クレイジーメタリックブルーバード①
大勇者エリー最後の伝説
彼女は世界に100年の平和をもたらしたのち大賢者マナ、大魔王シエルとともに旅立つ。魔法を極めれば年を取らない、姿も変えられる3人は出会った頃の少女の姿のままだ。「後の事は後の人に任せましょう」マナがそういう。エリーはうなずく。シエルは微笑む。3人がのこしていった短剣は現代でも解析不能な魔力が込められた国宝とされている。彼女たちが新たに持って行った短剣は何の魔術も込められていないただの店売りの短剣。
エリーは使い魔を天に逃がす。「ぴっぴちゃん元気でね」とシエルはいう。シエルは泣いてた、伝説ではシエルはよくピー助に突っつかれたり、髪の毛を引っ張られたりしていた。それでも友達だったのだ。マナは怒ると怖いのでピー助そういう事はしない。太陽の光を受けて青く輝く金属でできた鳥の使い魔。後の世の3女神の像、そのエリーの像の肩にとまっている。エリーの像を作る時に合わせて作られたけれど、あの独特の青は誰にも出せない。誰にも出せない青い金属の鳥、いつしかピー助はクレイジーメタリックブルーバードと呼ばれていた。「今までありがとう。今度は他の人をたすけてけてあげてね」とエリーはいうけれど。ピー助が何か仕事をしているところをマナもシエルも見たことがない。使い魔というよりペットという認識だった。鳥は空を飛ぶため魔物に属する。ましてや金属でできた体をしている。マナとエリーが出会った頃は普通の青い鳥だったけれど徐々にきれいな青い金属の体に代わっていた。マナは「ピー助って何かしてたっけ」とエリーにたずねる。エリーは楽しそうに答える。「あの子はね、願いをかなえてくれる特別な鳥なんだよ。願いをかなえて、その人を守ってくれる。私は魔法学園にいく前の普通の学校でうまくいかなくて、魔法学園でうまくやっていけるか心配だった。だから魔法学園に通うと決めた日に勇気が欲しいって願ったんだよ。そしていまこんなに幸せ。」といった。マナはくすりと微笑みでもすれば絵になったのかもしれなけれど「えぇぇぇぇ、あの子そんな由来があったの」と叫んだ。さっきまで別れを惜しんで涙を流していたシエルが微笑んでいた。
某年某月某日
「伝説の最後の話だ。その後クレイジーメタリックブルーバードは度々現れる。我々はクレイジーメタリックブルーバードを探しに行く」探検家の仕事は各地の魔境、秘境、そして大魔境の攻略以外にこういった伝説の生き物の調査も含まれる。




