ドラゴンを倒す者⑦
こんなに区切る気はなかったんですが不眠症がつらいけど書かないと書けなくなりそうなので短めにしてでもとおもい。
私は師匠に錬金術師と魔術師の役割の変化について尋ねる。昔の錬金術師は今の魔術師のようなことをしている。何か変化があったのだろうか、師匠は以前私の言った、考えを覚えているだろう。師匠は「3.5次魔法というのはね、というより、.5次魔法というのは双方向なんだ4次魔法だったものを3次魔法にするのも3.5次魔法なら3次魔法だったものを4次魔法にするのも3.5次魔法。二つは真逆の事をしている。魔術師はどちらも術としている見ている。とてもフェアな見方だ。錬金術師はあげるほう、まぁ、数字を小さくするほうにばかり捕らわれてしまう。」といった。魔術師を褒める、非常に珍しい。錬金術師が良く見落としてしまう視点。生き物を殺すことも術。術に真摯に向き合う魔術師の発想。術はどうしても知らない誰かを想定する必要がある。はっきり言って、錬金術師より魔術師のほうが功績を残すものは多い。錬金術師はある意味自分だけで完結してしまう。認められたいという欲が少ない。それは時に身勝手さになってしまうし、興味のない者からすぐに距離を置いてしまう冷たさでもある。私は「知ってる人にすごく優しい錬金術師と誰にだって優しくできる魔術師という事なんですね。そして魔術は初歩なら2.5次魔法の中でも3次魔法より、2次魔法の再現には程遠い、それなら3次魔法の再現に注力してしまう。今の2.5次魔法が2次魔法の再現に近づいたから役割が変わった。」私の過去の考えは大きくは間違えていなかった。ただ、当時はなんとなくとしか考えられていなかった。それをちゃんと考えることで、自分の中に落とし込める。それは同じ結論だとしても大きく意味が違う。兄がなぜあの時は曖昧にしか答えてくれなかったのかもわかる。悔しい、いまごろになってそのことに気づくことが悔しい。
エリーが授業でちゃんと考える姿はどうしてもほしい。今までは物知りな子としてしか出せてなかった。




