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ドラゴンを倒す者⑥

「昔のドラゴン退治の話ですね。」私は師匠に話しかける。師匠はいくらなんでも魔術師が嫌いすぎやしないだろうか。もちろん魔術師は昔から、知りもしないことをさも知ったように言ってそれを隠してばかりのやつらだけど、それをあえて強調するのは無粋に思える。

師匠は「そうだね、ブレットは有名なドラゴン退治屋で、10匹もドラゴンを倒した人は彼一人だ。ちゃんとした方法は伝わっていないけれど、文献などからおおよそ伝わっている。嘘っぽいの方法が多いけど確かめようがないよ。」と答えた。ブレットは嘘みたいな方法で今の魔法を再現する。魔術とは魔法を使う手段。錬金術師と魔術師を分ける方法はできること自体が少ない昔になるほどわからなくなる。時代とともにより簡単により高度な魔法が使えるようになる。そう考えるとさらに錬金術師とは何だろうという気になる。今回の授業だって、ブレットを魔術師としない理由がわからない。

「師匠、当時錬金術師と魔術師を分けたのは何だったんですか?」と私は尋ねる、師匠は当然の疑問だというようにうなずく。「難しい質問だね、今は互いに目的が結構はっきりしているからわかりやすい。錬金術師は魔法の格の上昇、魔術師は魔術の格の上昇だ。互いに、連動しているから、似たことをする場合はあるけれど、魔法見たら大体わかる。当時は魔術師が方法をみつけて、その方法をより簡単にするのが錬金術師とみられていた。それだけ聞くと今と逆のようにも聞こえるね。」それは本当にそうだ。術というのは再現、法というのは結果今の錬金術師はそういうイメージを持っている。私の考えでは当時より魔法を使いやすい環境がっととのったことで、人族、魔族自体の魔法の格が上がったのではないかと思っている。魔術、まぁ2.5次魔法を使って2次魔法を再現しているのが今であるとするならば、3次魔法を正確に使うという事ではないだろうか。では3次魔法とは何なのだろうか。考えれば考えるほどわからなくなる。この話は一度師匠にしたことはあるけれど、師匠はそうだとも違うとも言わなかった。無知ゆえの大胆な考えだとは思うし、だからこそ。それ以上の考察は甘くなる。「どこかで転機があったんですね」と私はいう。私の考えとは違うけれど、優等生の回答だ。


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