貴様らとなれ合うつもりはない①
オレには前世の記憶があった。
前世で幼いころ見た話オレは当然主人公にあこがれたのだが、その主人公を超える強敵があらわれた。
力と技はそいつが一歩上、負けられない状況と打たれ強さ、そして根性で主人公が勝った。
そいつは後に仲間になるのだが。そいつは仲間になった後も、貴様らとなれ合うつもりはないと普段別行動をとるのだ。
当時の学友がそいつを主人公より強いと言い出し喧嘩になることもあったが、オレはいつしか主人公以上にそいつにひかれるようになっていた。
オレのその後見た物語でもそのいう役回りの者が出てきオレは常にそいつにあこがれ続け、真似をした。
10代の前半に通う学校で俺は5人1チームで行う。
球技でエースとしてチームを優勝に導いた。
次の学校では1年生の時からエースとして出場していた。勉強でも芸術でもオレは一番だった。
それだけの努力を誰にも知られないようにしていた。大会ではオレに3人のマークがついた。
それでもオレはパスを出さなかった。
そしてチームは負ける。
「なぜパスを出さなかった」
先輩に言われる。
「貴様らとなれ合うつもりはない」
オレはついにあこがれづけた男の言葉を口にしたのだ。
暴行を受けたオレはどうすれば勝てるかを考えていた。そして事故にあったのだ。
オレは記憶を持ったまままれ変わった。
魔法的に言えばなくはないこと。
魔族は錬金術師が記憶を持ったまま生まれ変わった姿というのは有名な都市伝説だ。
大きく外していないかもしれない。オレはヤギの特徴を持つ魔族と人族の女性の息子だった。
生まれ変わる先がどこになるか、それは貴様らとなれ合うつもりはないが似合う人物になるために必要な要素だ。
父は剣が得意であり、母は神職につき、魔術が使える。オレは第1の要素を突破したといっていい。
オレ自身も両親の力を継ぎ氷と闇の魔法が得意で剣も使いこなす。
いう事なしだ。今の力があれば3人相手にしたくらいなんてことない。
1つ目の試練を超えたといっていい。だが二つ目の試練は難航を極めるだろう。貴様らとなれ合うつもりがないが似合う男は家族が何かしらとらえられたり殺されたりしているものだ。
そうでなければただの嫌みな奴になってしまう。そういう性格にバックグラウンドがいる。
本命は姉、自分をかばってさらわれる。似合う順番としたら姉、母、妹、弟、父、兄の順だろう。父か兄の場合は敵として出てくる。
オレには幸い姉がいる。しかも封印の巫女に選ばれた。それはいい。ただ、オレはお姉ちゃんこであり、さらわれてほしくない。
二つ目にして非常に大きな壁が立ちはだかった。




