何やら呪文をつぶやき私と最も若き宮廷魔術師に魔法をかけた。

魔術は時代とともに防ぐ手段が優勢になったと聞くが、最も若き宮廷魔術師がとっさに唱えた防衛魔法は何もなかったかのように突破される。

「じゃあ、移転しようか」

「ちょっ、まっ・・・」


そこからは圧巻であった。

城の城門前に移転、魔女に操られたであろう城兵を簡単な呪文で無力化し、何の困難もなく魔女の前にたどり着く。


魔女の座には討伐に向かった宮廷魔術師の首が並べられている。

シオンは「やあ」といった。


魔女は「お前がなぜここにいる」と怒りをあらわにさせる。

最も若き宮廷魔術師は「よくも師匠を」といい魔法をはなったが魔女はそちらを見もしなかった。


魔法はかき消えた。

魔女は「私に勝てる魔術師は、お前とこいつだけ」


と若き宮廷魔術師長の首を指さす。

若き宮廷魔術師長に勝つため大魔法の副次的効果に敵意による能力低下を組み込んだといっていた。

国を破滅に追い込み、敵意を抱かせ、直接攻めて来た時には、幼子を目の前で殺すことで呪いをさらに強く発動させたのだ。その事を嬉々とし説明する。


シオンは「これだから魔術師は」と小さくつぶやいた。


3女神の時代に多少改善されたが、それでも錬金術師と魔術師は仲が悪いのだ。


「大魔法はどうやって突破した、落ちこぼれのくせに、いつも私の邪魔をする。落ちこぼれのくせに。落ちこぼれのくせに!!!」


魔女は半狂乱になりながら魔法を放つがすべてシオンにより防がれる。

シオンは魔女を見据え「大魔法はさ、ただ突破しただけだ。格が違うんだ。同行者が二人いるから防いだけれど君の魔法は当たってもボクには全く効かない。理由なんてない、ただ効かない。大魔法が効かないんだから当然だけど。寝込みを襲おうが油断しきっていようが、人質を取ろうが関係ない。こちらの魔法は全部とおるし、君の魔法は全部効かない。それが格の違いだ。だけど残念ながらボクの流派は人を殺してはいけないから、魔術を封じるだけにするよ。君は死刑になるだけだろうけれど・・・、暴挙に出る前に封じてあげればよかったね」

といった。


何のことはない、シオンは我々に大魔法を防ぐ防衛魔法かけ移転した。そしてそのまま大魔法を意に介さず、ただ突破しただけだった。


シオンは一歩魔女の前に進み出る。

魔女は「いやだ、やめろ、くるな」と叫びながら魔法を放とうとしたがもう魔法は放たれることはなかった。


魔女は捕縛され、その後死刑がきまるが、その日が来る前に牢獄で死亡していた。こうして我が国における魔女の災厄は終わりを迎えたのだ。


この話の後悔

大魔法を効かない事をちゃんと説明せずにどうやって他の二人を連れてきたのだろう?

後から読むとそうおもう。


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