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7大魔境、昔で言う6大魔境④

灼熱の門、非常に巨大な奥行き50センチもない、倒れないのが不思議な形だが世界に直接固定されている。この門を作る上で竜の王から条件を出された。すなわち、手だけ先に入れて安全を確認するなどへの対策だ。対策をしても突破するならそれは自由だ。勢いをつけて飛び込まねば中に入れないようにする。最初は外に向かって突風が吹き、最後は内に向かって突風が吹く。単純だが効果的だ。我々はもちろん対策できる。そもそも対策できないものでは突破も難しい。風は体をすり抜ける。最初4名で進む。一人は失敗した時のフォローに残る。2名の腕が焼け落ちる。熱は全く感じない、外に熱が漏れないよう高度な魔法で保護されているが、門を通る時のみ熱がある。二人は手の先から燃え上がり腕まで燃え尽きる。とっさに腕を切り落とさなければ全身が燃え尽きていた。魔法により再生されるが2名の心には恐怖が刻み込まれた。

最後の一人がこちら側に来る。最も危険な役目、先の二人が恐怖で腕を切り落とすことを失敗するかもしれない。全員門を通過してしまっているかもしれない。今回は大丈夫であったが、最も勇気のあるものの役目だ私ではとてもつとまらない。残った二人は寂しそうにこちらを見ている。彼らの探検はここまでだ。人食い鬼の胃袋と並び最も突破しやすい大魔境を超えられなかった彼らは、実力がつくまで、通常の探検をする必要がある。世界には大魔境ではないが魔境、秘境はいくつも存在している。今は退治をしても勇者を名乗れないがドラゴンや巨人だって大魔境ができる以前のものが全くいないわけではない。通常の魔術師と同じように国の発展に寄与することだってきっと修行になるだろう。錬金術師の知人はすべての事は魔法の修行だといっていた。

こちらに来た二人に私は「最初の一呼吸が大事だ。私が人食い鬼と吸血鬼の世界に行ったときそれだけで二人死んだ」という。事前に説明していたことではあるし、油断さえしなければ気を付けてどうなるものでもない。こちら側に来たウサギの特徴を持つ魔族の魔術師の女、牛の特徴を持つ魔族の魔術師の男も特に命を落とすこともなかった。

魔術師の男は残された二人に「俺たちはいく」と伝える。声は届かないが、表情から思いは伝わるだろう。

ドラゴンは好奇心が高い。すぐに竜の王の使いの者が来た。私はすでに人食い鬼と吸血鬼の世界で体験しているが後の二人は人の届かぬ境地を初めて体験し、青い顔をしている。竜の王の住処、我々に合わせて魔族の姿を取っている。ドラゴンは人と魔族の外の世界で最も力を持つとされる。吸血鬼の少女が自分を倒し得る19人と言いかけたが、1次魔法の到達者のことだろう。一次魔法の到達者のうち10人はドラゴンの世界にいるとされる。この世界でも人食い鬼、吸血鬼の世界同様、本来は王という制度はなく、10人の1次魔法到達者のうち一人が門を超えたものを対応するというが、毎回全員興味深く集まってくるそうだ。

「よくやってきた。人間と魔族の魔術師」吸血鬼の少女の前ほどの恐怖はない。餌とみていないのだ。吸血鬼の王も友好的でこそあったが、人を食べ物してみる面はやはりあったのだろう。その後も話は順調に進む。話せる範囲のこの世界の事を話、余興としてドラゴン同士の戦いを見せるという。1次魔法に達したものたちの戦いはめったに見られるものではない。結局のところ、1次魔法に達したものともなると戦いのみが娯楽になるのだ。


この話の後悔

竜の王の条件が半端な上にわかりにくいのに、すなわちとつかっている所


感想アドバイス等待ってます。

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